PCショップ店員だった私が外資系IT企業で多彩なキャリアを歩む──技術営業、ビジネス開発、マーケティング | キャリコネニュース
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PCショップ店員だった私が外資系IT企業で多彩なキャリアを歩む──技術営業、ビジネス開発、マーケティング

パソコンパーツ販売会社やITアウトソーシング会社を経て、デル・テクノロジーズへ内勤技術営業として入社した草間。技術知識を武器に、6年間で4つの職種を経験するも、「グローバルで展開する当社の仕事のすべてはまだ、把握できていない」と語ります。職種にこだわらず、領域を広げていくキャリア形成とは。【talentbookで読む】

パソコンの組み立てが大好き。技術知識の基礎は販売員から得た

幼いころからパソコンの組み立てが好き。お小遣いやアルバイト代を貯めて、お店でパーツを買ってきてPCを作っていました。

そんな私が就職先として選んだのは、秋葉原でPCパーツを営むクレバリー社。パソコンパーツに関する知識は十分持っていると自負して入社したものの、パソコンの聖地アキバに来るお客様は知識が豊富。プロフェッショナルな販売をめざし、毎日勉強に励みました。

趣味が仕事となれば、勉強も苦ではありません。大好きなパソコンパーツを使って、さまざまなメーカーの製品に触れることはありがたいことでした。

「こうしたらどうなるんだろう」「ここはどういう仕組みなんだろう」。次々と湧く好奇心から、臆さずにまずはやってみる。わからないことは体験者からリアルな声を聞く。現在につながる仕事の姿勢は、このときに得たように思います。

ところが2012年、クレバリー社が倒産となりました。2011年の東日本大震災による来客数減少、同年タイの大洪水による工場被災による納品遅延などいくつかの要因がありましたが、当時20代前半の私にとっては衝撃でした。

大好きなお店が、働き先である会社が、なくなってしまう……。戸惑いと不安が募る中、当時のつながりもあってパソコンパーツを取り扱う販売代理店へ転職。ロジスティックや営業、営業企画を務めることができました。この出来事が節目となり、どんなチャレンジも楽しめるようになったと思います。

次第に、パソコン以外の製品にも興味を持ち始め、サーバーやスイッチなどエンタープライズ製品を学びたいという想いが湧きました。そうして、次はITアウトソーシングの会社へ入社して、プリセールス支援の仕事に就きました。

ハードウェア、ミドルウェア、アプリケーション、SaaSサービスを組み合わせることでITサービス全体ができあがる。知識を使って、お客様のビジネスを進めることのおもしろさを感じました。そして、パソコンを構成するパーツから始まって、あらゆるIT製品のピースを一つひとつ集めて全体像を描き、世の中のサービスを動かすダイナミックさにますます夢中になりました。

やってみたい仕事のチャンスを得る秘訣

2017年にデル・テクノロジーズへ入社し、中小企業を担当する内勤技術営業(テクニカルセールス/通称TSR)となりました。

モノを売るのではなく、お客様のビジネスのために必要なシステムを提案するのがデル・テクノロジーズの営業。そこに、技術という専門性が付加されたのがTSRです。

提案を進める上で、営業職として外勤営業とインサイドセールス、技術職として外勤プリセールスと内勤技術営業(TSR)がお客様を担当します。役割が異なる者同士が連携することで、お互いのコラボレーションが生まれ、そこから価値を出すことができます。

所属組織の中で、とある技術の分野に精通した方と出会ったことが私のキャリア観の礎となりました。

「自分の興味のあることは、深く掘り下げて知識を身につける。そうすれば、おのずとその道へのキャリアが見えてくる」。

1on1(ワンオーワン)を組んだ際にいただいたこのアドバイスは、今でも心に残っています。

ちょうどそのとき、このまま技術畑のキャリアを歩んでいくよりも、人前に出る仕事や社内外に技術を伝えていく仕事に携わりたいと考え始めていました。チャンスをつかむため、必要な知識の習得はもちろん、やりたいことを強く意識するマインドに変化していきました。描いたキャリアパスを実現させるには、そういった姿勢が大事だと感じます。

技術を武器にすれば、どんな職種にも迅速に活躍していける

▲中国大連へ出向き、大連のメンバーたちとサポート体制の改善を進めた。写真は親睦を深める夕食会にて

私は元来、ひとつの仕事を深く続けていくよりも、さまざまなことにチャレンジしたいタイプ。新たなチャレンジがしたいと積極的にアピールしていると、あるときチャンスがめぐってきました。

PowerEdgeと呼ばれるエンタープライズ向けサーバーの増設パーツの拡販に向けて、新しい職種(ロール)がつくられました。そこで「ビジネス開発(Business Development Manager)にチャレンジしてみないか」という話をもらったんです。

当ロールは、営業後のサポート(納品・運用)工程において改善点を見つけ、ビジネスを拡大させていくことがミッション。何のために何をして、どんなKPIをもって、どんなマイルストーンで進めていくのか。目標数字という、わかりやすいKPIを持つ営業と異なり、何をするかというゴール設定から自分で決めます。

一部のサポート業務は中国の大連で行われていたため、配属後すぐに大連へ飛び、直接メンバーたちから現場で起きている課題や希望をヒアリングしました。

外資系企業において、プロジェクト推進は国をまたぐバーチャルチームで働くことが多くあります。相手のミッションや課題意識、取り組みたいことを聞き、どうすれば動いてくれるかを意識するとうまくいきやすいです。そのために、最初からストレートに本人へ尋ねてしまうことも。そうすればお互いに目標が擦り合い、一段と仕事がしやすくなるんです。

テクニカルサポートと営業をつなぐスキームを構築した後、組織編成も相まって次はExtended Technologiesというパートナーソリューションを取り扱う部署のマーケティング職に就きました。ここでのミッションは、自社製品とAPCをはじめとするパートナー製品とを組み合わせて提案・販売、ビジネスの拡大をすること。

マーケティング手法を考えるのは新しいチャレンジでしたが、持ち前のアイデアと技術知識、トレンドを読む力でスムーズに立ち上がることができました。技術知識に詳しいことが強みとなり、ロールを変えてもすぐに活躍できたように思います。また、上司や先輩とビジネス拡大に向けたプラニングやアイデア出しなど、ディスカッションの機会も多く持てたことも心強かったです。

購買体験のトランスフォーメーションをめざす

▲仕事が忙しくても家族と過ごす時間は最大の息抜き。写真は子どものハーフバースデー記念

現在はオンラインビジネスチームにて、法人向けのオンラインストアであるプレミアページを担当しています。

当社製品を採用いただくお客様向けに、その企業様専用のページを立ち上げ、お客様の購買業務をスムーズに行う支援をしています。また、お客様のERPシステムとのつなぎこみによるシームレスな購買業務の提案・サポートを行っています。

一般消費者として私たちは普段、オンラインのECストアで便利に買い物していますよね。BtoBであっても、同じように購買できれば嬉しいですよね。定常的な発注であれば、営業担当者とメールでやり取りするよりも、システムを介して自分自身で選択・購入するほうが断然早いわけです。いわばプレミアページは、調達・購買のデジタル・トランスフォーメーション(DX)。

営業、ビジネス開発、マーケティングとして仕事をしてきて、私たちの製品・ソリューションに誇りを持っています。だからこそ次の新たなチャレンジとして、購入体験の質をあげていくことにやりがいがあります。

オンラインを活用することで自動化・簡素化が進めば、お客様自身の時間短縮・工数削減につながり、スピーディーなビジネス環境が生み出せます。私たち自身の業務効率化にもつながるので、営業メンバーたちにも、便利なものは最大限つかってほしい。 日本市場は、US本社からも、オンラインを通じた購買の拡大が期待されており、社内外問わず、プレミアページの啓蒙活動に注力しています。

当社はこういったDXにつながる研究開発に投資し、日々改善を重ねています。日本発信でアイデアを出し、イノベーションを進めていきたいですね。

業界としても変化が起きやすく、社内の組織・方針が日々更新されていく環境ですが、とくに私の場合は2?3年のスパンで新しい職種にチャレンジしていることもあり、短期間で結果を残したい想いが強く、短距離走のような感覚です。クオーターごとの目標に向かって、毎日が忙しいとも言えます(笑)。

でも、自分のやりたいことができて、提案を通してお客様に認めてもらえることはすごく嬉しい。一緒に働く人たちとも、こういったカスタマーファーストのカルチャーを共にしているので、どの部署とも仕事が進めやすく、余計なストレスがないんです。ワークライフバランスが取りやすいので、オン・オフの切り替えも大切にできています。

また、日本法人を超えて国をまたいだ人脈ができると、本当にさまざまな工程にいろんな人が関わっていることにも気づきました。キャリアにおいても、社外に目が向いて転職を考える前に、まずは社内の人に話を聞くことがほとんど。

当社のビジネススケールは大きく、私自身これまで4つのロールを経験してきたと言っても、きっとデル・テクノロジーズのグローバル全体で見れば数%しか把握できていないんだろうなとも感じます。まだまだ奥深い、デル・テクノロジーズでの仕事。これからもさまざまな職種にチャレンジしながら、知っていきたいですね。

※ 記載内容は2023年8月時点のものです

デル・テクノロジーズ株式会社

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