やらない後悔はしたくない──お客様ファーストでスタッフの自律性を重んじるSBC外科マイスター | キャリコネニュース
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やらない後悔はしたくない──お客様ファーストでスタッフの自律性を重んじるSBC外科マイスター

SBCメディカルグループ(以下、SBC)が運営する湘南美容クリニック千葉センシティ院で、看護師の副主任としてクリニックを支える鈴木。お客様対応や役職としての業務だけではなく、外科マイスターのポジションとしてスタッフの技術底上げにも寄与する鈴木の活躍に迫ります。【talentbookで読む】

SBC全体の技術底上げに貢献したい。唯一無二の外科マイスターの道へ

鈴木は、現在副主任としてクリニックの役職業務を行うかたわら、外科マイスターとしてスタッフの技術指導も任されています。

「外科マイスター(※)の主な活動は、所属エリアのチェッカーの育成・管理です。チェッカーとは、SBCで働くすべてのスタッフがマニュアルやルールに沿った施術ができるようになるよう指導を行うポジションなのですが、マイスターはそのチェッカーの育成を行います。少しわかりづらいですが、技術指導を行うスタッフの指導者というイメージですね。

現在は所属している千葉センシティ院を含む千葉エリア4院を担当しており、各クリニックを巡院して主に外科に関する課題の解決を行っています」

外科マイスターのミッションは、スタッフの技術や知識向上だけではありません。

「クリニックごとに抱えている課題は異なります。たとえば、医師からはスタッフとの関わり方に関する相談を受けたり、役職者からはスタッフの配置やポジションに関する相談を受けたりすることもあります。相談を受けた後は、課題解決に向けたアクションプランを練り、勉強会の実施や業務整理を行うことで、よりスタッフが活躍できるような環境づくりを行っていきます。

また、外科部門の目標や全社通達事項をクリニックに浸透させることも私の重要な仕事の一つです」

外科マイスターになるためには上司からの推薦や社内資格の取得に加え、約1年間の準備期間が必須。鈴木は、現在社内に20名ほどしかいないポジションの一人です。

「この準備期間では、チェッカーの育成や勉強会の実施などに取り組むのですが、クリニックの課題と向き合い、課題に対するアクションプランを都度立てていかなければなりません。

さらに、立てたアクションプランや勉強会の様子を録画し評価してもらうことで、やっと外科マイスターとして活動できるようになるんです」

簡単になることはできない外科マイスターのポジション。それでも、鈴木には外科マイスターに挑戦したいという強い気持ちがありました。

「もともと、チェッカーのポジションで所属院のスタッフの技術指導を行っていたのですが、スタッフの指導を行う中でもう少しスタッフの技術知識のレベルを上げたいと思ったんです。

もちろん、チェッカーとして所属しているクリニックのスタッフの技術を上げることはできます。しかし、それではSBC全体の技術の底上げにはなりません。一般スタッフの技術指導を行うチェッカー全体のスキルを上げる必要があり、そのためにはマイスターにならなければいけないと思いました」

外科マイスターとしての活動をはじめて9カ月が経ち、新たな発見もあったと話します。

「複数のクリニックを見ることで、さまざまな気づきがありました。通常はマネジャーでなければクリニックの巡院はできないので、貴重な経験をさせていただいています。クリニックによってオペレーションの違いがあり、それぞれの良いところを他のクリニックで活かせるようになった点は大きいですね。日々やりがいを感じながら活動しています」

役職業務・外科マイスター・看護業務と多岐に渡る業務を行う鈴木ですが、すべての業務の先にはお客様の存在があることを忘れません。

「幅広い業務を担っていますが、お客様対応は変わらずずっと好きですね。お客様とお話している時間がとても楽しいんです。昔と比べればお客様と関わる時間は減りましたが、今でもお客様のご案内やお見送り、オペの介助に入ることもあります。

経験の長さからさまざまな場面で判断を任されることが増えましたが、『お客様ファースト』が私の判断の軸になっています。後輩たちが判断に迷っているときにも、お客様ファーストで考えてほしいと常に伝えるようにしています」

※ SBCの外科部門において、医療知識、技術、接遇力を兼ね備えた美容スペシャリスト

患者さんからお客様へ。多くの変化を乗り越えてきたから、会社も自分も成長した


鈴木がSBCに入社したのは2012年のこと。

「SBCに入る前は、病棟の脳外科で勤務していました。看護師として働く中で美容看護師という道があることを知り、幼いころからファッションや美容が大好きだったので興味を持ち始めたんです。

さらに、当時はオペ室で働きたいという想いが強く異動希望を出していたのですが、なかなか叶わず……。そこで『美容医療の現場であれば、昔から好きだった美容と行きたいオペ室への道のどちらも叶えることができるのでは?』と思い転職を決意しました」

病棟で5年間勤務した鈴木にとって初の転職。周りからは猛反対を受けました。

「勤務先からも家族からも大反対でしたね(笑)。当時は認定看護師の資格取得をめざしてほしい、と周りから言われており、期待していただいていたのだと思います。

さらに、今ほど美容クリニックも存在しておらず、得られる情報量が少なかったんです。そんな中でも、SBCの採用サイトには教育制度がしっかりしていると書かれていたので、未経験でも安心かなと思って周りの反対を押し切りSBCへの入社を決めました。やらない後悔よりも、やった後悔の方の方が絶対にいいと思ったんです」

SBCに入社後は、希望していたオペ介助に携わることができ充実した日々を送ります。

「元々興味があった分野なので、オペに入ることはとても楽しかったし今もそう思います。看護において解剖生理は基本なので、病棟にいたときからずっと深めたいと思っていました」

転職後は、美容医療に関する知識や技術をイチから習得するため、学習にあたり苦戦したこともあったと話します。

「今まで関わったことがない領域だったので、とにかく覚えることは多かったですね。同じころに入社した同僚と切磋琢磨しながら乗り越えましたが、同僚の存在がなければ挫けていたかもしれません……。

今は、研修用の動画やマニュアルが揃っているので新人スタッフはそれを見ながら学習できますが、当時そんなものはありません。他院でオペ介助の研修に参加する前に、オペで使う器具やオペ手順をFAXで送ってもらい、FAXを見ながら器具や手順を覚えてオペに入るということも。今では考えられないですよね(笑)」

学習面以外でも、病棟勤務時代との違いを感じることが多々あったと鈴木は話します。

「前職で対応していたのは、脳機能障がいの方や意識がない患者さんがメイン。そのため、業務上で患者さんとコミュニケーションを取ることはあまり多くありませんでした。一方、SBCに来院されるのは健康なお客様ですから、患者さんからお客様対応に変わったことに若干のギャップを感じました」

接遇の考え方を大切にしているSBCですが、当時はそこまで重視されていなかったと言います。

「接遇に力を入れ始めたのは、ここ数年。私もSBC歴が長くなってきたので、企業の考え方も少しずつ変化してきていると感じていますね。SBCは本当に変化が多い会社で、ときには変化についていけず苦労することもあります。

しかし、常に時勢に合わせて判断し、方向転換を行うことが会社の成長につながっているんだと感じますね。

相川代表が一代でここまで会社を大きくしたこと、おこがましいですが本当に尊敬しているんです。尊敬している相川代表が率いるSBCだからこそ私もついていこう、この会社で頑張ろうと思えます」

自ら考えて実行する。その結果の成功体験や失敗体験が成長のタネになる

SBCに入社してからさまざまな経験を積んできた鈴木。業務の中で多くのスタッフと関りを持ってきました。

「入社2年目で役職に就いてから、さまざまなスタッフの指導に携わってきました。今でも副主任としてスタッフの面談を担当していますよ。

面談のときに気をつけているのは傾聴。まずは傾聴して相手の気持ちを打ち明けてもらわなければ、何も解決できないと思っています」

鈴木には、面談を通して印象に残っているエピソードがあると言います。

「最近の話なのですが、突然『もう今日で辞めます、明日から来ません』と伝えてきたスタッフがいました。慌てて面談して、辞めようと思った理由や今の悩みをすべて聞きました。

経験年数が少ないスタッフは、自分の中で答えを出してしまうこともあります。そのスタッフも誤解していた部分があったため、物事の背景や理由を説明して納得してもらうところから始めました。その上で、私が解決できそうなことは持ち帰るので、もう一度考えてみてほしいと伝えたんです」

スタッフの悩みに対して真摯に向き合うことで、スタッフに変化が生まれました。

「話していた悩みは、確かにクリニックの課題の一つだと感じたので、役職スタッフとのMTGで改善できないかどうか話し合い、オペレーションの改善を行いました。悩みの種は職種間のコミュニケーションに関するものだったので、私たちでも解決できるものだったんです。

その結果を受けて、辞めようとしていたスタッフは『こんなにいちスタッフの意見を取り入れてくれる職場はない』と、退職の意思を取り消してくれました。私ができる範囲で、スタッフが働きやすい環境にしていくことは今後も続けていきたいですね」

後輩指導の中で、鈴木が大切にしていることは「自律性」です。

「自分で考える力を養ってほしいんです。そのためにも、自ら考えて実行してもらうことを重視しています。その結果の成功体験や失敗体験が大事だと思っているので。

自ら考える機会を提供することで、スタッフは驚くほど成長していきますね。質問の仕方がとくに顕著で、『どうしたらいいですか?』という聞き方から、『こう思うのですが、取り組んでみてもいいですか?』と行動計画に紐づいた質問をしてくれるようになります。スタッフの成長は、喜びを感じる瞬間の一つです」

副主任としてのスタッフ指導だけではなく、外科マイスターになったことで鈴木の指導教育の場は大きく広がりました。

「今は外科マイスターの活動の一環として、都内にある研修施設で新卒看護師の教育を行うこともあります。最近は直接スタッフに技術指導を行うことが減っているので、新鮮な気持ちになりますね。

今の新卒看護師たちは、コロナ禍により実習を受けてない人もたくさんいます。数年前とは教育や指導の仕方を変える必要がありますが、みんな素直でかわいいですよ」

鈴木が育てたスタッフたちは、現在マネジャーやチェッカーなど会社の成長に大きく寄与するポジションで活躍しています。

「私が教育したスタッフたちが、他院で活躍していたりマネジャーなどのポジションでクリニックを支える姿を見られるのはとても嬉しいですね。今はチェッカーの教育がメインなので、チェッカーのレベル感も少しずつ統一していきたいです。

チェッカーの教育で大切にしているのは、自分で気づく力。たとえば、指導方法がきついスタッフの指導にあたる際も、私がそれを指摘することはありません。あくまでも私は気づくためのヒントを与えることで、自ら気づき改善できるようにしています。スタッフの教育を通して会社に貢献できるよう、引き続き邁進していきたいと思います」

仕事もプライベートも楽しみながら両立。周りの協力と、適度に力を抜くことがストレスなく仕事と向き合う秘訣

日々さまざまな業務に挑戦する鈴木ですが、プライベートでは二児の母です。

「二人の子どもを育てながらの役職業務と外科マイスターの両立は、もちろん大変なこともありますよ。

今でも覚えているのは、一人目の育休から戻ったときのこと。育産休を取っている間に紙カルテから電子カルテに切り替わるという大きな変化がありまして、『ipadにカルテが入っているの?!」と完全に浦島太郎状態でしたね(笑)。

二人目の育休から戻ったときは、ちょうど今勤務している千葉センシティ院の開院のときだったので立ち上げでバタバタしていたことを覚えています」

育産休から戻った現在は、時短勤務を行っています。

「現在は時短勤務中なので、本当は役職には就かないつもりでいたんです。『時短勤務で役職は務まらないよなぁ』と思い、打診を受けても断っていました。

しかし、一般スタッフとして勤務する中で『これってもっとこうした方がいいんじゃないかな?』と思うことが増えてきたんです。経験が長い分『もっと効率的なやり方があるのに』ともやもやした気持ちが生まれてしまったんですよね」

クリニックをさらによくするため、鈴木は役職への再挑戦を決意します。

「一般スタッフでは与えられる情報や権限が少ないので、改善できないことが多いことに戸惑いを感じるようになりました。判断するための情報を得ることができず、情報を得ても権限がないので実行に移すことができない。それならば、役職になってもっと根本からクリニックを支えていこうと決めました。

求めていただいていることも嬉しかったですし、もし無理なら一般スタッフとして頑張ればいいと思ったんです」

鈴木が挑戦を続ける背景には、支えてくれる家族や同僚の存在があります。

「家族は育児や家事に協力的なので、精神的にとても助かっていますね。また、クリニックのスタッフも、私の退勤時間になると『鈴木さん、上がってください!』『あとはやっておきますよ!』と声をかけてくれます。主体的に動いてくれるスタッフが多いのでとても助かっています」

仕事とプライベートの両立にあたり、鈴木が大切にしていることは「無理をしないこと」。

「とにかく無理をしないことが大切です。クリニックには役職が私しかいないわけではないので、頼れる部分は頼るようにしています。もちろん、自分でやろうとしてしまうときもあるのですが、それだと毎日残業になってしまいますよね。

今日中にできないなと思ったときは、周りのスタッフにできないとしっかり伝えた方が絶対うまくいきます。プライベートでも同じですね。掃除や洗濯は毎日しなくても死ぬことはありません(笑)。周りの協力体制と、適度に力を抜くことがストレスなく仕事と向き合う秘訣かなと思っています」

SBCが成長を続ける中、さまざまな挑戦を行ってきた鈴木。今後も仕事と家庭の両立を続けていきたいと話します。

「仕事もプライベートもこのまま安定させて毎日生き生きと元気に暮らす生活を引き続き行っていきたいですね。周りからは『安定して気分のムラがないね』と言われることが多く、これは私の強みだと思っているので。

後は、SBCで培ってきた経験と知識量には自信を持っています。経験と知識を活かしながら、スタッフの教育指導にも引き続き尽力したいと思っています」

仕事もプライベートも楽しみながら、挑戦を続ける姿はまさにSBCスタッフのロールモデルといえるでしょう。これからも、鈴木の前向きな挑戦は続きます。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです

SBC メディカルグループ(湘南美容クリニック)

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