学びの種は周りにあふれている。自分の成長を感じられる仕事、製造技術は面白い。 | キャリコネニュース
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学びの種は周りにあふれている。自分の成長を感じられる仕事、製造技術は面白い。

国内・海外問わず、さまざまな業界と関われる電気系メーカーで働きたいという思いをもって、2019年に入社した坂本 善紀。現在は、長岡開発センターの製造部にて製造技術を担当する坂本が、仕事へかける思いやおもしろさについて語ります。【talentbookで読む】

幅広いフィールドで製品品質を守る

私が現在所属しているのは、㎛(マイクロメートル)──つまり、1㎜の1000分の1の大きさで加工を行い、センサチップを作る職場です。半導体製造装置を使用し、シリコンウエハを微細加工してセンサを作る、ウエハ工程における製造技術を担当しています。

業務は、大きく分けて3つあります。

1つめは、量産品の品質管理と不具合の対応です。

量産品では、同じ品質を保ったまま目標数量を製造することが求められますが、装置・材料・環境などの状態によって加工にバラつきが生じ、要求される品質を満たさないことがあります。その品質のバラつきを可能な限り早く捉え、調整を加えることが私たちの仕事です。

2つめは、新製品の量産立ち上げです。量産品への製品化ステップにおいて、品質がより安定する製造工程に仕上げています。

私たちは量産品の不具合対応も日々行っているため、問題が起きやすい工程がどのようなものかという知識も有しています。この知識を新製品立ち上げ時に生かすことで、次世代製品の品質安定化に努めています。

3つめは、老朽化した設備の更新です。

製造工程で使用している半導体製造装置は自社では製作していないため、装置メーカーから購入することになります。

半導体製造装置は数千万円~数億円規模の投資になりますので、今後の量産製品の売れ行きも鑑み、採算が取れる計画が無いと購入には至りません。

製造の仕事をしつつ、投資案件を経験できるのは、この仕事の醍醐味であると感じています。

入社4年目の今、足りなかった部分から得られる学びもあった

私が入社して2年目に、ある装置の購入を社内で提案したところ、製造工程には適応が難しいという理由で却下されてしまったことがあります。当時は、設備投資をして製造工程に適応するとは具体的にどういうことなのかが理解できていなかったように思います。

その後業務経験を重ねる中で、装置を含む製造工程を構成する要素は何か、製造工程の中でお客様が気にするポイントは何か、また変更する際にはどのような説明をお客様と社内にする必要があるかということが理解できてきました。

昨年も設備投資の提案する機会がありました。

2年目の反省を生かし、装置メーカーと打ち合わせや実験・評価を行う中で、要求事項をきちんと関係者と共有し、デモを通して品質を確認、社内メンバーはもちろん、お客様にも納得してもらえるためのデータを集めました。

その結果、提案は無事に承認されました。達成感はもとより、以前の自分と比べ大きく成長したなと実感することができました。

仕事をする上では、自分が思うように進まない場面も多いです。後で振り返った際に不足している部分を自分なりに分析し、次に生かすというサイクルを実行していけば、自分の成長や今後のキャリアにつながるのではと思います。

立場の違いもチームプレーのおもしろさのひとつ

この仕事のおもしろさは、たくさんの人と関わりを持ち、協力して業務を進められることだと思います。

設備投資の業務を行う際には、社外の商社や装置メーカーの担当者と打ち合わせをする機会が多く、製造工程で使用する材料のメーカーともやり取りがあります。

社内では、製造現場に常駐しながら、量産品を不具合なく作り上げるため現場の方々と常に情報共有するようにしていますし、新製品の立ち上げには設計メンバーとも話し合いを密に行っています。

このように、仕事を進めて行く中で社内外問わず多くの方々と関わる機会があります。仕事で関わる人たちは年代も出身地も趣味もバラバラで、この仕事をしていなければ出会わなかったと思います。そんな人たちと、同じ目的を持って緊密なコミュニケーションをとる日々はとても楽しいです。

全ての仕事で言えることですが、関わる人たちには、会社や部署の違いでそれぞれに立場があります。立場の違いによって意見が対立する場合がありますし、個人の考え方の違いによっても合意が得られない理由になったりします。年齢やバックグラウンド関係なく、同じ目標に向かって協力し合い、譲れない部分は交渉を重ねて歩み寄りをしていくことが仕事のおもしろさだと私は感じています。

私は、もともとチームプレーが好きなタイプなんです。高校までは野球をやっていて、大学ではチーム対戦式のゲームに熱中していました。今でこそe-sportsが人気競技となりつつありますが、そんな言葉がないころから、ゲームで知り合った人たちとチームを組んで練習を重ねて作戦を考えて、国内外でさまざまな大会に出ていましたね。

ゲームをやるのが好きというより、チームで力を合わせて何かを達成するということに魅力を感じていました。今、野球やゲームから仕事というフィールドに変わりましたが、周りの人たちと同じ目標に向かって行動するという日々を楽しんでいます。

今後も、自部署だけでなく部署や会社の垣根を越えてさまざまな人と関わり、人脈を広げながら、たくさんの人から学びを得ていきたいと思っています。

積極的に、自主的に。多方面に足を運び自身の糧とする

仕事をする上では、積極的に自分から動くことを心がけています。分からないことがあれば、社内でその分野で知識がある人を探し聞きに行く。製品で問題があれば、直接担当者に聞きに行く。製造装置を探す上では装置メーカーに直接足を運ぶなど、とにかく自分でできることはどんどん自主的に動くようにしています。

そうすることで、情報がより正確に手に入りますし、自分の理解度が高まると思っています。他人から自然と入ってきた情報と自分から取りに行った情報では、人に話すときの説得力が全然違うと思います。

ただ話を聞くだけでなく聞いたことを自分の中に落とし込んで、人に説明できるレベルまで理解することが重要だと思います。

最初から正しいことを言える人は少なく、私自身も自分の説明が間違っているのではと指摘されることも多いです。説明が間違いと言われないよう、根拠やデータを確認しておくことと、なにより間違いを恐れずに説明する機会を持ち続けて経験を増やすことが解決につながると思っています。

製造技術の仕事は、製品の品質や収益性を左右する重要なものです。一般化された知識だけでなく、その現場ならではのノウハウが必要となる場面もあります。

私が業務を行っている半導体製造技術の分野は要素技術が詰まっています。また、同じ職場には職人的な知識や技術を持っているベテラン社員の方も多いです。そういった方々から少しでも多くの技術を吸収し、後輩に伝えていくことも今後の役割の一つであると捉えています。

社内外にかかわりを持ち、積極性を持って技術探求ができるフィールドであると感じています。

※ 記載内容は2023年9月時点のものです

アルプスアルパイン株式会社

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