先生とともに教育の未来を語らう場をつくりたい──FAN MEETINGへの想い | キャリコネニュース
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先生とともに教育の未来を語らう場をつくりたい──FAN MEETINGへの想い

▲フィリピンでフィールドワークの一コマ、右から3番目が氷見

▲フィリピンでフィールドワークの一コマ、右から3番目が氷見

来たる2019年8月2日(※イベントは既に終了しています※)、全国のClassiユーザーである学校の先生をお招きし、年に1度の【Classi FAN MEETING 2019】を開催します。この全社を挙げてのビッグイベントの運営責任者は、マーケティング部の氷見奈々子。日々奮闘を続ける彼女が擁する想いとはどのようなものなのでしょうか。【talentbookで読む】

教育の格差をなくしたい──かねてより抱えていた熱い想いからClassiへ

学校のICT化をサポートする教育プラットフォームを提供し、2019年5月現在全国の高校の2校に1校、高校生の3人に1人にご利用いただいているClassi。当社が開催するClassi FAN MEETING、通称:ファンミーティングは、2017年に始まったイベントです。開催当初から“Classiと先生の共創”をテーマとして展開されています。

今回の2019年ファンミーティングで運営責任者を務めるのは、マーケティング部の氷見奈々子です。彼女は日本で生まれ、2歳から6歳まではシンガポール、6歳から中学2年生までは日本、中学2年生から高校卒業まではドイツで過ごすというインターナショナルな経歴を持っています。

氷見 「高校はドイツのインターナショナルスクールで過ごしました。そこでは IB(国際バカロレア)というカリキュラムを取り入れており、時間割は自分で決める、フィールドワークやボランティアを中心に地域に貢献するというスタイルに最初は衝撃を受けました。

紛争などで教育を受けることができない子どもたちが、母国で再度教育を受けられるようにサポートするボランティアに参加したことが、私が教育に興味を持った原点であったと思います」

高校を卒業し、日本に帰国した氷見は、大学で教育学を学び、フィールドワークを繰り返すことで、ある考えに到達しました。

氷見 「高校生の時に目の当たりにした、教育を受ける権利を奪われている子どもたちがいるという事実を受けて、大学では広く教育学を学ぶことを決意しました。

とくに、カンボジアやタイなどで教育を受けることのできない女性や、地雷被害を受けたコミュニティの方々へのインタビューなどを行う中で、識字率や子どもの死亡率などとの因果関係をひも解く研究をしていました。

フィールドワークを通じて、いろいろな国でさまざまな話を聞くうちに、教育を受けることができないのには国やコミュニティの制約などがあるけれど、それを飛び越えて教育を届けるには、情報インフラが必要不可欠であると感じました」

そこで氷見は大学卒業後、ソフトバンクに入社し、営業として3年間を過ごします。

氷見 「営業として 3年間頑張った後、自分がその仕事を選んだ意味や自分がやりたいことを振り返り、フィールドを教育という場に変えて挑戦すべきだと考えて、Classiへのジョインを決めました」

高校生の時に感じた「教育格差をなくしたい」という想いを大学生から社会人へと紡ぎ、教育に携わるという夢への一歩をClassiで踏み出しました。

不安の日々を乗り越え、共創を実感した2018年のファンミーティング

▲2018年のファンミーティングの様子

▲2018年のファンミーティングの様子

こうして氷見がClassiにジョインしたのは、最初のファンミーティングから約5カ月後のことでした。当時の氷見の中でファンミーティングは、「ちょっと雰囲気の違うイベントのひとつ」という認識しかなかったと言います。

氷見 「 Classiにジョインしてしばらくして、ファンミーティングをやるから企画メンバーに入ってみない?と、当時の上司から声をかけていただきました」

運営メンバーに入ったものの、過去に自分が参加したことのないイベントの運営指揮を取ることはとても不安だったと話す氷見。大きなプロジェクトを引っ張る重圧や、なかなか終わらない準備に心が折れそうになった日もあったと言います。

しかし、結果として2018年度ファンミーティングの参加者満足度は90%を超え、再参加希望率も90%を超えるという驚異の数字をたたき出しました。

氷見 「参加していただく先生方や社内のメンバー、連携パートナーなどコミュニケーションを取る相手が多岐にわたるので、最終的にファンミーティングを通して、何を感じてもらいたいのかをずっと模索しながら準備を行っていました。

でも、自分が想像していた以上に、先生同士が自主的にコミュニケーションを取ろうとされている姿を見て、社内メンバーに限らず参加してくださった先生方にも助けていただきながら、大きなテーマである共創を実現できたと感じることができました」

Classi FAN MEETING 2019への道のり

▲ミーティング中の氷見

▲ミーティング中の氷見

今回で3回目となるファンミーティングを開催するにあたり、再び運営メンバーとして関わることとなった氷見。

前回よりもさらに、全部署を巻き込んだ組織体制を敷き、開催にあたり40名を超える社内の有志メンバーと意見交換を行い、当日のテーマやコンテンツ決めに取り組みました。

氷見 「今回のファンミーティングでは、社内の多くの方にフロントに立ってやりとりを行ってもらっているので、もしかするとそれぞれのメンバーの負荷は大きくなっているかもしれません。しかし去年よりさらに、メンバーがファンミーティングへの当事者意識を強く持って取り組めているようになってきたと感じます。

有志で集まったメンバーは、2018年のファンミーティングに参加した人もしていない人もいます。だからこそ、それぞれの視点でファンミーティングに何を期待するのか、先生にとってどのように感じてもらう場になってほしいのかを丁寧に掘り下げ、そこからテーマへの糸口を見つけました」

こうして決まった今回のテーマは「越えて」。これには、Classiと先生という立場を越えて・学校や部署という環境を越えて・今という時間を越えて、という3つの意味があります。

部署の違うメンバー、Classiを長年使ってくださっているベテランの先生からClassi初心者の先生、そのすべての立場の人たちが参加する。それがなければ本当の意味での共創とは言えないという想いが込められているのです。

氷見 「立場や環境を越えたいという大きな軸があるので、一方的なコミュニケーションではなく双方的なコミュニケーションを前提にコンテンツを考えていきました。

Classiからの発信ももちろんあります。しかし、ただそれを一方的に聞いてもらうのではなく、それに対して先生同士でディスカッションをしていただき、Classiへフィードバックしていただく場を設けたり、Classiというサービスから離れて、先生方の未来に対する想いを共有していただくコンテンツも用意しています」

当日“だけ”では終わらせない。ファンミーティングのその先で目指すもの

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ファンミーティングを企画するにあたって、2018年に参加いただいた先生方のご意見は励みでもあり、新しい企画の種にもなっていると氷見は言います。

氷見 「 2018年のファンミーティングで、普段なかなかお会いできない先生方と想いを分かち合えたり、Classiで働くメンバーと、教育の未来について話したりしたことが刺激につながったという声を多くいただきました。

Classiをはじめとする教育現場への ICTの導入は、推進する先生が孤軍奮闘する場面も多いということも伺います。なので、今回の第 3回ファンミーティングでは、より先生と先生が膝を突き合わせてコミュニケーションを取れる企画だけをやろうと振り切りました。もちろん用意したコンテンツそれぞれに想いは詰まっていますが、どれかひとつだけで完成するものではなく、すべてのコンテンツを通して完成する、それが今回の共創の形だと思っています」

氷見 「 2018年のファンミーティングが終わった後にある先生にいただいた、『このイベントは、自分ももっと頑張りたい、もっと生徒に還元していきたい、という想いのきっかけになっているんだよ』という言葉がとても嬉しかったんです。

そんな風に先生方がより大きな一歩を踏み出せるように、自分の隣にいる先生が仲間であり、さらに Classiで働くメンバーも仲間であると思ってもらえることで、未来に期待ができる、そう思ってもらえる場になったら嬉しいです」

立場も、環境も、時間も“越えて”。携わるすべての人とともにつくり上げるファンミーティングの開催はすぐ目の前まで迫っています。

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