ITのプロになりたい──期待の新人が経験した苦労とそれを乗り越えてつかんだ成長 | キャリコネニュース
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ITのプロになりたい──期待の新人が経験した苦労とそれを乗り越えてつかんだ成長

▲専門学生時代の玉井

▲専門学生時代の玉井

富士ソフトで入社2年目の玉井 童夢は、お客様先が運営する健康系のキュレーションサイトのシステム構築を担当している。実際に開発するのではなく、お客様側の立場になって話しを聞き、ときに提案して、要望をかなえるシステムが構築されるようサポートするのだ。そんな彼の歩んできた道にスポットライトを当てる。【talentbookで読む】

一途な想いを胸に飛び込んだITの世界

玉井が「ITのプロになりたい」と思ったのは、高校生のとき。専門的に学ぶため、情報系の専門学校に進んだ。

玉井 「もともとパソコンは身近になくて、学校の授業で少し触ったくらいでした。ですが、技術を身につけて何かのスペシャリストになりたいと思ったときに、ITしか考えられませんでした。

アニメや映画に出てくるAIやVRといった最先端の技術に感動して、『いつか自分でつくれるような人になりたい』と憧れていたんです」

専門学校ではプログラミングの基礎を学び、ITパスポートの資格を取得。卒業後の就職活動でまわったのはもちろんIT企業だった。その中で内定を受けたのが富士ソフトだったのだ。

玉井 「富士ソフトは、独立系で幅広い分野にチャレンジする会社というのが第一印象でした。ITを目指したものの、ITといってもできることは無限にあります。当時の自分には、その中で何がやりたいのかまでは見えていなくて。

だから、幅広くチャレンジできる、選択肢の多い会社がいいなと感じました。富士ソフトは専門学校出身でも給料がよくて福利厚生も充実し、安定した一部上場企業という魅力を兼ね備えている。完璧です(笑)」

期待の新人!第一歩を踏み出す

▲金融事業本部 金融第1システム部 SN第2グループ 玉井

▲金融事業本部 金融第1システム部 SN第2グループ 玉井

入社してから最初の3カ月は技術研修。

学校で勉強してきたことの復習的な内容も多い。レベルに応じたクラス分けはあるものの文系出身者と合同であったため、そのことがきっかけで同期とのつながりも強まったという。

玉井 「自分は研修の内容を理解できていたので、同期のみんなから頼られ、教える機会が多くありました。みんなとても熱心で、研修が終わってからも残ってわからないところを復習していましたね。

自分ができる状態より、さらに一段深く理解していないと人に教えることはできないので、私自身もとても勉強になりました」

研修が終わり、玉井は銀行や証券会社、保険会社など金融系のお客様にソフトウェア開発サービスを提供する金融事業本部に配属された。

通常、新人は開発案件にアサインされ、技術者としてのキャリアをスタートする。玉井のように、いきなりお客様先でベンダーとの調整役を任されるというのは異例である。それだけ、期待される存在だったのだ。

玉井 「お客様先へ行く前に、上司と面談がありましたが、これまでの知識や研修での成果、コミュニケーション力を見て『玉井ならできる』と期待していただいているのを感じました」

周囲の期待を背に、玉井は夢に見たIT業界での仕事の第一歩を踏み出した。

しかし、配属直後に待ち受けていたのは苦労の連続だった。

もっとできるはず。理想と現実のギャップ

▲先輩社員の内藤雄哉(右)と打ち合わせをする玉井

▲先輩社員の内藤雄哉(右)と打ち合わせをする玉井

玉井が任せられた業務は、ユーザー側と開発者側の両方の考えや知識を持ち合わせていることが求められる。

お客様の、ときに漠然とした要望をシステム要件定義におとし、開発者側に伝えていく。開発経験のない新入社員には荷が重かった。

お客様に『こういうことをしたい』と言われたときに、それを実現するために何が必要なのか、ひとりでは何も答えられなかったのだ。ただ持ち帰って先輩に教えてもらい、そのままお客様に伝えることしかできない。玉井は、そんな経験が悔しかった。

玉井 「自分なりに自信を持って研修を終えていたので、もっとできると思っていました。しかし、いざ実践となるとわからないことが多すぎて、期待に応えたいと思えば思うほど無力感に苛まれました」

苦境を乗り越えられたのは、なんとか力になりたいという強い気持ちと、周囲の支えがあってこそだった。

玉井 「最初は先輩に一から十まで教えてもらって、頼りっきりでした。でも次第に『ここは自分で考えてみな』と自立を促され、失敗と反省を繰り返して、だんだん自分でわかるようになっていきました」

そんな玉井の成長ぶりを隣で見守ってきた先輩社員の内藤 雄哉は語る。

内藤 「最初は右も左もわからず、かなり緊張していましたね。それこそ固い表情で苦笑いしている時もありました(笑)。 でも、持ち前の行動力で他のチームのメンバーやお客様と積極的にコミュニケーションを取って、さまざまな課題を乗り越えていきました。

そういった挑戦の積み重ねが自信になり、玉井さんの顔つきは堂々としていきました。お客様には、ミスのない丁寧な仕事の進め方も評価していただいて、『玉井さんになら安心して作業を任せられる』と言っていただけるほどの信頼を得ています」

開発業務に携わってみたい──ITのプロになるための挑戦

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徐々に仕事に慣れていった玉井は、自分が気付いたことをお客様に提案できるまでに成長した。

玉井 「以前、スマホアプリで想像以上に通信量があがってしまったことがあったんです。そこで、システム改修の際に、通信量を含めたテストを提案して採用していただきました」

そんな玉井の活躍ぶりは社内でも認められ、新人賞として表彰された。

玉井 「自分ひとりの力でここまでやってこれたわけではありません。ですが、上司や先輩方には最初から期待していただいたので、新人賞で少し応えられたのかなと思うと嬉しかったです」

学校ではひとりで黙々と考えてつくりあげることを学んできたが、入社してからはコミュニケーションの重要性を実感しているという。

玉井 「悩んでいるときには先輩にアドバイスをもらえて、ひとりではできない、大きな仕事ができることに醍醐味も感じています。技術的にも人間的にももっと成長して、先輩のような頼れるITのプロになりたいです」

また玉井には、開発業務に携わってみたい気持ちもある。

玉井 「開発現場の厳しさを、身を持って経験したいです。まわりには、今の業務でユーザー側の知識を蓄えておけば、開発業務にいっても怖いものなしだと言われていますが、そんなに簡単なものではないですよね……。しかし、簡単じゃないからこそのやりがいもあるはずです。なので、開発業務に携わるのを今から楽しみにしています!」

エンジニアとしてのキャリアはまだまだ始まったばかり。ITのプロを目指す玉井は、希望に胸を膨らませる。

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