「写真を撮影される楽しさを知ってほしい」杜の都で活躍する女性フォトグラファー | キャリコネニュース
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「写真を撮影される楽しさを知ってほしい」杜の都で活躍する女性フォトグラファー

宮城県仙台市でプロカメラマンとして活躍している阿部和美さんは、タイムチケットでプロフィール用写真やニューボーンフォトなどの写真撮影を提供しています。「誰にでも一番綺麗に、格好良く写る角度がある」。そう話す阿部さん。シャイな人が多い東北人の気質を理解しながら、持ち前の朗らかな人柄でベストショットを引き出します。


目次

 仙台市で活躍するプロカメラマン
 プロの技術でベストショットを引き出す
 本物の「撮影される楽しさ」を知ってほしい
 

阿部 和美 さんのプロフィール

仙台のプロカメラマンです。宮城県芸術協会会員。2021年9月に新型コロナウイルスワクチン接種済。 2019年8月に仙台市郊外のカフェの書籍「仙台の杜カフェ海カフェ」を出版しました! 受賞歴 2006年フジフィルム「PHOTO IS 10,000人の写真展」にて「写真家が選んだ100選」に選出。 2012年第60回ニッコールフォトコンテスト[第一部:準特選][第四部:入選]、2020年第57回宮城県芸術祭フォトサミットinSendai[宮城県教育委員会教育長賞]。

 

仙台市で活躍するプロカメラマン

「撮影されることが楽しいものだということを知ってほしい」。そう話すのは、宮城県に拠点を置き、プロのカメラマンとして活躍している阿部和美さんです。

阿部さんがカメラマンになる最初のきっかけは学生時代。留学先で写真の基礎的な技術を学んだことをきっかけにカメラの魅力にハマっていきました。

「カメラに興味を持ったのは、高校卒業後にアメリカの短大に留学し、留学先の学校で写真の授業を取ったのが最初のきっかけでした。モノクロフィルムを自ら撮影して、暗室で現像してプリントする。写真の基礎的なことを学んだ時に『これを仕事にしたい』と思ったんです。

留学を切り上げて帰国した後にデザイン系の専門学校に入り直して、写真を勉強しました」

専門学校卒業後は地元仙台の広告制作会社に就職し、カメラマンとしてのキャリアをスタートさせた阿部さん。その後、東京・横浜でも5年間経験を積みました。

「首都圏のスタジオに勤めていましたが2011年2月に退職して、次にやることを考えていたのですが、翌3月に東日本大震災が起こり地元に戻りました。

実家や家族に大きな被害がなかったことは不幸中の幸いでしたが、たくさんのことがリセットされてしまった時期で。フリーになるかどうか悩んでいたのですが、個人事業主として独立することを決めました」

カメラマンとして独立して約10年。現在はさまざまな媒体で撮影をこなすほか、母校の専門学校で講師としても活躍しています。撮影した写真がコンテストで入賞を果たすなど、カメラマンとしての実力も高い評価を得ています。

プロの技術でベストショットを引き出す

阿部さんがタイムチケットで写真撮影のチケットを販売し始めたのは5年ほど前のこと。「テレビで紹介されたのを見たのがきっかけで、気軽な気持ちで登録した」と話します。

「登録した当初から、SNSをはじめとしたプロフィール用写真の撮影を提供しています。昨今では婚活やマッチングアプリのプロフィール用としての依頼も多くなってきたように感じています」

阿部さんが写真撮影を提供しているのは宮城県仙台市。東北の地方都市であり、けやき並木の市街地が魅力の「杜の都」です。タイムチケットで写真撮影をするときは、市内でもロケーションのいい「定禅寺通り」で行われます。

「撮影の日は、通り沿いにある商業施設で待ち合わせをします。撮影ポイントに向かいながら、どんな写真にしたいかをお聞きしたり撮影の説明をしたりしています」

「東北はシャイな気質ともよく言われますが、実際に写真撮影に気恥ずかしさを持つ人も少なくない」と阿部さん。自然な写真を撮るために、リラックスしてもらえるように心がけていると言います。

「依頼者の方は初めてプロに写真を撮ってもらうという人が多く、緊張している人がほとんどですので、待ち合わせ場所から移動中に少しおしゃべりをしながら気持ちをほくしていただけるように心がけています。

撮影に入ったらまず、数枚撮影してすぐに写真をディスプレイでお見せするんですね。そうすると『私ってこういうふうに映るんですか?』『すごく綺麗に写ってる』って驚いていただいたり、喜んでもらえたりするんです。そうやって撮影を『楽しい』と感じてもらえるものにしています」

30分程度の撮影時間は短いようでいて「シャイな人にとっては30分くらいがちょうどいい」と阿部さん。ベストショットを引き出すプロの技が光ります。

「まっすぐ正面だけでなく、あちこちの方向を向いてもらって、その人のベストな角度を探して撮影しています。

写真というのは3Dの世界を2Dに落とし込むものなので、写っている面積が大きければそれだけふくよかに見えてしまったりだとか、顔が大きく見えたり顎が長く見えたりと、そういう角度があります。逆に、目が一番大きく見えるとかシュッとして見える、そういったベストな角度があるんです」

撮影する枚数はおおよそ200枚から300枚。そのうちピンボケなどを除いた100枚から150枚程度が後日依頼者の元に送られます。

「これは私の感覚ですが、自分のベストショットは自分で決めたいと思うんです。時々、人に『良い』と言われても自分はそうは思えない、ということがあると思います。数ある中から自分にとってのベストショットを選んでもらえるように、なるべくバリエーション豊かに撮るようにもしています」

本物の「撮影される楽しさ」を知ってほしい

スマホや一眼レフ、ミラーレスなどカメラの性能も上がり、写真撮影が一般的に身近になりました。趣味の延長から写真撮影を請け負う人も増えてきている今、「プロカメラマンが撮影する写真の良さを知ってほしい」と阿部さんは話します。

「一眼レフカメラも以前に比べて安価に購入できるようになって、誰もが気軽にカメラマンになれるようになりました。

多くの人がカメラに親しんでもらえる良さがある一方で、あまり品質の良くない撮影を提供されたことで『せっかくお金を出して撮影してもらったのに、満足いくような姿に撮ってもらえなかった』と、撮影されることにネガティブな印象を持たれてはもったいないと思うんです。

お金をいただいて撮影をするからには期待に応えたいですよね。私はプロとして活動して15年になりますが、それなりの経験と技術を磨いてきた自負はあります。

『写真撮影ってこんなに楽しかったんだ』『私ってこんなに綺麗に写るんだ』という体験をしてほしい。そういった思いを持って、これからも撮影を続けていきたいと思っています」

東北や宮城に居る人に限らず、観光で仙台を訪れながら写真を撮影してもらうのもいいかもしれません。明るく朗らかな阿部さんの人柄と確かな技術で、被写体となる楽しさを知る新たな体験ができるでしょう。

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阿部和美さんのプロフィール

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