株式会社ペライチ 取締役Co-Founder ペライチというWebサイトを誰でも立ち上げられるサービスを起業して8年。 メンバー50名。ユーザー数も40万人の会社を作るところまで経験しています。気軽にオンラインMTGしましょう。 1983年東京生まれ。新卒でNTTデータに入社後、ベンチャー企業の株式会社うるるへの転職を経て2014年4月起業。
専門知識不要のホームページ作成「ペライチ」の創業者
新卒でNTTデータに入社した後、エンジニアを目指してベンチャー企業の株式会社うるるへ転職。海外のさまざまなWebサービスに触れ、いつか自分でも独自のWebサービスを作りたいと考えていました。
「当時はエンジニアという職業柄、友人からホームページをつくってほしいと依頼されることがよくありました。今後ますますスマートフォンが普及することで、こうしたニーズはさらに増えていくだろうと感じました」
社会のニーズを肌で感じた橋田さんは、「自分で簡単にホームページを作れるサービスがあったら便利だ」と考え、2014年4月、ペライチを起業しました。
創業から8年。現在はメンバー50人の会社に成長しました。初心者にもわかりやすいサービスが個人事業主や中小企業を中心に支持され、登録ユーザー数は約40万人に上ります。
起業で大切なものは「ポジティブなマインドセット」と「目的」
「特に、プロダクトをリリースするまでに時間がかかりすぎたという反省があります。自分は人の意見を真摯に受け止める素直な性格だと自覚していますが、それがネガティブに働いて『ブレて』しまうこともありました」
もしも起業直後からやり直せるなら、もっとスピード感をもってやりたいと振り返ります。
橋田さんは、さまざまな困難を乗り越えてきた自身の経験から、起業には「ポジティブなマインドセット」と「目的」が不可欠だと言います。
「起業は不確実なことの連続です。例えば、資金調達の心配をしたり、プロダクトが売れなくて悩んだり、それぞれのフェーズで異なる悩みが生まれてくるもの。だからこそ、ポジティブな気持ちを持つことが大切です」
そして、次のように続けます。
「『なぜやるのか』という目的が中途半端だと、心が折れやすい。『このプロダクトで人に喜んでほしい』という自分の軸があれば、多少辛いことがあっても乗り越えられます」
橋田さんがペライチで実現したかったのは、自社サービスで「誰かの人生を変える」こと。今でも、ユーザーから「ペライチ使ってます」といわれることが仕事の原動力になっているそうです。
「起業に向いている人」の3つの条件
1.成功体験に捉われない柔軟性
起業には柔軟性が求められますが、こだわりと柔軟性のバランスがポイント。ペライチの創業当時の経営理念の1つは「早くたくさんトライしよう」。経営者は正解のないことに挑む場面が多々あります。頭で考えることも重要ですが、実践あるのみ。自分の人生経験を活かせる部分、活かせない部分を見極め、柔軟に挑戦していった方が、早く成果にたどり着きます。
2.突破力
会社を経営していくには、想定外の困難に遭遇したとき、どのように対処すべきなのかを見定め、難局を突破する力が必要です。また、自分自身が得意な分野に限らず、未経験の分野にも対応しなければなりません。自分の知識や経験だけでは乗り越えられないことも、仲間と議論をすることや協力してくれる人に相談することで乗り越えることができます。
3.周囲を巻き込む力
創業メンバーや社員、協力者、取引先など周囲を巻き込めるか否かは、人間力に尽きます。私の場合、創業メンバーの3人にくわえ、50人ほどのエンジニアが協力してくれたことで事業の立ち上げに成功しました。創業時から現在も残ってくれている2人は、大切な資産です。
「痛みなくして成功なし」。困難を乗り越えて成長を感じてほしい
なにごとも新しいことを始めるときはわからないことばかりで、自分には無理だと思う瞬間もあるでしょう。
しかし、橋田さんは「No Pain, No Gain(痛みなくして成功なし)」という言葉を胸に、「この困難は成功や成長のためだ」と考えているといいます。
「私たちは今成長過程にいる。ここからさらに伸びて、新しい価値を生むことにわくわくするのです。起業家のみなさんには、こうした胸が躍る感覚を味わってほしい。やりたいことは、どんどんチャレンジしていってください」
新型コロナウイルスは、ビジネスにも重大な影響を与えています。しかし、橋田さんがいうようにポジティブに考えていれば、むしろ追い風が吹くとも捉えられます。世界の働き方が変わっていくことに勝機を見出せるか。ポジティブなマインドセットが重要です。
「状況は関係ありません。起業したいと思ったときが、起業するタイミング。身の回りで起こっていることを解決したいと感じ、それに対する心身の準備ができているかだけです」
橋田さんは個人の時間を売り買いできる「タイムチケット」で、起業したい人やすでに起業している人たちの相談に乗っています。
リモートワークにより移動時間がなくなった分、起業の準備を進められます。今しかない貴重な時間をつかって、橋田さんにオンラインで相談してみてはいかがでしょうか。
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