転職活動を成功させる職務経歴書とは?書き方のコツを解説 | キャリコネニュース
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転職活動を成功させる職務経歴書とは?書き方のコツを解説

転職活動で必要となる履歴書や職務経歴書などの応募書類。いずれも重要ですが、特に職務経歴書をどのように書くかで自分をアピールできるかどうか、大きな差がつきます。採用担当者の目を引く職務経歴書の書き方とは? 書き方のコツを、現役の職業相談員であるYokoさんに解説してもらいました。

目次

 履歴書と職務経歴書はどう違うのか
 転職を成功させる職務経歴書の書き方のポイント
 転職の場合に採用担当者が注意してみているポイントは?
 自分をアピールできる職務経歴書で面接をゲットしよう

yoko さんのプロフィール

職業相談員(キャリアカウンセラー)をしています。本人が未だ気がついてない魅力的な面を見つけ、表現に導いていくことにやりがいを感じていました。ただいま、50代~70代の第2の人生どう楽しくやりがいある働き方ができるのかも研究中!前進出来る何かを見つけてもらえるようお手伝いいたします。

 

履歴書と職務経歴書はどう違うのか

企業の求人に応募するとき、多くの場合、応募書類として「履歴書」と「職務経歴書」を作成する必要があります。この履歴書と職務経歴書は、そもそもどんな役割を持つのでしょうか。

神奈川県横須賀市の職業安定所に勤務しているYokoさんは次のように話します。

「履歴書は、基本的には『その人の生きてきた履歴』と『持っている資格』、『応募動機』を記載する書類です。一方で職務経歴書は、応募先に自分をアピールできる書類です」

職務経歴書の形式は決まりがない

職務経歴書で利用される形式には、所属した企業や部門、業務内容を時系列に記載する「編年体式」や、直近の職務経歴から逆のぼって記載していく「逆編年体式」などがあり、テンプレートが豊富に出回っています。しかし、職務経歴書の形式には「決まった形はない」とYokoさんは言います。

「履歴書はほぼ決まった形があるのに対して、職務経歴書は応募先企業の指定がなければ自由な構成で作成していいものです。職務経歴書の書き方しだいで、書類選考を通過できるかどうか、面接に進めるかどうかに大きく影響します」

転職を成功させる職務経歴書の書き方のポイント

転職を成功させるにはどんな職務経歴書が有効なのでしょうか。Yokoさんは「その人の状況によって、アピールしやすい構成がある」と話します。

「それまでやってきた経験職に転職するのか、別の職種に転職するのかでアピールの仕方を変えることをお勧めします。

経験職に応募する場合は、それまでの経歴が強みになるわけですので、所属企業や業務内容を時系列に記載する形式でも十分にアピールできます。一方で、経験職ではない職種に応募する場合は、工夫が必要です」

なかでも重要なのは「志望動機」だとYokoさんは話します。

「履歴書や職務経歴書の中でも、志望動機の項目は採用担当者がよく目を通す部分です。履歴書の志望動機では意欲を書き、職務経歴書では、内面的な応募動機や熱意などを表現することが大切です」

未経験の仕事に転職するなら志望動機を前面に出してアピールする

職種の違う仕事に転職したい場合の職務経歴書の書き方として、Yokoさんは最初に応募動機を記載することをすすめます。「採用担当が聞きたいことを先に書いてしまうんです」。

たとえば、販売の仕事を長年やってきた人が事務職に転職したいとき。職務経歴書に販売経験についてたくさん書いてあったとしても、事務職の採用には関係がありません。書類を見た採用担当は「こんなに販売経験があるのに、なぜ別の職種に転職するのだろうか」と感じるでしょう。

「経験がないのに応募したのは、その仕事に就きたい理由があるからです。

率直にその理由を載せて、採用担当に読んでもらう。『経験はなくてもこんな意欲がある』という意気込みを先に伝えることで、『なぜ別の仕事に転職するのか』という疑問にまず答えることができます」

複数企業で勤めた経験のある人は「キャリア式」の形式が有効

「同じ職種でも会社を転々としている人や、複数の会社で仕事をしていた派遣社員の人は、ひとつのキャリアについてまとめて書く方法が良いでしょう」

キャリア式とは、「営業事務3年」「貿易事務3年」というようにキャリアでまとめ、そのキャリアでどんな業務をしたかを具体的に記載するという方法です。企業名と業務内容を羅列するよりも見やすく、その人のスキルが分かりやすいという利点があります。

やってきたことのすべてを書く必要はない

「職務経歴書は、どれだけ自分の能力が募集職種に有効かをアピールする書類。面接につながらないと思われることは省いてしまってもいいんです。

ですので、転職先や希望職種に関係ある経歴を優先して記載すればよく、関係のない経歴を書き出す必要はありません」

また、応募先に関係のない実績も必要以上に書く必要はないとYokoさんは言います。立派すぎる経歴が「オーバースキル」と思われ、むしろマイナスに働くこともあるからです。「職務経歴書という名称に惑わされがちですが、職務のすべてを記載する必要はありません」

転職の場合に採用担当者が注意してみているポイントは?

採用担当者は、応募書類のどんなところを注意して見るのでしょうか。Yokoさんは企業の採用担当者と関わる中で、変化を感じています。

「中途採用の場合、最近の採用担当者は、応募者の経験よりも意欲と人柄を重視する傾向にあるようです」

また、Yokoさんは採用担当者の目に留まるのは「心に響く志望動機」だと感じています。

「御社のこんなところに興味があって、能力が生かせると思いました、という定型文の志望動機がありますが、人事部も見飽きているもので、あまり真剣に見てもらえていないように感じています。

むしろ、『子どものころの夢だった』『生まれて初めて買った服が御社の服だった』というような、本音の志望動機が採用担当の心をつかみ、面接につながっています」

自分をアピールできる職務経歴書で面接をゲットしよう

職業安定所で相談に応じているYokoさんのもとには、「志望動機が書けない」「どんなことを書けばいいのかわからない」という相談が多く寄せられるといいます。

「話を聞いてみると、応募するのはちゃんとした理由があったことに気付く場面が多くあります。自分では大したことではないと思っていたことが自己PRになることを知り、『志望動機に書いていいと思わなかった』と言われることもあります」

転職の職務経歴書や志望動機の書き方に迷ったら、ぜひ相談してほしいとYokoさん。「職務経歴書は面接をゲットするための書類です。自分を表現できる形式を知り、自分がいかに会社にとって有益かをアピールして、面接へと駒を進めましょう」

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