ミッションは「対話から、理想の明日をクリエイト」。コーチングセッション経験人数は300人(通算354回)。福岡在住のIT複業推進家(社会保険労務士/ビジネスコーチ/オンライン研修講師)。GCS(銀座コーチングスクール)認定コーチ資格を活用し、オンラインコーチング提供中。接客や提案営業を中心に、通算10社でキャリアを積む。職を転々とし40代半ばまでコンプレックスを抱えるが、運命的な出会いから社労士に。前職アマゾンジャパンではカスタマーサービスにて2万件超のお困り事やクレームに対応し「傾聴力と提案力」を磨く。
コーチングとは
――そもそも、「コーチング」はどんなものなのでしょうか。
コーチングは「傾聴」「質問」「承認」のスキルで構成されたコミュニケーションの手法です。
こまかな定義はコーチングスクールやコーチ個人で違いがありますが、コーチングの基本的な考え方は次のようなものです。
それは、相談者とコーチが「対話」をすることによって相談者本人の気付かなかったことを見つけ出し、相談者のゴールに向かって「よりよい未来を共に創り上げていく」というものです。
コーチングを実施するとき、対話の時間を「セッション」と呼びます。音楽でも、複数の楽器が一つの音楽を創り上げることをセッションといいますよね。相談者とコーチが共にその場を創り上げていくという感覚は、音楽のセッションに近いものがあります。
■「ティーチング」や「カウンセリング」との違い
――コーチングは「ティーチング」とどう違うのでしょうか。
コーチングにもティーチングの要素は含まれていますが、決定的に違う部分があります。ティーチングは正解を教える行動ですが、コーチングでは、正解に近づくためのヒントを伝えます。直接的なアドバイスはしないのも、ティーチングとの違いと言えます。
――「悩みを相談する」「ビジネスの相談をしたい」という場合、カウンセリングやコンサルティングを利用することもできます。それらとコーチングとは、どう違うのでしょうか。
カウンセリングは、マイナスの感情を持ちあげてゼロに戻したいという人に合っている方法です。一方でコーチングは基本はゼロ、ニュートラルな位置にある感情をプラスに引き上げ、よりポジティブにしたいという人に向いています。
気持ちが落ち込んでいるときに、コーチングのポジティブで前向きな問いかけは、あまり歓迎されません。
また、コンサルティングは、事業について分析してアドバイスをしてくれるものですが、ちょっとした相談はしにくく、やや高額でもあるため、気軽さには欠けます。
「今の状態から、よりポジティブになりたい」「仕事のことで相談相手がほしい」というときなら、コーチングが合っているのではないかと思います。
コーチングの種類と期待される効果
――コーチングには種類があるようですが、日本でメジャーなのは「ライフコーチ」と「ビジネスコーチ」かと思います。それぞれに違いはありますか?
基本的には、あまり違いはありません。相談の内容によってどちらかを選ぶとよいでしょう。
人生全般の相談をしたいという場合にはライフコーチを選ぶとよいですが、仕事に関係した悩みやもやもやを抱えているのなら、ビジネスコーチが適しています。
――コーチングを受けることで、どんな効果が期待できるのでしょうか。
コーチングセッションを受けることで、1人では考えられなかったゴールが明確にイメージできるようになります。
また、「どうなりたいのか?そのためにどんな行動をするのか?」とコーチが問いかけたときに、「こうなりたい。そのために○○をやる」と宣言をしたのなら、行動を促す効果もあります。
自分ひとりで決心して行動をしたものの、なまけ心が出てしまって完遂できない。そんな人も少なくないでしょう。そうした人にとっては、コーチが伴走することで、なまけ心を克服するという効果も期待できます。
実際のコーチングはどう行われる?コーチを選ぶポイント3つ
――実際にコーチングを受けるときは、どのように行われるのでしょうか。
対面してセッションをする場合は、静かで落ち着いて話ができる場所が好まれます。周囲に話が聞こえにくい、ゆとりがあるカフェや、ホテルのラウンジなどが多いと聞きます。
対面せずに、オンラインでコーチングを受けることもできます。オンラインであれば住んでいる場所に関係なく、全国のコーチからコーチングを受けられます。また、顔を出さずにコーチングを受けることも可能です。
――コーチを選ぶとき、どんなことに気を付けるとよいでしょうか。
私が考えるコーチの選び方には、3つのポイントがあります。
・コーチングの実績
コーチにはいろいろな活動の仕方がありますが、コーチングを年に数回程度実施している人もいれば、毎日のように実施している人もいます。
コーチングの経験は多い方が良いと思いますので、コーチングを日常的に実施している人をおすすめします。
・コーチの紹介文
コーチを選ぶとき、その人の人となりを確認すると思いますが、紹介文が華麗な経歴だけだったり、聞こえのいいことばかりが書いてある人はあまりおすすめしません。
・プロフィール写真
写真から得られる印象も重要です。笑顔がいい、誠実そうだと感じられる人を選ぶとよいと思います。
「コーチングは音楽のセッションのように楽しい時間」
――泉さんはコーチとして活動されていますが、他のコーチからコーチングセッションを継続して受けているそうですね。
はい。コーチを依頼して、継続的にセッションを受けています。全部で6回のセッションを3ヶ月ほどの期間で行います。
個人事業主としてやっていくなかでのモヤモヤすることや悩みを聞いてほしい、継続して聞いてくれる人がほしいと思ったことがきっかけでした。
――コーチはどのようにして選ばれたのですか?
コーチがどんな人であれば自己開示がしやすいか?など、自己分析をした上で決めました。私にとって非日常が味わえる方を選び、セッションを楽しんでいます。
――コーチングをこれから受けようと考えている人に、メッセージをお願いします。
前述のとおり、コーチングは音楽のセッションように楽しいものです。きっとコーチが、あなたにとっての良き相談相手となってくれるでしょう。まずは気軽に相談してみてほしいと思います。
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