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48時間連続RAPチャレンジ成功のPONEY 動画配信で「HIPHOP」の文化を伝えたい

2023年4月に48時間フリースタイルラップのギネス世界記録に挑戦し、見事に成功を果たしたフリースタイルラッパーのPONEYさん。地元山梨に拠点を置き、イベント出演や楽曲制作を中心に活動する中、YouTubeやTikTokでも動画やライブを配信しています。動画配信によって「若い人にHIPHOPの文化を知ってほしい」とPONEYさん。活動を続けていく理由を伺いました。

多くの人の支えがあって達成できた48時間ラップチャレンジ

48時間、不眠不休で即興ラップをし続けるという過酷な挑戦について「人生で一番長い2日間だった」とPONEYさん。そのチャレンジの様子はウェブ上でライブ配信され、多くのファンや関係者が見守る中で行われました。実は2021年に36時間のフリースタイルラップに挑戦するも失敗した経緯があったため、48時間を完走できた感動はひとしおです。

「妻をはじめ、周囲に支えられてやり切ることができました。48時間って途方もないチャレンジですし、前回の失敗もあったのでプレッシャーは感じていました。でも本番の日を迎えるまでの数日、結構忙しく動いていて…重圧に押しつぶされている暇がなかったのは、ある意味良かったかもしれません」

リスナーとのやり取りの中でドラマも「オンラインでもリアルと同じ熱量で思いが届く」

48時間フリースタイルラップチャレンジでは、ライブ配信の間コメント欄に届いたリスナーの言葉に対してラップで返事をしていたPONEYさん。応援コメントが多数寄せられる中でときにはアンチコメントもありましたが、「いい眠気覚ましになったので、むしろ感謝でした」と軽快に笑います。

また、今後の活動につながるような気づきもあったのだと言います。きっかけの一つは、コメント欄に「生きていたくない」といった深刻な一言を受け取った瞬間。全てをラップで表現しなければならない状態でしたが、コメントを寄せたリスナーに思いの丈を呼びかけたと言います。

「コメント欄に『今日死のうと思います』という文章が流れてきたんです。その子に対して、僕の中に、怒りに近い感情が出てきてしまった。そのコメントをした子に向けて5分くらいのフリースタイルラップで、叱るような諭すような言葉を返したんですね。すると、少しずつ落ち着きを取り戻したようなコメントを返してくれるようになって、『想いが伝わった、生きようと思う』と、思いとどまってくれたということがありました。

その子のコメントが本当なのかどうかはわかりませんが、文面を見た時に思い詰めているような雰囲気を感じたんです。その子の行動を止めることができた、人の心をちょっと動かすことができたかなと思ったときに、ライブ配信の中で相談に応じるような活動ができるんじゃないかと。今後もやっていきたいと思いました。

もうひとつ気づきがあったのは、インターネットとリアルに“違い”はないってことですね。特に若い世代の人たちにとって、チャットと直接の会話に距離感の違いなんてないんだと。そういう価値観の違いも体感しました。

48時間チャレンジをやったことで、こうした新たな目標というか、できることを見つけるきっかけにもなりましたね」

チャレンジの様子はYouTubeチャンネルからアーカイブで視聴することができます。
また、チャレンジの様子をはじめ、PONEYさんに関わりの深い人々へのインタビューやチャレンジ達成に至るまでの軌跡をたどるドキュメンタリー映画『48 Hours of LIFE』の制作が決定しました。世界新記録樹立の裏側は、今後公開される映画の中で明らかにされます。

HIPHOPの文化を今の若者に伝えたい

長年にわたりHIPHOPを愛し、音楽活動を続けてきたPONEYさん。最近では若い世代に向けて「HIPHOPの文化を伝えたい」と考え、動画やライブ配信により一層積極的に取り組むようになったと言います。特に若年ユーザーが多いTikTokでは、毎日ショート動画を配信。「ラップで日記」は連続1050日を突破しました。今後はライブ配信も積極的に取り組んでいきたい、と意気込みを語ります。

「HIPHOPって音楽であるのと同時に、深い文化もあるんですよね。強いメッセージ性があって、人の心にダイレクトに届けることができる。そういうHIPHOPの文化を広めたいと思って、最近は若い子達に向けたメッセージを結構発信しています。

発信したメッセージに対して、若い子によく言われるのが『親の言葉よりもすごい(心に)入ってくる』『刺さった』という言葉。現代の子どもは親と過ごす時間が少なくてほとんど会話できてなかったり、親が教育する時間を作れなかったりするのかな、と思うんですよね。

そうした子どもたちの、普段は話せないことを話したい、聞いてみたいと思ってもらえる場を作れたらいいな、と思っています」

48時間チャレンジを終えて「これまでになかった領域に可能性」

コロナ禍が終わったことでリアルイベントの参加が増えてきた今、活動の方針にも変化はあるのでしょうか。今後の活動について伺うと「日々の動画配信も続けていくし、ソロアルバムの発売に向けた制作活動が中心で基本的にやることは変わらない。ただ、新しい領域にも可能性を感じている」と話します。

「48時間チャレンジでいろんな方に目を向けていただくことができて、これまで関わりのなかった領域の方と交流する機会が生まれています。共同で何かをやろう、ということも今後考えていきたいなと思っているところですね。どんなことができるかはわかりませんが、いい化学反応が生まれてほしいと思っています」

新たな領域への挑戦に、期待が高まります。

PONEY(ポニー)
1985年山梨県生まれ。フリースタイルRAPの達人で過去にB-BOY PARK MCバトルで日本一にも輝いた事があるMC/ラッパー。
これまでに「PONY」名義でアルバム「Verseday」(桃源響RECORDS)「ポニーピー’」(松生プロ)とEP「PONY EP」(BLACK SWAN)「ちょっと話がある」(松生プロ)をリリース。2019年1月、PONYから改名しPONEY(ポニー)となり同年5月30日に PONEY 1st シングル”any time ready”をリリース。以降毎月シングルリリースを予定している。

▪️TikTok
https://www.tiktok.com/@poney_nice_panic

▪️YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCQ9A_DuNnmlERTAfWoXXRRA

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