ライバー御用達の確定申告サービス「タックス・チャンネル」とは?「やり取りはLINE」「完全丸投げ」でライバーの税務の悩みを解消 | キャリコネニュース
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ライバー御用達の確定申告サービス「タックス・チャンネル」とは?「やり取りはLINE」「完全丸投げ」でライバーの税務の悩みを解消

2019年に開業した弓田税理士事務所は、個人事業者や企業の税務に携わる中、ライブ配信者の事業に関わる領収書の仕分けから帳簿作成、申告書類の作成など確定申告のために必要な税務を一挙に引き受けるサービス「タックス・チャンネル」を主力サービスとして展開している。

数ある職業の中でもライブ配信者(ライバー)に特化する理由とは。ライバー特有の税務に関する困りごとや特化サービスを選択することのメリットについて、税理士の弓田 勝機さんに伺った。

収益化を実現するライバーの増加で「確定申告どうしよう!」の声が聞こえてきた

――確定申告は多くの個人事業者を悩ませる煩雑な事務作業ですが、弓田先生の税理士事務所では確定申告のための税務を一挙に引き受ける、しかも「ライブ配信(ライバー)向け」と謳ったサービスを展開されています。職業はさまざまあるなかで、「ライバー」に特化されたのはどうしてでしょうか。

特化した大きな理由は、需要の高まりを感じたことです。もともと私自身もライブ配信サービスをよく利用している視聴者の一人なんです。受験勉強をしながらニコニコ生放送を見ていたこともありましたし、今現在もライブ配信アプリや動画配信サービスをよく観ています。

以前は配信者と言われる人もそう多くはなかったのですが、ここ数年で状況はガラッと変わってきましたよね。コロナ禍が後押しする形でライバーの数が増え、インターネットを介して動画やライブ配信を楽しむ人も非常に多くなりました。ライブ配信は誰でも簡単に配信できるので手軽に始める方が多いのですが、最近ではライバー活動でちゃんと生活ができるくらいの収益を上げられる仕組みができてきまして、それによって確定申告をはじめ税務に向き合う必要が生じている人も増えてきているんですね。

私がサービスを立ち上げた2020年は、まだライバーに特化して税務相談に応じる税理士事務所は見当たらなかったので、こうしたサービスがあったらいいのではと考えたのが最初のきっかけです。

それから、特に私の場合は普段からライブ配信を観ているので、その界隈の常識が通じるというのも強みになるのではと感じていました。実際、確定申告が必要になったライバーさんが税理士に相談してみたものの、税理士にライブ配信に関する知識がなくてうまく伝わらなかった、相談しにくかったという声もありましたので。現在ライバーの依頼を受けるようになって、ライバー活動に関する常識が説明なしに伝わるということは、ひとつの安心材料になっていると実感しています。

――サービスを開始して3年が経過しましたが、実際にこれまで利用された方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

LINEの友達登録自体は1,000人を超えるほどになりました。ご依頼は累計で200人以上となっています。依頼の数は増加の傾向にありまして、収益化できるライバーが増えていることを実感するとともに、ライブ配信が広く一般にも認知されてきているんだなと感じています。

ライブ配信者にとって利用しやすい仕組みを構築

――確定申告サービス「タックス・チャンネル」ですが、どのようなところがライバーに特化しているのですか。

依頼者との基本的なやり取りを「LINE」で完結しているところが最大の特徴です。ライバーはパソコンを持たずにスマホ1台で配信や動画撮影、編集まで行っている人が少なくないんですよね。そうしたライバーの特性に合わせて、使いやすくわかりやすい仕組みでサービスを設計しています。

もちろん、領収書をはじめとした書類の受け渡しが必要になりますので書類関係は郵送していただくようになりますが、それも大きな手間にはならないようにしています。必要な書類や資料のリストと返送用のレターパックをお送りするので、それに沿って領収書などをまとめて送り返していただくだけでOK、確定申告を丸投げしていただくことができます。

必要書類に関する連絡のほか質問もLINEで応じることができますので、ちょっとしたことも相談しやすいのではないかと思います。これまで確定申告を意識してなかった方に対しても安心してご利用いただけるような仕組みづくりを心がけています。

――なるほど、LINEであれば身近なツールですし、税務に対する堅苦しい印象も和らぐように思います。しかも領収書の仕分けや書類作成をプロに丸投げできるなら、肩の荷を下ろすことができますね。会計ツールをダウンロードしたりして自分でやろうとするよりも、明らかに手軽です。

自分で確定申告の準備をしようという意欲がある方なら、ツールの使い方さえ理解できればできることではあります。ただ、申告の仕組みやツールの使い方を理解するために結構時間がかかるんですよね。いざ事務作業を始めてからも、細かなところで迷ったりつまずいたりして。調べて、入力して、また調べて…と、とてつもない時間がかかってしまうんですよね。

一方で我々はこれまで何百件と確定申告をしてきたので、流れ作業みたいな形で迷うことなく進めることができます。個人でやるには難易度が高い青色申告の場合は特に、専門家を頼ってほしいと思いますね。たくさんの時間をかけて大変な思いをするよりも丸投げしていただいて、ライブ配信に集中してもらえたらと思っています。

 

――確定申告は正しく申告するだけでも一苦労ですが、やりようによって損得も発生しますし複雑な印象です。なかでも「ライバーならでは」な困りごとや留意点はありますか。

たとえば、消費税の判断などがありますね。ライブ配信や動画投稿のプラットフォームによって売り上げに消費税が含まれている場合と含まれていない場合があったりするので、そういったところの判断が間違いやすいところです。

また、ライバーさんの中には普段は会社員で「副業」として活動している方も少なくないので、そういった場合はどうしたらいいかという相談や「会社にライブ配信をしていることを知られたくないんだけど、どうしたらいい?」というような相談もいただくこともあります。

経費計上に関する質問を頂くこともあります。基本的に配信のために使ったカメラや照明などを必要経費に計上することができるのですが、加えて配信を実施している場所の家賃や光熱費についても「配信に使った」と言える割合だけ経費に入れることができます。不慣れな人がこうした計算をするのはなかなか大変ですが、細かなことでもしっかり押さえておけば税額が大きく変わってきますので、経費に関する認識は重要なポイントです。

・自らも動画を配信。動画配信者の置かれる環境への理解を深めたい

――これまでも煩雑だった確定申告ですが、2023年10月からスタートのインボイス制度によってさらに複雑なものになりそうです。弓田先生をはじめ、税務のプロを必要とする場面がますます増えるのではと思います。

そうですね。今後は私も税務に関する情報発信を動画などで始めていきたいと考え、準備を進めています。ライバーのような業種に絞った話ではなく、広く多くの人に届くような内容で。アニメなどにして、誰もが見やすく理解しやすい形で発信していきたいですね。

こうした行動にはもう一つ意味があって、依頼者の方々と同じ目線で考え、話ができるようになりたいという思いがあります。

実は私は福祉系の会社を経営しているのですが、会社経営を始めたのも「税理士として経営者の視点を持ちたい、経営者の方々と同じ目線で経営を考えたい」という理由からでした。同じように、ライブ配信や動画投稿で活動している方々とも同じ目線に立つことでさらに依頼者を取り巻く環境を知り、より良い支援をさせていただけるようになるのではと考えています。

弓田 勝機(ゆみた・かつき)

弓田会計事務所代表、公認会計士・税理士 2011年公認会計士試験に合格し、事業会社(経営企画)、大手監査法人、税理士法人での経験を経て2019年に独立、会計事務所を開設。現在はライバー向け確定申告サービス「タックス・チャンネル」のほか、上場企業の会計支援、会計ソフト導入支援、中小企業の税務など幅広く活動。弓田会計事務所では業務拡大に伴い一緒に働いてくれる方を募集しています。 ◾️ 弓田税理士事務所ホームページ ◾️ 「タックス・チャンネル」

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