フォロワー総数46万人超!動画 クリエイター系配信者「銀冷」が語るTikTokライブでの楽しみ方
動画クリエイター系ライバーの銀冷さんは、文字の動きやイラスト使いで独自の世界観を表現し、動画の編集技法をTikTokで広めた第一人者として知られている。今回はその銀冷さんが2025年2月からはじめたTikTokライブ配信の活動内容や将来の夢について聞いた。

●プロフィール●
銀冷(ぎんれい)――ゲーム好きでゲームの世界観を動画編集で表現したいという思いから、TikTokに動画投稿をはじめる。現在はイラストや文字を駆使し独特の世界観を追求する動画クリエイターとして活動中。2025年2月からはTikTokライバーとして活動開始。
ゲーム動画編集の第一人者がライブ配信に参戦
――TikTokを始めたきっかけについてお話ください。
TikTokをはじめて3年になります。当時は外食産業で働いていてとても忙しく過ごしていましたが、ゲームを趣味にしていました。そんな中、好きな曲やゲームの1シーンを使って面白い動画ができないかと考えるようになり、動画制作をはじめました。今では編集技術を駆使した動画編集をメインの仕事にしています。
僕が編集し動画にしている題材は今はやりのゲームだったり曲だったりします。おもにPCで作って制作作業をしています。使っているソフトはいろいろありますが、「AviUtl」という無料の編集ソフトが結構使えて便利なので、今はそれをメインで使っています。
動画を制作する時は、自分が作りたいものを制作するのはもちろんですが、リスナーさんから見て、見やすくわかりやすい説得力のある画像を作りたいと考えています。それが前提にあって、自分の個性が表現できればいいなと考えています。
――フォロワーの状況はいかがですか?
フォロワー数は3年間で46万件になりました。TikTokをはじめた当初はゲームの配信をしていましたが、「フォートナイト」という結構有名なゲームに関連する動画を作ったところ一気にフォロワー数が増えました。
フォートナイトのファン層に支持されて爆発的に伸ばすことができました。その後動画の編集スキルを共有したいと思い文字編集をはじめました。すると、それも爆発的に支持されて、100万「いいね」を出すことができました。
そこからあとは、どんどん増えていった感じです。僕の動画の視聴者さんは人気のゲームに敏感な若者層が多いのが特徴かと思います。
――TikTokライブをやってみようと思った理由はありますか?
TikTokライブをはじめる前から、たくさんのフォロワーさんが動画を見に来てくださっていましたが、実はみなさんとほとんどコミュニケーションを取ることができていませんでした。TikTok動画にも一応コメント欄がありますが、自分が動画を投下してからコメントがつくまでにタイムラグがあったりしますので、なかなか思うようにコミュニケーション取れなかったというのが本当のところです。自分としてはリスナーさんの感想や意見をもう少し詳しく聞きたいなとずっと思っていました。
そんな流れがあって、2025年に入ってからTikTokライブをはじめました。その時以前からライブ配信をやるならライバー事務所に所属しなきゃと考えていたので、自分で調べました。その時検索の一番上にタイムチケットが出ており、プロダクションに所属するなら大手がいいと考えていたので、そのままタイムチケットと契約することになりました。
まだはじめて3か月ほどですがかなり手ごたえを感じている状況です。初期から応援していただいている方もTikTokライブのメッセージを受け取って見に来てくださり、たくさんコメントしてくださるので、とても活気づいています。
反響が大きかったライブ配信
――TikTokライブをはじめて反響はありましたか?
ライブ配信で一番多く言われるのは動画の作風とライブ配信でのギャップです。「銀冷さんってこんな声なの?」って驚かれたりもしました。次に多いのが「もっと怖い人かと思った」という声です。僕の動画の制作スタイルは、イラストと文字と音楽でつくり、自分の声はほとんど使ったことがありませんし、画像や言葉の力強さを表現したいので、感情表現は極力入れない主義なので、それが影響しているのかと思います。
しかし、TikTokライブでは自分が声を出してリアルタイムでリスナーさんとつながることができ、その時々の自分をその場で共有できます。動画の世界からは伝えきれない自分自身の表現にもなりますし、必ずしも動画と同じイメージでライブ配信を行う必要もないなと思っています。
ライブ配信を通して新たな一面をアピールすることで、また今までとは違うカテゴリーのリスナーさんもたくさんきていただけてうれしいです。
――ライブ配信はどのように行っています?
今は1日4時間ぐらいを目安に配信しています。内容はゲーム配信がメインです。その中で30分ほど雑談をしています。平日の昼間は「マインクラフト」など誰でもやったことがあるゲームなどをまったりと実況をしたりしています。金曜日と土曜日は夜の配信をやっており、人気のあるホラーゲームなどを取り上げています。
その他に僕の作る動画のような作品を作ってみたいというリスナーさんに向け、動画編集のテクニックなどもライブ配信を通して共有しています。
また、一般のライブ配信以外にもサブスク配信をやっています。サブスクでは、リスナーさんと一緒に人数限定のオンラインゲームを楽しんでみんなで盛り上がっていて、かなり濃い時間を楽しめる枠作りになっており好評です。
ゲーム配信を見ているだけで楽しいという人は多いですが、参加したい、銀冷と一緒にゲームをしたいという人も結構多いです。そんな中でリスナーさんが興味を持ってくれ、気軽に参加できるようなゲームをチョイスすることが大切だと感じています。
――1か月ライブ配信をやってみていかがでしたか?
今のところ楽しいことばかりです。ただ、コメントがない時間帯があって、そんな時は何を話せばいいのだろうかと、ちょっと戸惑うことがあります。まぁ、TikTokライブあるあるだと思っていますが。
そんな時にうまく話題が提供できるようになるのが当面の課題です。しかし、僕たちには共通の趣味であるゲームという話題があるので、今後の話題作りにはあまり心配はしていません。
一方、バトルはしていません。なかなかクリエイター同士でコミュニケーションを取るのは難しいのでバトルは今のところ考えていません。動画作品で勝負したいと考えています。
――オフの日はどのように過ごしていますか?
TikTokをはじめてからは、ほぼ1日1本投稿をしているので、何かしら編集作業をしていて完全オフの日はないかもしれません。水曜日と日曜日はライブはお休みにしていますが、その日はクリエイターとしての活動を中心にやっています。もちろんその仕事が終わったらゲームをやってすごしていますが、時間が取れないこともあります。
リスナーに目線を合わせた居心地のよい枠づくり
――動画配信、ライブ配信を続けるために大切にしていることはありますか?
ずっと編集作業をやっていると、たまに煮詰まってしまうことがあります。そんな時、みなさんがかいてくださった応援コメントを見て、自分を奮いだたせて新しい動画を制作しています。また、ライブ配信は結構気分転換にもなります。とにかくみなさんの応援に支えられているから、今の自分があると思っています。
――ライバーとしての枠づくりでのこだわりはありますか?
自分の枠の配信ではリスナーさんと目線が同じぐらいがお互いに楽しいのではと考えています。配信者って常にニコニコつねに楽しくというイメージがありますが、リスナーさんも僕に思ったことを言えるような関係を目指しています。できるだけリアルな人間関係に近い枠づくりをしていきたいと思っています。
――将来の目標について教えてください。
今後はライブ配信を続け、他のライブクリエイターさんの仕事を見させていただきながらライバーとしてのスキルを磨いていきたいと思います。また、さらにクリエイター活動を拡大させたいと考えています。TikTokをホームグラウンドにして、他のSNSにも拡大していくつもりです。「銀冷って知ってる?」って聞かれたら「知ってる!」とかえってくるような有名クリエイターになるのが僕の夢です。
――最後にファンに一言お願いできますか?
ファンになってくださったみなさんがいなければ、僕はクリエイター活動を続けてこれなかったと今でも思っています。いつも応援してくださり、毎回、コメントをくださる方もいらっしゃり、感謝の気持ちでいっぱいです。リスナーさんは自分にとってリアルに近い仲間でもあります。
「今度いつ配信するの?」と聞いてくれたり、「次の配信を待ってるね」とコメントをくれるリスナーさんがいるからこそ、配信ってできるものだと思っています。みんながそう言ってくれる限り、だから、僕は配信を続けていきたいと考えています。ライブ配信はまだはじめたばかりですが、ゲームの好きな人ならだれでも楽しんでいただけ、居心地よく感じていただけるような枠作りを目指したいと思っています。お時間がある時には、ぜひ、遊びに来てください!
――貴重な話をありがとうございました。