Activation Groupが仕掛ける 次世代型ライブ配信イベント「STREAM CROSS」とは? | キャリコネニュース
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Activation Groupが仕掛ける 次世代型ライブ配信イベント「STREAM CROSS」とは?

ライブ配信業界の最前線では、1人でのライブ配信から、イベントなどでの一斉配信をはじめとする〝次世代型配信〟の時代へ突入している。今回はその先駆け企業といえるActivation Groupが手掛けた自社イベント「STREAM CROSS」を取材した。

2025年5月10日、ライバー事務所のActivation Group(本社:大阪市中央区、山本晃司代表)は、東京で自社主催のオフラインイベント「STREAM CROSS」を開催した。今回で3回目を迎えるこのイベントは、ライバー育成・支援を行うWASABI(本社:東京都渋谷区、小林和弘代表)との共同開催で実施された。

Activation Groupは、2023年3月に大阪で創業し、活動開始から約2年間で、ライブ配信アプリ「Pococha」において全国屈指の実績を挙げ、多数のトップライバーを育成している。既存のSNSを使ったライブ配信とは一線を画す斬新な切り口で行うライブ配信ノウハウを持っている企業である。同社は全国でライバーたちがリアルで交流することができる最先端のライブ配信イベントの開催実績を数多く持っている。

今回のイベントが行われたのは、東京都港区某所にあるクラブ。収容人数は350人。人気アーティストのライブなども頻繁に行われている場所でもある。天井約5.5mの解放感ある広めのダンスフロアを持つこのクラブは、非日常空間が楽しめる人気スポットとして有名だ。そればかりでなく、日本一の音響空間を誇っており、音楽関係者やイベントプロモーターの間でもよく知られた場所になっている。イベント当日は、大画面LEDスクリーンを備えた特設ステージやフォトスポットが設置され、エントランスは提携ライブ配信プラットフォームから贈られたスタンド花で彩られた。

会場に集まったライバーたちは、事務所所属の総勢80名のトップライバーたち。彼らは4179名の所属ライバーの中から選出された優秀者だ。この日は首都圏のライバーばかりでなく全国津々浦々から集まった。イベントは1部が「WASABI AWARD 2025」、2部が一斉ライブ配信でリアルとオンライン両方のイベントを行う「STREAM CROSS」の2部構成になっている。会場時間になると、ライバーたちは授賞式の舞台に上がるためにドレスアップした華やかないでたちで次々に登場した。

第1部の「WASABI AWARD 2025」では、WASABIとActivation Groupに所属するライバーの中から、選抜された約20名のトップライバーが集まり、年間を通しての活動と成果を称える表彰式が執り行われた。

年間ランキング第1位:ゆいぴ(Activation Group「bestie」代表)

年間ランキング第1位:ゆいぴ(Activation Group「bestie」代表)

「WASABI AWARD 2025」年間ランキング発表では、50人の成績優秀者が表彰されたが、ライブ配信アプリ「Pococha」でトップライバーとして活躍する「ゆいぴ」(Activation Group「bestie」代表)が、2024年度の頂点に輝き「WASABI オブザイヤー」年間ランキング第1位を獲得した。

「私は70回以上イベントで入賞しましたが、去年はじめて入賞しなかったことがあり、勝つ人がいれば負ける人もいるという当たり前のことに気づかされました。応援があってこその入賞を再確認できるきっかけになりました。より一層強くなりたい、もっと配信やりたいと思いながら、これからも精進していきたいと思います」(ゆいぴ)

ステージ上の大スクリーンから受賞喜びを語る「ゆいぴ」の動画が流れ、大きな拍手とともに授賞式を締めくくった。

ライブ配信の“未来形”「STREAM CROSS」

第2部の「STREAM CROSS」は、Activation Groupが進行を担当。ライバー全員が自由に同じイベント会場を自由に行き来しながら、個人アカウントから配信するという斬新な内容である。

ステージはメインステージの対面や横にもコの字型に3か所設置され、各ステージで行われるライブやゲームをライバーたちが自由に移動し、それぞれの視点でライブ配信するというもの。約80名の一斉配信は壮観であり、同じイベントを配信しているが、みなが1つの会場にいながら、自分の切り口で自由に独自の配信を行った。

オープニングは集まったライバーたちが、名前の順にスポットライトを浴びながら、ステージ中央で、おのおのがポージングを決めた。

「たくさんの所属ライバーがいる中、全員をステージの上で1人ずつ紹介して頂き、これから始まるイベントへの期待が膨らむ素晴らしいオープニングでした!」(ライバー・凌~𝑅𝑦𝑜~)

「ステージの大画面に映し出されたライバー紹介は、ライバー1人1人の個性ある写真でクスッと笑いながらスタートしました。演奏ライバーさんの生演奏付きでオープニングからとてもテンション上がりました」(ライバー・じゃがぴん)

「ドキドキさせるようなオープニングから、ライバー1人1人を大きく映し出し、登場するという劇的な演出で出演した私自身が感動してしまいました」(ライバー・着物ラーメン女子あき)

音でつながる、心が動く——“音楽ライバー”たちの熱演

オープニングの興奮冷めやらぬ中、ステージは「音楽ライバー」によるライブパフォーマンスセクションへ移行した。

披露されたのは、人気音楽ライバーたちによるメドレー形式のスペシャルステージだ。一夜限りの特別アレンジで繋がれた名曲の数々が演奏され、観客の多くが楽曲に合わせて体を揺らし、口ずさむ姿が見られた。パフォーマンス中、ライバーたち自身が楽しんでいる様子は印象的だった。その笑顔とエネルギーは、会場全体を一体感で満たした。

クライマックスを飾ったのは、MPC(サンプラー)を駆使したDJによる即興ビートプレイだ。指先から生まれるリズムがリアルタイムで重なり合い、その場で唯一無二のサウンドを楽しんだ。

「今回はメドレーで、少し長めの時間歌わせていただきました。目の前では顔見知りの人達が盛り上げてくれて、思う存分自分のパフォーマンスを出し切り歌うことができたと思います」(ライバー・凌~𝑅𝑦𝑜~)

「歌枠好きなリスナーさんも多いと思いますし、素敵な歌声を聴けたり、特技の歌を披露できる場所があるってすごいライバーさんにとっても嬉しいことだと思います」(ライバー・あいり)

「歌唱力のすごいライバーさんがActivationにはこんなにたくさんいるんだなぁとびっくりしました!メドレーも聴きごたえがありました!」(ライバー・腐ったもなか)

リスナー参加型!バラエティ企画も

イベント後半には、会場と配信枠の「境界」を越えるリスナー参加型のバラエティ企画が多数展開された。

中でも注目を集めたのは、Pocochaにまつわる〇✕クイズだ。これは単なるクイズ大会ではなく、ライバー各自の枠内でリスナーと協力しながら回答を導き出す形式のチャレンジだった。リスナーとの信頼関係、瞬時の判断力、そしてコミュニケーション力が試される、ライバーの腕の見せ所となった。

〇✕クイズ以外にも様々な参加型コンテンツが用意され、どの枠にもリスナーが主体となって楽しめる雰囲気が流れた。このコーナーは、単なる観覧型イベントとは異なる、双方向型エンターテインメントとしてのライブ配信の可能性を強く感じさせるものとなった。

「事務所内でも初めて交流するライバーさんもたくさんいらっしゃり、新しく繋がりが持てるきっかけになって良かったです。ゲームの内容も楽しめて、もっと時間が欲しかったなと思いました!!」(ライバー・じゃがぴん)

「ポコチャに関する質問は自分でも難しいものもあったりしましたね。みんなとっさに答えられなかったりしましたが、ライバーのリアクションが面白くて参加していなくても見てるだけで楽しいゲームでした!」(ライバー・着物ラーメン女子あき)

「簡単なゲームから、リスナー参加型で楽しめるゲーム等がありましたが、自分はリスナーと一緒に楽しみながら参加できました。その中でもポコチャに関するクイズは、まだまだ自分でも知らない事がたくさんあって色々と学ぶ事もできました」(ライバー・凌~𝑅𝑦𝑜~)

アイドルステージで最高のクライマックス

イベントのクライマックスを彩ったのは、事務所選抜ライバーによるアイドルステージだ。この日のためのスペシャルユニットとして2組が登場し、華やかな歌とキレのあるダンスで、会場のボルテージを一気に最高潮へと押し上げた。

普段はそれぞれソロでライブ配信を行うライバーたちだが、このステージのために何度も打ち合わせや練習を重ねた。本番直前までエントランスで振付の最終確認をする姿も見られたが、ステージ上では一切の緊張や不安を感じさせず、笑顔とエネルギーに満ちたパフォーマンスを披露した。

観客の歓声に応えるように手を振り、ステージを駆け抜けるその姿は、ライブ配信の枠を超えたエンターテインメントそのものだった。

このユニットステージは、ライバー間の連携や協力が生み出す新たな魅力と、事務所のバックアップによるコラボレーションの可能性を体現する。配信という日常から飛び出し、アイドルとしてスポットライトを浴びるその姿は、ライバー活動の新たな未来を感じさせた。

「アイドルステージもとても可愛かったです。衣装もダンスも踊ってる女の子達も可愛くて癒されました。ずっと見てられちゃうくらい可愛かったです!次は私もでたいです(笑)」(ライバー・あいり)

「イベントクライマックスでアイドルステージをやらせて頂きましたが、とても良い経験になりました!ただの一般人がステージの上で歌って踊る機会は中々ないのでライバーになったからこそ出来た経験だなぁとしみじみ思います!ここで小さい頃の夢が叶いました!!」(ライバー・もなか)

「練習の段階から楽しくって、夢のような1か月でした。かわいいだけじゃなくて、一生懸命なメンバーだったから、だんだん上手に合わせられるようになっていくし、やり終えた時は気持ちよかったです。事務所の方々が場所やスケジュール、機材、人材、全てを用意してくれて盛大に祭り上げてもらいました。これはフリーのライバーでは到底できないことです。また、このイベントで共に頑張る同志がたくさんいるということを再確認できました。頑張ってるのは1人じゃないんだ。そして、支えてくれて一緒に喜んでくれる仲間がいるんだ。そう実感できる1日でした。最高の時間をありがとうございました!」(ライバー・おしお)

Activation Groupの業界貢献と展望

Activation Groupでは、ライバー1人ひとりの可能性を最大限に引き出しながら、ライバーという新しい職業の社会的地位の向上と、ライブ配信業界全体の発展を力強く牽引している。また、全国各地でリアルイベントの開催にも注力しており、オンラインにとどまらないリアルな交流を通じて、ライバーとのつながりを大切に育んでいるという。

同社が新たに開講を発表した『Self Activation Academy(セルフアクティベーションアカデミー)』もその取り組みの一つだ。アカデミーでは、トップライバーによる実践的なセミナーや外部講師による特別インタビューなど、多層的かつ実践的な学びの場を提供し、ライバーの成長とキャリア形成をサポートする。セミナー形式の講義やトップライバー同士の対談企画などを通じ、実践的かつ刺激的な学びを提供する。一人ひとりの「自分を高める力」に焦点を当て、トップライバーになるための新たな学びの場を創出する。この取り組みには、業界内外から熱い視線が注がれる。

Activation Groupの山本晃司代表は、「ライブ配信は人の心を動かす力がある。だからこそ、ライバーという存在が社会課題の解決に貢献できると信じている。ライバーが自分らしく輝くことで、誰かの背中を押す存在となり、配信を通じて『笑顔』と『HAPPY』が社会に広がっていく未来を描いている」と語った。同社では今後もライブ配信を利用した次世代型イベントを手掛けていくという。

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