DJ MAYUMIのヒット曲「DIAMONDS」がTikTokの音源に登場!

●プロフィール●DJ MAYUMI(ディージェイ・マユミ)――1996年DJとなる。2009年JAMOSA、LUNA、SILVA、iaをフューチャリングし、「DIAMONDS」をリリース。横浜のDJイベント『BERRYJAM』のオーガナイザーDJとして活躍。モデル、MC、DJ講師などとしても活動。2018年よりVライバー(べりらび)によるライブ配信を開始するが、後にカミングアウト。2023年ライバー事務所タイムチケットプロダクションと契約し、現在アンバサダーに就任。TikTokをホームにDJ配信中。
2000年代にDJとしてメジャーデビューし、現在はイベントやTikTokライブ配信などで活躍されている「DJ MAYUMI」さんのヒット曲「DIAMONDS」(feat.JAMOSA、LUNA、SILVA、ia)がTikTokのフリー音源として再リリースされ、動画制作などに利用が可能になっている。今回は今だから語れるこの曲誕生秘話や現在の活動についてお話いただいた。
2000年代のヒット曲がフリー音源に!
――先日TikTokを見ていたらなつかしい曲が流れてきて「あっ、この曲知っている!」と思ったら2000年代にヒットした「DJ MAYUMI」さんの楽曲でした。当時、女性ばかりのユニットというのが印象的でした。CDで聴いていた過去のヒット曲がTikTok動画のフリー素材として、オンライン上で使えるなんて、時代は変わったなと思います。
今、TikTokに出しているのは「DIAMONS」という楽曲です。「DIAMONDS」は、2009年に私の他にJAMOSA、LUNA、SILVA、iaをフューチャリングして作った5人組のユニット名でもあり、メジャーになった時の曲です。みなさんもTikTokでぜひ聴いてください。
現在はユニバーサルミュージックに所属していますが、この曲はそれより前、ビクターでワンショットリリースとして出した楽曲です。代表曲でもありますし、自分でもとてもなつかしく思います。楽曲は作ったアーティストにとっては子供みたいな存在です。時を経て、CDからデータ音源に形を変えて、再びスポットライトが当たることは、本当にうれしいです。
――当時の思い出をお聞きしてもよろしいですか?
そうですね、この曲の制作と同時にミュージックビデオも作ったのですがとても楽しかった思い出になっています。当時「レディ・マーマレード」という70年代の「ラベル」というグループのカバー曲をクリスティーナ・アレギラ、リル・キム、マイヤ、P!NKなどが歌っていたのですが、そのMVに大きな影響を受けまして、「私たちもあんな風に強い女性をかっこよく曲で表現できたらいいよね」と話している中で、DIAMONDSは誕生しました。キラキラ輝くダイヤモンドのように女性たちに輝いてほしいという願いを込めて作った曲でした。
――CDジャケットのお写真を見ても、みなさんすごく若くて元気いっぱいに見えます。
確かに。新しいことにチャレンジしようという気持ちがいっぱいだったと振り返ります。当時は、まだ新しかったメンバー1人ひとりのイメージカラーを「好き色」で決めて設定したりしました。私はピンクがイメージカラーでしたね。
――当時のメンバーは、どんなことにこだわっていましたか?
アハハ。音作りは当然だけど、それ以外では衣装選びに相当こだわっていました。一度決まっていたものをもう1回選び直そうということになって、わざわざ衣装レンタルショップへみんなで見に行ったりしました。当時この5人は本当に仲良しでどこでも一緒でしたね。
――まさに、青春ですね。
そんな感じでした。例えば、私がクラブでDJする際にメンバー全員が来てくれて、一緒にDIAMONDSを歌うことになったり、いろんなクラブをジャックしようということになって飛び込みでお伺いして、少しだけお時間いただいて、歌わせてもらったり、そういうことも私たちを知っていただくためにやっていました。
――ところでMAYUMIさんはどうしてDJになろうと思ったんですか?
DJの機材を見た時にひとめぼれしました。恋愛をするかのように惚れこんでしまいました。初めて見たのはクラブではなく、バーだったんですけど、とにかく機材を前にしたDJはかっこいい存在でした。
何だろうこれ?みたいなところからはじまって、実際のパフォーマンスにも衝撃を受けました。もし私がこれをやったらどうなんだろうって思ったのがきっかけです。当時はまだ学生だったんですが、お金を貯めなくちゃ買うことができない高価な機材でしたので、一生懸命バイトしました。
そしてバイトの間に身1つで稼げるのではとダンスにも興味を持ってレッスンも通い、ダンサーもやってみたいと思うようになって、そこで人脈を増やしていきました。
――なるほど。初期にダンサーをやっていたのは、DJ機材を買うためにできることとしてはじめたんですね。
そうですね。DJはダンサーに躍らせる側ですが、踊る側の経験もしてみたかったので、ダンスもやってみようとなりました。
リズムを取るところから勉強がはじまって、最後はニューヨークまで行って、1ヶ月間有名な海外のダンサーのスクールに通ってレッスン受けました。ダンスは趣味だったのですが、結構本気やっていて、結果的にDJになった時にも役に立ったと思います。
DJとしてライブ配信にいち早く取り組む

――さて、DJ MAYUMIさんといえば、現在はTikTokをホームに音楽系ライブ配信者としても活躍中です。そちらの活動についてもお話をお伺いしたいのですが。
私がライブ配信をはじめてから、もう7年経とうとしています。配信でDJができたら面白そうだなと思ったのがはじまりです。最初は英国系のアプリではじめたのですが、リスナーさんは海外の方ばかりで、日本語がほとんど通じなかったので、コミュニケーションが結構大変だったです。
――ライブ配信デビュー時からDJをやっていたんですね。
そうですね。私はDJですから、配信でもできるんじゃないかと思ったのがきっかけです。しかしながら、DJとしてしゃべり、スクラッチやパフォーマンスをした上でコメントも見てしゃべらなきゃいけないので、慣れるまでかなり時間がかかりました。今ではすっかり慣れましたが、当時は悩みも多かったです。

――その後、TikTokをはじめられたんですね。
TikTokでは、最初はVライバーとしてアバターを使って名前をふせて配信をしていたんです。声も気づかれないようにワンテンション高めのアニメキャラになりきってやっていましたので、誰も私だとは気づかなかったみたいです。
――VライバーでDJなんてすごくすごく斬新です。
1年ぐらい続けたところで、ライブ配信を毎回見に来てくださる方も増え始めて、もっと配信でいろんなことをやってみたいと思ったときに決心して「実はDJ MAYUMIがやっています」とカミングアウトさせていただきました。
――その時はみなさんすごく驚かれたんじゃないですか?
当時もⅤライバーをやってる人は結構いたけど、VライバーでDJという人はいなかったと思います。多分、一番最初だったと。コロナ禍だったということもあり、毎日のように10時間とか配信することもありましたので、リスナーさんともうずっとともに過ごしていました。結果的にですが、DJ ライブ配信の経験を積むことができ、配信を楽しむことができるようになりました。
――ライブ配信時の曲選びなどはどのようにしていますか?
選曲次第で集まるリスナーが変わったりしますので、日によって変えています。例えば日本語ラップとかけると、一気に20代の若いリスナーさんが集まって、長く滞在してくれたりするんです。また、山下達郎とか竹内まりあなどネオシティポップをかけると、世代が変わって私より少し上の世代が集まってくださり、落ち着いた雰囲気になります。そんなことから選曲は、ジャンルの幅をできるだけ広くしようと考えています。なのでヒップポップあり、レゲエあり、JPOPありと自由に選び、そこに集まったリスナーさんたちとコミュニケーションを取りながら、「この人はこの曲も好きなんじゃないかな」と、直感でさりげなくピッアップするようにしていて、喜んでいただけたらうれしいなと思っています。

――普段配信をされているお部屋の棚には、非常にたくさんのLPレコードがありますが、今お持ちのレコードの枚数を聞いてもいいですか?
以前は3万枚ほど持っていましたが、今はほとんどデータに取り込んで使っているので、部屋にあるのは1000枚ほどです。かなり整理できたと思いますが、やはり思い出があって、どうしても手放せないというレコードが手元に残っている感じですね。
――DJ機材もコンパクトに進化していて新しいものに見えます。
そうですね。大きな機材が必要だった昔では考えられないぐらい機材は軽量になっており、最近では簡単に持ち運びができるようになっています。
――MAYUMIさんがスクラッチをしている手元が見えたりするのは、ファンにとってうれしいことだと思います。
確かに。イベントでは、DJの手元まではしっかり見えませんからね。そういう意味でもライブ配信の面白さを多く感じています。これからDJをやってみたいと考えている方や、好きな音楽についてコミュニケーションを取りたい方も気軽に遊びに来てコメントしてくれたらうれしいですね。純粋に音楽を楽しみたい人ならどなたでも歓迎します。DJ MAYUMIのTikTok配信枠にぜひいらしてください!
――本日はありがとうございました。
TikTok「DJ MAYUMI」
