ライバー「だいこんまる」が仕掛けたTikTokライブ配信を利用したリスナー参加型イベントの到達点

ライブ配信の世界では、面白い企画や魅力的なライバーが次々と登場し、エンターテインメントとしての選択肢も増え続けている。そんな中、「だいこんまる」はライバーとして活動しながら、自ら企画を考え、プレイヤーとして参加し、ライバーをまとめ、運営まで手がけるマルチプレイヤーだ。今回は、廃校となった小学校を舞台に、総勢40名のライバーが参加するゲームイベントを開催した。なぜ、この企画を立ち上げたのか。イベントに込めた思いから、会場選びやゲームの内容、参加ライバー、運営の舞台裏、そしてイベントを終えて感じたことや今後の活動について、話を聞いた。
「楽しい」が、そのまま応援に!

――今回のイベントへの思いをお聞かせください。
ライブ配信業界では、面白い企画や素敵なライバーさんがどんどん増えていて、エンターテインメントとしては、かなり飽和している状態だと思っています。そんな中で、私はプレイヤーでありながら、プロデュースや運営も手がけています。イベント企画は、今ではライフワークのひとつですね。
今回の企画では、リスナーさんが普段TikTokで楽しんでいる、ギフトやコメント、声援、ハト行為など、さまざまなアクションそのものが、ライバーへの「応援」になるコンテンツを作りたいと思いました。「何かをしなければ応援にならない」ということではなくて、純粋に楽しいと思って参加したことが、そのまま誰かを応援することにつながる。そういう体験をしてもらえたらいいなと思っています。
また、参加者の熱量をどうやって上げていくかということも、いつも意識しています。企画は、当日始まってからがスタートではなくて、始まる前からすでに始まっていると思っているんです。だからこそ、参加するライバーさんやリスナーさんに、イベント当日までの段階からワクワクしてもらえるような環境を作ることも大切にしています。
廃校小学校がゲームの舞台!

会場のさんむ西小学校(廃校宿泊施設)
――今回の会場には廃校となった小学校を選ばれました。理由を教えてください。
まず、ある程度の広さがある場所というのが第一条件でした。また、以前にも2度イベントを開催しているのですが、そのときに雨に降られてしまって……。プレイヤーの皆さんには申し訳ない思いがあったので、今回は屋根のある場所に絞って探しました。
ただ、こういった条件の場所を個人だけで見つけるのは、なかなか難しいんですよね。そのため、会場の選定や検討については、タイムチケット事務所の方にもかなり力を貸していただきました。個人の力だけではできないことをサポートしてもらえたので、本当に助かりました。
――イベント内で行われたゲームは、どんな内容ですか?

鬼ごっこの罰ゲームで4コラバトルをするライバーたち
今回は初めての試みとして、「かくれんぼ」と「トレジャーハンター」の2つの企画を用意しました。
1つ目は「かくれんぼ」です。……とはいっても、実際に隠れるのは難しいので、イメージとしては「逃走中」に近いですね。時間の経過とともにエリアが狭くなっていくフィールドの中で、鬼はできるだけ多くの人間を捕まえ、人間は最後まで逃げ切ることを目指します。
ただ走って逃げるだけではありません。リスナーさんたちから得られる情報をもとに、協力しながら、それぞれの勝利を目指す仕組みにしました。さらに、ギフトによる妨害があったり、捕まってしまってもリスナーさんの協力によって解放されたりと、さまざまな要素を取り入れています。プレイヤーだけで完結するゲームではなく、リスナーさんの協力があってこそ展開が変わっていくゲームにしたかったんです。
2つ目は「トレジャーハンター」です。それぞれが宝を所持した状態でスタートし、学校の中に潜んでいる宝箱を探します。他のプレイヤーに遭遇するとバトルになり、勝った人は負けた人から宝を奪うことができます。最終的に、より多くの宝を集めた人が勝者になります。
シンプルなルールですが、実際にプレイヤー同士が同じ空間で動くからこそ、誰と遭遇するのか、戦うのか逃げるのか、その場での判断が重要になるゲームです。
――集まったライバーさんは、どんな方々ですか?
実は、ほとんどがコラボしたこともない「初めまして」のライバーさんたちです。それでも、自分自身の意思で企画への参加を決めて、リスナーさんたちに相談しながら参加を決めてくれました。それぞれが自分なりの思いを持って、この企画に飛び込んでくれたんじゃないかなと思います。
もともと楽しいことが好きで、やる気のある人が多かったですし、普段の配信画面の中から飛び出して、いつもの配信とは違うリアルなアクションを届けられたら面白いなと思っていました。実際に同じ場所に集まってみると、普段の配信では見えない表情やリアクションもたくさんありました。そこも今回のイベントならではの魅力だったと思います。
タイムチケットも応援!

移動はバスで
――一般の参加ライバーさん以外にも、たくさんのスタッフさんがいらっしゃいましたが、どんな方々ですか?
協力ライバーさんと事務所のメンバーたちが、裏方として動いてくれました。「こんなことできないかな?」とアイデアを出したときに、一緒になって考えてくれるんです。しかも、ちょっぴりヘンテコな要求にも、ちゃんと応えてくれるんですよ(笑)。皆さんの力がなければ、今回の企画の完成度はここまで上がらなかったと思います。
――タイムチケットプロダクションのバックアップで、良かったと感じたところは?
ライバーの統括や、リスナーさんを巻き込んで期待値を上げていくための運営は、自分自身で行います。一方で、会場を予約したり、観光バスをチャーターしたりと、個人の力だけではどうにもできないこともいろいろあります。そういった部分をサポートしてもらえたことは、本当に助かりました。
また、「こんなことができたらいいな」と思った企画に、彩りを添える部分まで叶えてくれることもありがたかったです。自分一人では実現できないアイデアも、協力してくれる人がいることで形にすることができます。今回のイベントは、そういう意味でも、たくさんの人の力があって完成した企画だったと思います。
――今回のイベントの見どころは、どんなところでしょうか?
普段は部屋の中で座って配信しているライバーたちが、その場でリアルに勝利を目指して走ったり、叫んだり、必死にアクションしたりする。まず、その「いつもと違う絵面」だけでも面白いと思います。
そして、実際に対面して戦うからこそ、必死さや全力感が伝わるんですよね。勝ったときの喜びや、負けたときの悔しさも、画面越しとは違って、より色濃く伝わると思います。
さらに、ギフト、バトル、情報を伝える「ハト行為」、声援、盛り上げなど、いろいろな応援や楽しみ方があることも魅力です。ただ見ているだけではなく、それぞれの方法でゲームに参加できる。そこは、今回のイベントで大切にした部分です。
また、イベントだからこそ、気合を入れた衣装で来てくれるライバーさんもいます。普段の配信とは違う姿を見ることができるので、そこにもぜひ注目してほしいですね。
イベントを終えて見えた次なる目標!

楽しい配信を作るためにライバー40人が一体に
――イベントを終えての感想をお願いします。
今回は、準備の部分で心残りもありました。もっとクオリティを上げられた、もっと体験満足度を上げられた部分もあったと思うので、改善点はたくさんあります。
ただ、ほとんどの参加者が活き活きと笑顔で楽しんでくれていたので、そこは本当に良かったと思っています。
実は、参加ライバーさんだけではなく、リスナーさん用のグループも運営しています。イベントが終わった直後から、そのグループに「楽しかった」というメッセージがどんどん届いて。そこから、参加者の皆さんが実際にどんなふうに楽しんでいたのかも伝わってきました。
それを見て、私自身も「大成功だった」と思えました。もちろん改善したいところはありますが、それ以上に、参加してくれた皆さんが笑顔になってくれたことがうれしかったです。
――参加されたライバーさんへ、一言お願いします。
今回の企画を通じてできたご縁が、これからもつながっていけばうれしいです。また一緒に何かできる機会があれば、ぜひよろしくお願いします。
――応援してくださったリスナーさんたちへメッセージをお願いします。
平日の昼間という時間にもかかわらず、時間を作って盛り上げてくださって、本当にありがとうございました。そして、私の考えたゲームを楽しんでくださって、ありがとうございました。また一緒に遊んでください!
――今後の活動予定について教えてください。
もう、すでにやりたい企画があります(笑)ので、近い将来実現したいと考えています。私はこれまでも「会えないことはないライバー」として、定期的にオフイベントも開催していますが、今後もオンラインだけではなく、いろいろな形で、皆さんにワクワクを届けていきたいです。今回のイベントで生まれたつながりを大切にしながら、これからも新しいことに挑戦していきますので、ぜひ、楽しみにしていてください。
――本日はありがとうございました。

Screenshot
【プロフィール】 だいこんまる TikTok LIVEクリエイターのかたわら、ライバー向けオフラインイベントの総合プロデュースや企画運営も手掛ける。タイムチケットプロダクション所属。
だいこんまるTikTokアカウント
https://www.tiktok.com/@piyo0mal
