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「プリンターのトラブル」は年の瀬の定番 「なんで! どうして?」と言われても…

年の瀬が少しずつ近づいております。これから年末にかけて、一般家庭向けのPCサポーターが問い合わせと修理対応に追われるのが、プリンターに関するものです。

あけおめメールが増えているとはいえ、まだまだ年賀状を出す家庭も多いもの。しかし、年賀状以外にプリンターを使う機会もないせいか、いざ!というときにトラブルを起こして、コールが入ることが頻発しております。

「無線LAN対応」を巡るトラブル急増中

たいていのトラブルは「印刷が出ない」「色がきれいに出ない」のどちらかです。印刷ボタンを押してもプリンターがうんともすんとも言わないパターンは、以前はドライバーがインストールされてないケースが多かったのですが、最近多いのは、

「このプリンター、無線LAN対応って書いてあるから!」

何も設定しなくても、プリンターが自動的につながるという勘違いです。「無線だからケーブル要らないんでしょ?」というのですが、それは無理です。しかもそういう家庭に限って、無線ルーターがなかったりします。

「店員さんが、これがあれば家のどこに置いても印刷できるって……」

家電量販店の店員さま。全ての家に無線ルーターがあるという前提で説明をなさらないようお願いします。プリンター売りたいの、分かるけどさ!!

色が出ない場合は、ノズルが詰まってるケースが比較的多いです。何回かクリーニングしてダメならインク交換、それでもダメならヘッドやノズルがダメになっていることが多いのですが、しかしお客さまからは、こう言われてしまうのです。

「ちょっとしか使ってないから、詰まるわけないでしょ? 去年は使えたし!」

100円ショップの「詰替インク」を使うリスク

(イラスト:光明隠歌)

(イラスト:光明隠歌)

インクジェットプリンターの場合、定期的に使わないとノズルやヘッドのインクが固まって色が出なくなることが多々あります。「未開封のインクだよ! 3年前にまとめて買ったし!」と苛立つお客さまに、

「ええ、1年前に使用期限が切れております。開封されていませんが、中のインクが劣化して固まっている可能性があります。試すことはできますけれど」

と説明します。未開封新品なのは確かなんですけどね。製造不良じゃないんです、インクはナマモノなんです……。これらは私たちではどうしようもないのです。

インクといえば、最近は「リサイクルインク」「詰替インク」を使ってる方もしばし見かけます。確かにインクって高いので、少しでも安く!という気持ちは分かります。ただし、基本的にそういった製品を使ったトラブルは、保証の対象外となっております。なのに、

「そんなの知らないわ! 普通に売ってたんだもん!」

と、納得されない方がかなり多いのが事実です。最近は詰替インクも100円ショップで売ってたりしております。知ってます。知っておりますけど、立場上こう告げなければいけません。

「これは保証対象外ですので、有償で修理です。しかし、同等の新品プリンター買った方が安いかもしれません」

何ともない人はラッキー

この辺の対応は、メーカーであろうと、家電量販店経由での修理依頼であろうと、ほぼ同じです。これが嫌なら、最初から純正インクを買うべきでしょう。

こういう対応員の姿勢を「メーカーの理屈だ!」とおっしゃる向きも分かりますが、リサイクルインクの中にはメーカー不適合品も含まれております。異物をお客様自身で入れているのと同じになってしまいます。

リサイクルインクを使って何ともない人は「ラッキー」なのだと思ってください。以上、同様の案件が3件立て続けに来て、精神的にぐったりしている修理屋の独り言でした。

あわせてよみたい:「社畜」テーマのLINEスタンプ続々

 
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