入社と同時に課せられるワタミカードの「自爆ノルマ」 いまでも続いているのだろうか | キャリコネニュース
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入社と同時に課せられるワタミカードの「自爆ノルマ」 いまでも続いているのだろうか

全新入社員にカードノルマ

全新入社員にカードノルマ

入社した途端に、自社の商品やサービスの購入を強制された新入社員はいませんか。会社は「社員なんだから買うのが当然だろ?」と思っているのかもしれませんが、本当にそれは許されることなのでしょうか。

私が4~5年前にワタミに入社したときは、イオンと提携して作っている「ワタミふれあいカード」というクレジットカードに加入させられました。というのも新人全員に、カード加入数のノルマが課せられるからです。

自分と家族が加入して達成。利用者は珍しい

自社商品やサービスのノルマを課せられ、自腹を切らざるを得ないことを「自爆営業」とか「自爆ノルマ」と言われます。ワタミのカードは社員1人につき2人のノルマなので、自分が加入したとしても、あと1人必要です。

これをしないと本社から直属の上司に連絡がいくので、多くの社員たちは仕方なく自分と家族の誰かに加入してもらい、ノルマを達成します。私もその1人でした。

もしかするとイオンからワタミに対し、カード加入数に応じてインセンティブなどが支払われているのかもしれません。それとも、加入数が少ないとワタミカード自体がなくなるのか。まぁこの辺りは私も詳しくわかりませんが…。

ちなみに、ワタミを訪れるお客様で、ワタミカードを提示する人はまずいませんでした。たまに会計のときに提示があると、「ねぇねぇ、すごくない?」と話題になるくらい珍しいもの。もしかすると、ワタミ社員のご家族だったのかもしれません。

寄付も強制。上司が「何でやらないんだ」と詰める

またワタミの社員は、「ワタミの森」という植林事業や「夢プロジェクト」という事業への寄付を求められました。寄付を募るA4の申込用紙には、社員一人ひとりの名前を書いて職場単位で提出しなければなりません。

これに参加しないと、上司から「何でお前はやらないんだ」と言われてします。自発的な出資である寄付を、ここまで強制させるのはいかがなものでしょうか。本来は社員の寄付ではなく、会社の利益から捻出すべきでしょう。

それからワタミに入社すると、私のころは「ワタミブレザー」を購入しなければなりませんでした。会社が作ったワッペン付きのもので、裏地には名字の刺繍が入っていました。

当時の店長に購入を報告すると、「そっか、最初みんな買わされるからね。これホントにダサいよね。特にワッペンがさ。みんな嫌々着てるんだよ」と言われました。

1万5000円のブレザーも強制購入

これを着る機会は、理念研修や全体会議などの集まりのときくらいですが、それが終わるとワッペンをすぐに外していました。ワッペンをなくす人がよくいましたが、ないままだと上司に指摘されるので、辞めた人から譲り受けることも慣例になっていました。

最近、新入社員時代のメモや日記を見返す機会があったのですが、その中からワタミ初任給の給与明細が出てきました。そこには「ブレザー代15,225円」と書かれていて、もちろん給与天引きです。「こんなに高かったっけ?」と自分でも驚いてしまいました。

これらすべてが問題かどうかは分かりませんが、少なくとも入会や寄付の強制は一種の「自爆ノルマ」といえるでしょう。いまも続いているかどうか分かりませんが、もし同じようなことが行われているようであれば、社員は声をあげてもいいのではないでしょうか。

あわせて読みたい:「自爆営業」でおせちを買い取り

 

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