『わたナギ』効果で家事代行サービスの利用者増加 「新規顧客が3割増。放送中にサービス検索する人も」 | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

『わたナギ』効果で家事代行サービスの利用者増加 「新規顧客が3割増。放送中にサービス検索する人も」

ドラマ放送期間中は、新規利用者が3割増加した。人気のプランは「家事代行プライムアウトレット」。1時間あたり1500円からスポット利用できるもの。同担当者は「まずは1回試してみようという人が多いのではないでしょうか」と話す。

2~3時間でリビングや部屋の掃除や洗濯、料理、その他荷物受け取りの代行などを行う。特に多くの人が頼むのは、キッチンやお風呂、トイレなど水回りの清掃だという。

このほか、定期契約の「定期ロングプラン」もある。家庭に合わせてサービス内容をカスタマイズでき、スタッフにお願いしたいことを都度変更できる。利用者は小学校低学年の子どものいる家族が多いという。スタッフが全員フィリピン人であることも影響しているようだ。

「お子さんの送迎や習い事からのお迎えをして、一緒に家に帰ってからその他の家事代行を行うパターンも。またスタッフは英語留学先としても人気のフィリピンの人なのでお子さんの英語コミュニケーションを目的とされる人もいます」

同じく家事代行サービスを行うベアーズも「定期サービス・スポットの単発サービスともに増加傾向です」という。新型コロナウイルス感染拡大の影響で新生活準備が送れたこと、在宅時間が増えたこと、料理や掃除の家事が増えていることが背景にあるのでは、と分析する。

「『私の家政夫ナギサさん』に背中を押されたという声もあがっており、家事に誰かの手を借りるということへの心理的抵抗が緩和されたのではないかと感じています」

通常時は共働きの利用客は多いが、最近は30~40代の子育て家庭、シングルの利用者も増えているという。同社は「家事は”やらなければならない”と捉え、自分を追い込んでしまう方が多いです」といい、

「でも仕事に育児にと忙しい毎日、すべてを完璧に行うことは決して容易ではありません。負担が大きいと感じるなら、家族でのシェアはもちろん、家事代行サービスや便利家電などを頼る手段もあります。頑張りすぎている人が多い時代、ムリせずもっと気楽に利用してみてください」

と語った。

ダスキン「大変だと思ったら家事を外注して、出来た時間で好きなことをして」

家事代行業大手のダスキンによると、緊急事態宣言発令以降、人との接触を避けたいと利用者が激減しており、「今の時期になってようやく前年同月と同水準となりました」と説明する。

“家事代行”の知名度向上も感じているという。

「以前から授業の一環で家事代行に興味を持った高校生や大学生からヒアリングのお電話がありましたが、最近では小学生からもあります。ドラマなどの影響で若い世代の人にも家事代行サービスを知ってもらえるようになったのかな、と思います」

1989年から家事代行サービスを行うダスキン。当初は富裕層の利用が多く、一般家庭では家事を外注することに抵抗感を持つ人も多かった。しかし近年、共働きや独身者の利用者も増えつつある。

「若い世代の方はスポットで『ここを徹底的に綺麗にしてほしい』というご利用が多いです。一度利用したら『ここまで綺麗になるんだ』『キープするために定期的にお願いしようかな』という方もいらっしゃいますね」

家事代行サービス利用するときのコツを聞くと、同担当者は「価格面や自宅に人が入ってくるという点でネックに思う人が多いのですが、依頼の際にはぜひ打ち合わせをしてください」と話す。

「初めて利用する方は、どの範囲を掃除してもらう、どういう仕上がりになるか、全体の見積もりはどうなるかなど”分からない”ことを打ち合わせで潰していってください。安心して家事代行をしてもらうのが一番だと思います」

その上で「あまり家事を一人で抱え込まないでください。家事が大変だと思ったら、外注して出来た時間で好きなことややりたいことをして過ごしてほしいです」と呼びかけた。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

アーカイブ