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「今のガンダムに必要なのは”SDガンダム”」に納得しかない! まもなく新シリーズも展開スタート

武者五人衆!

武者五人衆!

今日は、これまであんまり話題には取り上げてなかった、SDガンダムの話。SDはスーパーディフォルメの略称で、90年代前半に子どもだったガンダム好きならよく目にしていたはず。

例にもれず、僕もそのうちの一人。カードダスメインに展開していたナイトガンダム、BB戦士など、プラモデルメインで展開していた武者頑駄無、それから元祖SDという組み立て式玩具は前述のものに加えてコマンドガンダム系を多く立体化していた。

あとは、本来のガンダムシリーズのMSを2頭身にしたデザインでの、シンプルなSDガンダムもアニメやらプラモデルやらで商品展開していた。もちろんSDガンダムはそれだけではなく、他にもガンドランダーという、造形の癖が強くてなかなかカッコいいシリーズもあった。

これらのシリーズを幅広くカバーしていたのが、当時大流行していたSDガン消しだろう。『ガシャポン戦士』という括りでベンダー展開されていて、100円で2つ入り。よく出来ていた傑作SDも多く、未だに多くのマニアを虜にしている。今日はこのSDガンダムの話を振り返っていきたい。(文:松本ミゾレ)

90年代の子どもたちを熱中させたSDガンダムの世界

SDガンダム外伝から機甲神エルガイヤー

SDガンダム外伝から機甲神エルガイヤー

先日、5ちゃんねるに「今のガンダムに必要なのは『SDガンダム』だよな」というスレッドが立っていた。今どころか、昔からずっと必要だ! という思いに駆られてしまうというファンは少なくないことだろう。

スレッドには多くのSDガンダムで育ったオタクたちの熱い書き込みが寄せられている。

「シンプルにワンクールで武者ガンダムをアニメ化しちゃえばいいんじゃね? またスイカ割りが見たいよ」
「元祖SDガンダムとカードダスを復刻して欲しい。カードダスは昔、バインダー付きで復刻してたけど」
「SDガンダムなら何やっても良い感がガチだもんな」
「ナイトガンダム物語をリブートするしかないな。マジでストーリーがよくできてるからね」

スイカ割というのは、武者シリーズで敵方の殺駆三兄弟というキャラクターたちの趣味。アニメではしょっちゅうスイカを割って遊んでいるし、のちにスーパーファミコンソフトとして発売されたゲーム『新SD戦国伝 大将軍列伝』でも特別合戦として彼らよりも先にスイカを割るとクリア、というステージが用意されていた。

それから元祖SDガンダムの玩具とカードダスの復刻を要望する声もある。だけど元祖って実は数年前に復活してるんだよね。ところがあんまり商品展開は長続きせず、人気キャラのアンケートをバンダイが行って集計結果まで出したのに、以降商品化には至ってないまま。

僕もリメイクされたガンキラーやエルガイヤーを買って満足したんだけど、そもそも復刻したことを知らない往年のファンも多かったのかも……。

あと、カードダスも実はまだリリースが続いてて、こちらはバンダイの受注販売で細々と、といった感じだ。これも認知されてないから昔ハマッた人も案外知らない。バンダイはもっと宣伝を頑張ってもいいような。せっかく新規絵柄のカードもなかなかイカしてるのに。

子どもには難解な部分もあるガンダムもSDにすれば親しみやすく

九尾犬(筆者改造)

九尾犬(筆者改造)

さて、前項で紹介したスレッドを立てた人物は、本文において「子供たちにガンダムの魅力を伝える役割をしていたのはSDガンダムだった。ガンダム市場の縮小を食い止めるにはSDガンダムしかない」と書き込んでいる。

「どうしてガンダムオタクって、消費者側なのにいちいち『市場の縮小を~』とか言っちゃうんだろう」って気がしちゃうところだけど、指摘にあるように子供にキャッチーなのがSDガンダムだったのは間違いない。僕も小学校低学年の頃には宇宙世紀よりもSD戦国伝の世界に傾倒してたし。

SD頭身でカメラアイに瞳があるガンダムを見ていると、なんか安心するというか愛着が湧いたものだ。それにあの頃はスーパーに行けばSDガンダムのチョコスナックとかあったし、駄菓子屋にはSDガンダムのマグネット、そして店頭のガシャポンにはガン消しがあるといったように、SDづくめだったのである。よくダブったやつを友達と交換したなぁ。黄色のガン消しはあんまり人気がなくて、反対に青は愛されてた。

子供からすると、戦争アニメの側面があって、ともすると難しい印象のある本来のガンダムよりも、SDのほうが親しみやすいのは間違いなかった。それに当時はSDキャラクターが他にもいて、ウルトラマンや仮面ライダーと一緒に、ガンダムも同じ世界観で活躍するゲームソフトもたくさん出ていたし、かなりメジャーな存在だった。

かわいい頭身のガンダムが活躍する作品は、子供にとってはキャッチーなのだ。それは僕も実感していた。そう言えば、2000年代に入ってもSDガンダムはアニメで放映されている。2004年から『SDガンダムフォース』が。2010年には『BB戦士三国伝』。いずれも玩具、プラモデルと同時展開してきたが、特に後者はマイナーなMSをモチーフにしたBB戦士が多数リリースされたため、今も人気が高い。

新シリーズではユニコーンやフリーダムがSDに

そんなSDガンダムだけど、来年の4月から久しぶりに新作アニメが放映されることになっている。タイトルは『SDガンダムワールド ヒーローズ』。主に中国で人気だった三国志モチーフのアニメを前身とした作品で、劉備ユニコーンガンダム、悟空インパルスガンダム、諸葛亮フリーダムガンダムなどが登場するという。

最近のガンダムを演者に仕立ててのアニメということであるが、デザイン的にはトゲトゲしてて子供ウケはいいかもしれない。プラモデルも同時展開することになっており、クリアパーツが多めでお得感がある見本画像も公開されている。

頭身はさすがに僕らが子供だった頃のSDガンダムたちよりも高めで、3、4頭身ぐらいはある。最近の子供は発育もいいし、これも時代の流れか……。

面白いのはこのアニメ、別に三国志の世界だけで完結するわけでもなさそうな点。前述のガンダムのほかにも”ムシャワールド”という世界に信長ガンダムエピオン。”パイレーツワールド”にはベンジャミンV2ガンダム。”キャプテンシティ”にはサージェントフェルデバスターガンダムといったキャラクターが登場することが告知されている。

言ってみれば、過去のSDガンダムで人気だった広い世界観をある程度リメイクしていくようだ。あとは、ガンダムだけじゃなくて敵MSモチーフの敵もいっぱい出てくれるといいよね。黒魔神闇皇帝とか、騎士バウとか、ロードジオみたいな連中がいたほうが賑やかでSD作品っぽいし。

『SDガンダムワールド ヒーローズ』はYouTubeのガンダムチャンネル、TOKYO MX、BS11で配信・放送予定だ。

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