正統派アイドルの大本命「夢みるアドレセンス」が初の中野サンプラザ公演 スタイリッシュな魅力に10代女子も注目
この春メジャーデビューを果たしたばかりの5人組アイドルグループ「夢みるアドレセンス」が4月25日、東京・中野サンプラザでツアー最終公演を行い、約2000人のファンを沸かせた。
夢みるアドレセンス、通称「夢アド」は2012年に結成。リーダーの荻野可鈴(19)や、山田朱莉(18)を始め、ティーン誌「ピチレモン」の専属モデル経験者が中核となっており、スタイリッシュな魅力が特徴だ。今年3月にはメジャーデビューシングル「Bye Bye My Days」がオリコンチャートで週間7位を記録し、「正統派アイドル」として業界でも注目され始めている。
「今、5人でここに立てたことが本当に幸せ」
今回のコンサートは、3月から東京、名古屋、大阪で行ってきたツアーの千秋楽。中野サンプラザは同グループ史上最大規模の会場となる。
会場に着くとまず気づくのが女性ファンの多さだ。ファン層はまだ男性が中心であるものの、中野サンプラザ前の時計台周辺には、開演前から10~20代の若い女性の姿があちこちに見られた。制服姿の女の子や、中には母親同伴でやって来た子の姿も。モデル出身者らからなる夢アドが同世代の女の子の憧れ的存在になっていることがうかがえる。
コンサートでは、オープニングのSEが流れると暗闇からメンバーが一人ずつソロダンスとともに登場。その後、荻野の「中野いくぞー!」の掛け声とともにアップテンポの「Bye Bye My Days」になだれ込む。次が、ハードなギターリフとキャッチーな歌メロが印象的な「マワルセカイ」。アリーナの熱気は早くも最高潮だ。
MCでは荻野が「中野サンプラザは前にドラマの仕事でステージに立ったことがあって、夢アドでここに立てたらいいなと思ってました。今5人でここに立てたことが本当に幸せ」と挨拶。続いて、ドラマチックな「ヒロイン」、メロウな「秘密」を披露した。
パフォーマンスの志田・小林、煽りまくるリーダー荻野
夢アドのステージで特筆すべきは志田友美(18)と小林玲(17)の2人だろう。安定した歌唱力で、グループのパフォーマンスを牽引する存在となっている。特に志田は楽曲の出だしやサビ前など重要なパートで歌割りを担当することが多く、名実ともにエースだ。黒髪ロングに高身長というクールビューティーといった出で立ちの小林も、常に余裕といった感じで頼もしい。
もちろん他の3人も個性派揃いだ。終始テンションの高い荻野は、2階席までよく届く特徴的なアニメ声でオーディエンスを煽りまくる。終盤の「JUMP!」では、荻野の「みんなー!ジャンプ!ジャンプ!」という掛け声で大盛り上がりだ。
また、身長が約170センチでスタイル抜群の山田は実は生粋の大阪人。中盤に行われた大喜利コーナーでは司会を担当し、ボケボケな回答を連発するメンバーたちにツッコミを入れまくる。末っ子ポジションの京佳(15)は150センチと小柄ながらも、元気いっぱいなダンスがひたすら可愛らしい。
この日はほかに、「キャンディちゃん」「泣き虫スナイパー→」「ステルス部会25:00」「ひまわりハート」といったライブの定番曲を披露。全18曲で、可愛かったり、かっこよかったりと、夢アドの多様な魅力を堪能できるセットリストだった。
メンバーコメント「#ユメトモの輪をもっと広げていきたい」
アンコールでは7月15日にセカンドシングルが発売されることも発表された。昨年から良曲が続いている夢アド。タイトルなど詳細は不明だが、今後の展開が気になるところだ。
終演後、キャリコネニュースはメンバーに取材。この日の公演の感想を聞いた。各メンバーのコメントは以下の通り。
京佳
「東名阪とツアーを回ってきて今日がラストだったんですけど、一番盛り上がって頂いて、ファンの方一人一人の熱量も伝わってきました。#ユメトモの輪がこのツアーでまた広がったのかなと思います。本当に幸せでした。Thankyouka!!!(サンキュー!+京佳の意)」
小林玲
「今日は落ち着いてやろうと思っていたんですけど、ソロダンスのときに、しゃがんで待機した状態から立ち上がったら頭をセットにぶつけて、たんこぶができてしまいました。みんな気づいてないようで良かったです(笑)。これまでで一番大きな会場で、素敵な時間をファンのみなさんがくれて本当にありがとうございました!」
志田友美
「中野が終わる頃には、また夢アドの新たな目標が見えてくるんじゃないかなと思っていたんですけど、やっぱりこれからも、ちゃんとお客さんに歌詞やメッセージを伝えることができるパフォーマンスをしていきたいなと思いました。歌だけでみんなを泣かせることができるようになりたいです」
山田朱莉
「今回のツアーで進行役をやらせていただいた大喜利は、本当にリハーサルも何にもしてなくて、ぶっつけ本番だったんです。スベってしまうときもあって、後で『これでいいのかな』と思うこともあったんですけど、それも夢アドらしさということで、また楽しい場を作っていきたいです」
荻野可鈴
「中野サンプラザは前に仕事で立ったことがあるのですが、やっぱり夢アドのときはまた違った責任感や緊張感があります。でも、隣を見たらメンバーが4人いて凄く楽しみながらやることができました。私達のことを知らない人もまだたくさんいるので、これからもいろんなところを回って、#ユメトモの輪をもっともっと広げていきたいと思います!」
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