「IPPONグランプリ」に板尾創路が登場! 90年代の深夜番組「松ごっつ」思い出した
不定期でありながら、すっかり人気番組となったフジテレビの特番「IPPONグランプリ」。5月23日(土)放送分では、「松本人志からの刺客!!板尾VS王者4人!!」と題して、永らく参戦が望まれていた超個性派芸人の板尾創路が出演した。
この番組はAとBの2つのブロックに分かれた人気芸人が、数々のお題を答えていく大喜利のようなスタイルが放送初期から話題になっていた。今回は大好きな板尾が満を持して出演するとあって、僕はその日の仕事を早めに終わらせてテレビに齧りついていたんだけど、期待を裏切らない素晴らしさだった!(文:松本ミゾレ)
回答に時間かけすぎ敗退してしまったけれど
板尾といえば、ただでさえ面白い発想によって紡ぎ出す言葉を、さらに口調と最適な間で披露することで笑いの相乗効果を生むことのできる芸人。発想が面白いし、余裕の感じられる表情で飄々とボケていくため、ついついみんなが笑ってしまう。
Aブロックの最有力候補と目され、実際に抜きん出た才能を持つ板尾は、過去に優勝経験のある堀内健やバカリズムと互角の戦いを繰り広げる。最終的にはサドンデスまでもつれ込むも、ここでもかなりマイペースだった。
回答までに時間をたっぷりをかけてしまったことが仇になり、敗退となったんだけど、続くBブロックに比べ、Aブロックのレベルはかなり高かった。
先ほどこの番組を大喜利スタイルと書いたけど、「IPPONグランプリ」のルーツはどちらかといえば、フジテレビが1996年から半年ほど放送していた深夜番組「一人ごっつ」だと思う。この番組で松本は、写真を見てボケをする「写真で一言」に定期的に挑戦していて、この企画は23日の「IPPONグランプリ」にも流用されている。
誰よりも松本のツボにハマッていた板尾
いまさら言うまでもないことだけど、こういうお題で松本が面白い答えを叩き出すのは当然のこと。だけど「一人ごっつ」の後番組「松ごっつ」時代にゲストで登場した板尾だって、相当なものだった。
なんでもないドライブ中に、なんの変哲もない建造物を見て子どものように怯える「恐怖のドライブ」や、単語二つを組み合わせて全く新しい言葉と笑いを生み出す「面雀」。
木村祐一を交えた3人で都内の公衆便所に入っては、各自持ち寄った楽曲を再生して清掃活動を行う(キレイにはならないけど)「サウンドオブミュージック」などにおいて、板尾のキレッキレのキャラは開花しまくっていたのだ!
松本自身、板尾の笑いの取り方を「ずるい」と評しつつ大爆笑するほど、板尾は誰よりも松本のツボにハマッている芸人。そんな板尾を今回出演させ、大活躍させることに成功した松本は、きっと誰よりも板尾の成果に満足したに違いない。
ネットも「圧倒的に板尾やろ」と称賛
さて、松本がいくら板尾の活躍に満足しても視聴者にウケなかったら意味がない。僕は十分笑っちゃったんだけど、最近の板尾は役者としても活躍する機会が増えているから、困惑している人もいたかも知れない。
そう思ってTwitterで視聴者の声を拾ってみたところ、「板尾のもっと見たかったなぁ」「圧倒的に板尾やろ」「板尾強くてびびった」「板尾さんまた出てほしい」と、その実力を肯定する意見が目立っている。
「板尾は面白い。それが味わえただけで今回のIPPONは大満足」
「板尾さん決勝行く気あまりなさそうな感じもカッコいい」
なんて書き込みも。20年近く応援してきた僕からすると、こういう声はなぜか自分のことのように嬉しくなっちゃうね。ともかく、今回の放送で実力を知らしめることができたのは間違いない。
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