「パチンコで赤字40万円。どうすればやめられる?」という悩み
最近、趣味に対するモチベーションが沸かない。理由は分かっている。暑過ぎるのだ。こう暑いと模型趣味も億劫になるし、パチンコ店に行くのもしんどい。暑さは人を怠惰にする。
しかし、そんな中でも僕の周りには、パチンコにいそしむ輩が大勢いる。むしろ、コロナ禍という状況で娯楽が少なくなり、今になってパチンコに開眼するようになった者もいるほどだ。
そりゃあパチンコ屋はエアコンも効いているから入れば涼しいけど、でもわざわざ暑い中足しげく通うなんて……。好きな人は暑さなんて関係ないようだ。(文:松本ミゾレ)
パチンコをしていなければお金も時間も失うことなかった
少し古い話題になるが昨年11月、5ちゃんねるに「パチンコ辞められたやつwwrwwrwwrwe」というスレッドが立っていた。スレ主は「どうやって辞められたん?」と質問している。
ちなみに彼の場合、パチンコで累計40万円の赤を打っているという。パチンコ歴がどれぐらいかにもよるが、パチンコをしなければその40万円も、時間も喪失しなかったわけで、そこに気付いて慄然としたのかもしれない。
これは以前のパチンコをネタにしたコラムでも書いたことだが、昨今は一撃1500発(等価換算で6000円)の大当たりが、80%の確率で連荘する台なんかも登場している。なので当然、その出玉に魅せられた人が大枚を投じては浮き沈みしているという状況が、全国各地のパチンコホールで繰り広げられている。
勝つ時は大勝も珍しくないこういうスペックの台で遊ぶと、脳汁がしとどに出るので、この趣味を辞めるなんて考えられないほど没頭する人がいるのも理解できるところだ。
僕の場合は暑くなってきた辺りで「わざわざ汗かきながらホールに行きたくないよう」という怠惰な願望が脳汁体験に勝ったため、7月上旬の、まだ涼しかった頃からパチンコはしていない。それに冒頭でも書いたとおり、なんかやる気がしないのだ。ワクチンの接種も、まだ済んでないし。
「貯金百万超えてから夢がなくなって辞めた」という人も
さて、このスレッドには「俺はこうしてパチンコを辞めた!」とする書き込みが山ほどある。
中には「あ、これなら辞められるかも」という声もあるため、いくつか引用していきたい。
「借金手前まで行って我に返った」
「車のローン組んだら辞められた」
「コロナとホール内禁煙で自然と行かなくなったら興味失った」
「貯金が十万くらいの時はハマってたけど百万超えてから夢がなくなって辞めた。自分の貯金の50%儲かるなら夢があるが5%儲かっても嬉しくないわ」
「結婚して子供生まれたら辞めれた」
個人的には「パチンコをちゃんと卒業出来ているんなら、いちいちこういうスレッドを覗いたりしなくないかぁ~?」と意地悪なことを考えてしまうところではある。
ただ、貯金が多い人ほどパチンコをしないのは事実として見受けられる傾向だ。パチンコ・パチスロなんて収入がしっかりある人はやらないのだ。お金に余裕がない人が「せめてここで5万円勝って、ちょっと贅沢したい」という小さな夢を追うための施設だと僕は認識している。最初から金があれば、見向きもしないのがパチンコホールなのだ。
だから、パチンコを辞めたいと思ったのなら、寝る間もないほどしっかり働き、ガンガン稼ぐことだろう。サラリーマンやりつつ、スキマ時間でウーバーする、みたいな感じでお金を貯めて資格を取得し、どこに行っても活躍できるスキルを身につける。そうしていく中で、きっと「確変」という文字列を見ても脳汁が出なくなる人間に成長出来るのだ。
ま、問題はパチンコホールにいる人の大多数は、僕含めてそんな前向きなモチベーションがないってところなんですけどね。