都会と違いすぎる!? 個性豊かな「田舎のパチンコ屋」たち
僕がよく行くのが、総武線錦糸町駅すぐそばの大型ホール。大型ったって田舎の普通のホールぐらいの面積しかないんだけど、錦糸町の一等地みたいなところにあるわけだから、近隣の他のホールと比べると格が違う。この店の何がいいって、景品交換がセルフなんだよね。しょぼい玉しか出なくても、気兼ねなく交換してさっさと帰れるところがいい。あと、すぐ近くに美味しい焼き鳥屋があるのもポイント高し。
ただ、このホールは人気店でありイベントもどきもよくやっているので、とにかく若い人が多い。若い人ってのは知識もあるので、美味しい台を逃がさないし、よく粘る。出遅れればいい台にはありつけない。そんな店なので、せっかく台数が多くてもなかなかじっくり遊べないという短所はある。設定は、間違いなく田舎より高い配分なんだろうけども。
都会のホールと田舎のホールの一番の違いは「客層」だ。都会はハイエナのように立ち回る賢い若い人(と言ってももう20代前半ぐらいの子はほとんど見かねないけど)が多く、田舎はジジババの寄合い場みたいになっている。
僕もアラフォーなので、もうジジババに片足突っ込んでるようなもの。都会のパチンコホールには若さというか活気、勢いがあるが、田舎にはそういうのはない。もちろん、関東であっても僻地だと田舎のホール特有のしょっぱさが滲み出るわけだが。
田舎のパチンコホール、そこかしこに20世紀の置き土産が…
田舎にはパチンコかセックスぐらいしか娯楽がない、みたいな話をよく聞く。実際それはその通りだが、若い人にはその2つの選択肢があるものの、さらに歳を重ねるとマジでパチンコしかすることがないって人も結構発生してしまう。
田舎のパチンコホールは、そういう人たちを相手にしているので、外様は基本相手にしていない。昔ながらの独特の雰囲気。20世紀の頃の面影を未だに残している店が、田舎にはまだ残っていて面白い。
先日2ちゃんねるに立った「都会or田舎のパチ屋に行ってビビったこと」というスレッドに、そんな店の雰囲気をよく言い表しているレスが付いていた。
「未だに軍艦マーチ流れてたりするとタイムスリップした感じになる田舎のホール」
「3年前ぐらいに客0人、カウンターでおばちゃんがタバコ吸ってる店あったわ 興味本位で入っておばちゃんに睨まれたんでもちろん打たずにすぐ出た」
「床が木www ワックス掛け大変だろなぁ」
と、まあこんな具合。
軍艦マーチを開店時に流すってのは、昔はどこでも見られた光景だったという。僕は18歳のときにパチンコをするようになったが、その時にもまだちょいちょい流してる店というのはあった。あと、F1のテーマとかね。今はほとんど聞かなくなってしまった。
あと、今は都会のパチンコホールの店員さんも「ホテルマン並みの接客を」とか言ってしっかりしてるけど、田舎はまだそんな風潮に染まってもいない。だるそうに徘徊するハゲたおっさん店員とか、カウンターでずっとしかめっツラのおばさん店員とか、そういうのもいて、見てると逆に面白い。
交換所にしたって、田舎は田舎の個性が爆発している。交換所には大抵おばちゃんがいて、そのおばちゃんが交換した景品を現金に替えてくれるんだけども、平気で便所行ったり飯休憩行くから、交換して帰ろうと思っても待たされたりする。都会じゃこうは行かないよなぁと、毎回苦笑いしてしまうところだ。
そういえば、地元では昔、閉店時間間際になると景品交換所付近に現れて「恵まれない子のために靴下を買ってください」とか言ってくる外国人がいて、みんな結構買ってあげてたっけ。その売上が「恵まれない子」に届くかどうかは甚だ疑わしかったけど……ああいうのにお金を渡す人がいたのは、田舎で外国人が珍しかったからなのかもしれないな。