「京都の毒婦」筧千佐子被告に刺激されるオンナたち 「あれでイケるなら、私だって…」
青酸化合物を使った連続殺人事件で、7月2日に3度目の起訴となった筧千佐子被告(68)。遺産や保険金目的で男に近づき、殺害してカネを手に入れる――。もし本当ならとんでもないサイコパスだが、この女に世の女性たちは変に刺激を受けているようだ。
先日、夫からこんな話を聞いた。夫の上司(50代)の妻が、千佐子被告のニュースを見て、「あんなブサイクなオバハンであそこまでできるなら、私ならもっとイケるわ!」と豪語しているのだという。(文:みゆくらけん)
ネットには羨望の声も「伝授して欲しいくらいです!」
ニュースを見るたびにそう言い続けるので、上司は参っているらしい。上司の妻のセリフに「よくぞ言った!」という気持ちと、「すげえ自信!」とドン引く気持ちがカオスして思わず爆笑した。
しかし千佐子被告に対してそんな思いを抱いている女性は、彼女だけではない。ネットのQ&Aサイトを見ると、「筧千佐子被告はどうしてモテるのでしょうか。私には分からない彼女の魅力があるのですか?」といった質問を目にする。
「なぜあのルックスで男を手玉にとれたのか?」と首を傾げるものや、ほとんど羨望のようなものが漏れ出しているものもある。
「再婚したり、何人もの男性と交際したりしているようですが、どういうところが魅力なのでしょうか? 私にとって恋人を見つけるのってすごく大変です。どうやったら次から次へと男が見つかるのか…伝授して欲しいくらいです!」
本来、こういった類の犯罪者は「美人」というイメージがある。最初から男性しかターゲットにしておらず、女の魅力で男性を落とし込み、食い物にする。そんな悪行は本来「美人」しか通用しないはずだ。
しかし千佐子の容姿は「普通のオバサン」。なぜ? どうして、あんなオバサンが? と世の女性たちは思う。そしてこうも思う。
「あれでイケるなら、私だって…」
同じような「後妻業女」がうごめいているのかも?
それは「嫉妬心」と言ってもいいのかもしれない。女性が潜在的に持つ「悪魔」な部分が変に刺激されるのだ。人は自分とかけ離れた存在には嫉妬しにくい構造にある。対して、自分に近いかそれ以下という評価の人間には感情が揺さぶられる。
これは練炭による連続不審死事件の木嶋佳苗被告が「デブのくせに」と叩かれまくっていたのと同じ現象である。抜きん出た美人ではない女が男にモテることに、女性たちは激しく反応してしまう。
それにしても千佐子被告。「男が結婚して求めるものは料理、洗濯、掃除に(夜の)夫婦生活」と公言しているようだが、この言葉の裏には男性に対する「見切りと憎悪」を感じずにいられない。
もしかしたら人生のどこかで、男性に失望したのかもしれない。それ以後は男性を人間ではなく利用価値の高いモノとして見るようになった。欲が止まらなくなってブレーキが効かず、何人も殺して、ついには逮捕されてしまった。
千佐子被告が「いい塩梅」で自分を制御できていたら、この事件は表に出ることはなく、闇に葬られていたのではないか。表にこそ出てこないが、世間には彼女より地味な動きで、今なお活動している後妻業女たちが多数うごめいているような気がしてならない。
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