「キモくて金のないおっさん」が増加中? 彼ら「弱者男性」に居場所はないのか

最近「女性の貧困」が話題だが、本当に「詰んでいる」という人は他にもいるかもしれない。5月中旬につぶやかれたツイートが、ちょっとした話題になっている。

「オッサンの貧困を最近扱っているけど、驚くほど共感を得られない。性の商品化が問題などと言う人もいるけれど、買えない、売れない、キモくて金のないオッサンの方がどう考えても詰んでると思うのは俺だけ?」

オッサンから「カネ」がなくなっている

キモいかどうかはともかく、「金のないオッサン」が増えていることは確かなようだ。DODAが調査している年代別の平均年収によると、40代は07年の670万円から14年の586万円と、実に90万円近く下がっている。

総務省の調査によると、「45~54歳男性」の非正規労働者比率は95年の2.9%から2015年で9.4%に増えている。また「55~64歳男性」でも17.5%から31.5%に増加している。

日経ビジネスオンラインは2014年5月に、健康社会学者の河合薫さんが「彷徨う未婚40代非正規の鬱々たる現実」という記事を書いている。その中では40代男性のこんな声が紹介された。

「今はまだ、母の面倒を見なきゃならないんで、なんとかなってますけど。自分1人になったら……ヤバいなぁって思うんです」

「40過ぎて正社員採用してくれる会社ってないんです。募集要項には、そんなことは書いていない。でも、明らかに無理。何度、面接に行っても落とされる」

前出の総務省調査では、男性に非正規になった理由について聞いてみると、一番多かったのは「正規の職員・従業員の仕事がない」(160万人)だった。

オッサンの「孤独」の原因は…

自分が社会的に「受け入れられていない」と思ってしまうと、人は卑屈になってしまうのかもしれない。「キモい」というのは非常に主観的で定義のはっきりしない概念だが、関連するツイートを見ていくと「社会に必要とされていない」という要素もありそうだ。

「おっさんで独身やって、カネがないとわかるよ。カネのないおっさんは、ほんとに世の中から冷遇されるんだってば」

「キモくて金のないオッサンを社会的弱者に押しやるような『権力と金を持った男』に女は惹かれ群がる性質があるから、社会的弱者のオッサンからすれば女もグルにしか見えないんじゃないかな」

仕事からも、女性からも、そして社会からも「相手にされない」という状態の男性は、もはや「男性であるだけで弱者だとは絶対に認めてもらえない」という状態に陥ってしまう。「自業自得・自己責任」で片付けられてしまうからだ。

「どこからも支援されず、同情もされない弱者を的確に表してる」
「今は家族が解体されて身内からも打ち捨てられ、孤独死という末路しかなくなった」
「あと10年すればキモくて金のないロスジェネおっさんが溢れる。でも自殺孤独死で気付かれず、労働力としても移民に代替されて問題化しない」

厚労省の調査によると、2013年の全国ホームレス数は男性が7671人、女性が254人。同年の東京都監察院の調査では、孤独死者数は男性が4094人、女性が1952人。いずれも男性のほうが顕著に多い。

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