ゲームの忍者キャラは優遇され過ぎ? 全裸で首をはねていた思い出 | キャリコネニュース
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ゲームの忍者キャラは優遇され過ぎ? 全裸で首をはねていた思い出

画像はイメージ

子供の頃、同級生に「忍者になりたい」という友達がいた。地元は田舎だったんで娯楽もなく、チャンバラごっことか忍者ごっこをする機会も多かった。

僕も竹筒だけ持って川に入り、いわゆる水遁の術を試すぐらいだったんで、本当に他に遊びがなかったのだろう。「忍者になりたい」と言い張る件の友達も、てっきりその手合いだと思っていたが、話をよくよく聞くとそうではなかった。

タイトルはもう失念したが、ゲームの登場キャラに忍者がいて、そいつがかっこいいから憧れていたというのである。(文:松本みぞれ)

ゲームに出てきた歴代忍者キャラあれこれ

その友達は、しばらくして転校していったので今はどこで暮らしているか分からない。

意志の強い子だったので、おそらくちゃんと忍者になれたはずだが、そんなことより今回は、ゲームにたびたび登場する忍者について考えていきたい。

アクションゲームではプレイヤーが操作するキャラに忍者が選ばれることはよくある。1985年リリースの『忍者じゃじゃ丸くん』(FC)を筆頭に、身軽な忍者だからこそアクション映えする動きが似合うことから、何本の忍者を操作するタイトルが登場した。

1998年には『天誅』(PS)が発売されたが、こちらはアクションと同時に、隠密性を意識しなければならないという、より忍者っぽさを意識した仕上がりになっていたのが当時としては斬新であった。

それから、RPGでも忍者は割と花形である。ファイナルファンタジーシリーズでは早々にジョブとしても登場しているし、1991年発売の『ファイナルファンタジーIV』(SFC)では、エッジという王族かつ忍者という贅沢な属性のキャラが登場。多彩な忍術を行使して子供たちの人気をさらった。あくまでも僕の子供の頃の話だが、主人公のセシルよりもエッジのほうが人気があったと思う。

1994年には『ファイナルファンタジーVI』(SFC)が発売された。こちらにもシャドウという忍者キャラが、アサシンというジョブ名で登場。シャドウもまた忍術を使いこなす上に、見た目がかっこいいのでやはり僕の周りでも人気だった。

メタ的な話をすれば、RPGにおける忍者って素早さが高く、作品によっては先制攻撃をしやすいなどの特色もあり、「攻撃が最大の防御」になりがちな序盤から中盤にかけてはまさに強キャラだったりする。もちろん、防御力が低いなどの欠点はあるが、どうもその脆さすらも、忍者という属性の魅力に一役買っているような気になってしまう。

何も装備しなくても強い、それが忍者

忍者キャラに心を奪われているゲーマーは実に多い。その証拠に、2ちゃんねるでも先日「ゲームの忍者キャラ、大抵強キャラ説」というスレッドが立っていた。

スレ主はその魅力について「素早さ高い攻撃高い忍術で魔法も高い。弱い防御はやられる前に倒す又は回避する」と書き込んでいる。この人も、防御力に難のある忍者のことを、それも込みで魅力だと感じている手合いなのかもしれない。

他にもゲームの忍者キャラを好む人たちの書き込みがいくつかあった。

「初代無双Orochiのくのいちは最強というか無敵だったな、プレイアブルキャラでこれ以上強いのは他にいない気がする」
「全裸が最強」
「言われるほどウィザードリィの忍者は強いとは思えない」

はからずも『ウィザードリィ』の忍者に関する書き込みが2つあった。本シリーズを遊んだことがあるおっさん相手には説明なんかいらないんだろうけど、一応簡単に書いておくと、同作の忍者は武器も防具も何も装備しない状態、つまり全裸でも一線級のアタッカーとして活躍する。

さらに武器もない状態なのに敵の首をはねて即死させることもできる非常に恐ろしい存在となっている。言ってみれば山田風太郎原作の『甲賀忍法帖』に登場した、全裸で周囲の景色に溶け込み、敵を背後から狙って討ち取る霞刑部みたいな存在が仲間に加わるようなものなのだ。

敵に回しても恐ろしいし、味方にいても心強い。それが『ウィザードリィ』における忍者の立ち位置である。昨今は素早くて攻撃が派手な忍者キャラのほうが何かと人気だけど、たまには原点回帰して霞刑部系忍者が登場するゲームなんかも遊んでみたいなぁ。

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