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【疑問】最近のパチンコファンは、なぜパチンコ打ちながらスマホでパチンコ動画を見ているのか

画像はイメージ

自分は、同時に2つのことができない。複数のタスクを一緒に進行するのって、難しくね? マルチタスクができる人に憧れてしまう。

しかし世の中には、意味の分からないマルチタスクを当たり前のようにやっている者がいる。ちょっと今のパチンコホールを覗いてみていただきたい。パチンココーナーにも、パチスロフロアにも、遊技しながらスマホで動画を観ている人に、本当にしょっちゅう出くわすようになっているはずだ。

彼らの視聴している動画はさまざま。麻雀の対局の模様とか、ドラマとか、アニメとか、そういったものを観ている。動画を視聴しながら遊技するということは、今では当たり前になっちゃったようだ。もちろん僕はそんなことはできない。不器用、ですから……。

でもそれ以前に、そんなことをしてるもんだから動画の内容も半端にしか頭に入らず、肝心のお金を賭けて遊技していう内容も穴だらけになっている打ち手もいるんだよね。(文:松本ミゾレ)

「取りこぼしてますよ」動画と遊技、どっちつかずで余計に損では?

僕はスマホでそもそも映像を観る機会がほとんどない。目が悪くてあんまり小さい画面に集中できないのがその理由なんだけど、最近ではホールのあちこちで、遊技筐体のちょっとした窪みにスマホを乗せて動画を流してる人を見かける。中には「そこに置いたらリールが見えねえだろ」というような場所に置いてる人もいる。

まあ個人の自由だから別にいいんだけど、パチスロなんて未だにフリー打ちでは出目が把握しにくかったり、そもそも役を取りこぼして損する台もある中で、よくやるなぁと思ってしまう。しかも結局ボーナスを引いたら動画の内容そっちのけで筐体の方の液晶ばかり見るようになるし。そうすると垂れ流してる動画も後でまた巻き戻して観なきゃならないだろうに……。

なんかこう、僕は動画なら動画! 遊技なら遊技! という感じでどっちか1つしかやれないんだけど、その理由はちゃんと集中しないと見過ごしたり取りこぼすんだよね、人間なんてどうせ。

完璧に2つの要素を同時進行できる賢い人は、そもそもパチンコホールにはいねえだろ、と思ってるし。だからこの手の、どっちつかずな人たちを観てると「そんなに器用じゃないんだから、どっちかにしなさいな」と感じてしまうのである。雑な二刀流なんだよね。

逆に、「スマホがない時代のパチンコって通常時なにしてたの?」なんて質問するユーザーも

もっと嫌なのが、パチンコをしながらパチンコ動画を見てる人ね。そもそも今の時代にまだパチンコとかパチスロしてる時点でダメなんだけど、これやってる人って輪をかけて終わってる感じがするというか。

まあ、終わってる人らの巣窟なんでなんか普通のことみたいになっちゃってるけど、冷静に考えてパチンコ依存が過ぎてるだろ、と笑ってしまいそうになる。

どういう気持ちであんなことやっているんだろうと思うんだけど、身の回りにも流石にそこまでの奴がいないので、まだ質問をする機会がない。ホールで直接質問しろ? いやいや、あんなおかしな行動する人にそんな質問したら何されるか分かったもんじゃありません。

で、ふと昔はこんなのなかったよなぁと思い返してみた。もちろん、スマホが普及する以前からガラケーでも動画はある程度は視聴可能だった。今よりずっと不便だったけど。でもガラケー時代にパチンコしながらパチンコの動画を観ている人なんていなかったよなぁ。

YouTubeは既にあったけど、その頃は実戦動画とかもまだ主流じゃなかったんだろう。ただ動画自体を眺めながら遊技、という図式自体がかなりイレギュラーだったのは確実だ。

折よく先日、5ちゃんねるに「スマホがない時代のパチンコって通常時なにしてたの?」というスレッドが立っていた。こういう質問をするってことは、こやつは遊技中にスマホをいじってみたり、動画を眺めてみたりが当たり前になっているマルチタスクニュータイプなんだろう。

本文では「暇やん」と書き込んでいる。まあ、思い返せば、特にパチンコの通常時って暇以前に苦痛ではあるよね。

僕は今はもうマジでパチンコしないけど、そうなった理由は間延びした演出と疑似連(これに関しては未だに存在意義が分からない)がしんどくなったのと、あとはシンプルに射幸性が高くて怖くなったというのが大きい。

2000年代前半までは、SPリーチとかも信じられない速さで決着してたし、演出の数もそう多くなかったので熱い要素が複合しないと当たらない、みたいなことはなかった。だからギリギリ通常時も耐えられたというのはある。

あと、昔は今と違って捻り打ちでのオーバー入賞狙いとか、保留3止め打ちがご法度でも何でもなかったので、そういうことをやるために通常時も盤面を凝視しがちだった。

それに右打ちも左打ちもどっちもOKだったので、左は釘がきつくても右ではよく回る台なんてのもあって、いろいろとストローク調整も兼ねて打ち方の試行錯誤もできた。そのため、ケータイを見てる時間もそう割合として多くはなかった。

パチスロにしてもそう。今みたいにレア役成立=液晶演出で示唆、というのが当たり前じゃなく、無演出で12枚役とかが落ちてくるので、毎Gちゃんとリールを見ないと損をすることが当たり前。今もそういう台があるが、流石にこの手の台を打ちながらスマホ動画に釘付けなんて人はそうそう見かけない。

こう考えると、やっぱり誰がどう打っても技術介入面では結果が変わらない台がそれだけ増えてきたから、精神的な余裕というか暇を生んでしまったのだろう。つまり今、パチンコ・パチスロを打ちながら動画を漫然と眺めてる人たちも、ある意味ではそうせざるを得ない人々ということになる。

ただやっぱり、パチンコしながらスマホで他人がパチンコしてる動画とか視聴している人は、傍から見ると結構壮絶な依存っぷりに見えちゃうから、僕は真似できねえ。もちろん僕も賭博依存なんで同じ穴のムジナなんだけどね……。

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