パチスロの設定判別、初心者に難しすぎでは? 「偶数示唆(強)」「偶数示唆(弱)」とか分かるわけない
なんでいきなり設定示唆の話をしたのか。理由はずばり、昨今の設定示唆演出がなんともまどろっこしく、こざかしいという話をしたいためだ。
現在のパチスロ業界って、「確定」って言葉をパチンコライターだの演者だのに使われることを嫌っている節があり、代わりになる言葉として「濃厚」を使わなければならない。
で、設定示唆演出の中には、表示された時点で実際の設定がほとんど確定するものもある。
特定の演出。たとえば虹色のトロフィー画像みたいなものが出たら、設定6濃厚と判断して良いとされている。実際には6確なんだけど、ここで濃厚というワードを使わせようとする辺りは、なんだろう。まあこの業界は昔からプレミアが外れるみたいな事例がごくまれに発生しているので、予防線のつもりということかもしれない。あと、6でも普通に負ける時は負けるので、クレーム防止のための濃厚表記なのかもね。
しかしこのようなトロフィー系はまだ分かりやすいものだが、そうじゃないケースもかなり多い。ボーナス終了後に、プッシュボタンを押してはじめて耳目にするボイスや1枚絵。それらが設定示唆を担っているという台も、これまたかなり多いのだ。
そしてそういった示唆の中には、前述の偶奇示唆以外にも、設定1を否定だとか、設定2濃厚だとか、無駄にバリエーションが揃っているのもめんどくさい。いちいちそんな示唆を全て覚えて打ってる人なんて、そうそうホールにはいないのが現実で、僕みたいな古株の依存症ですら、ちゃんと把握している示唆演出は多くない。だってそんなの覚えたところで、数か月もすれば撤去される台ばっかりだもの。
素人が設定判別できない台を作っても意味はないのでは?
とにかく、僕はいつからか定番化した、ユーザーが遊技をやめない理由作りになりそうな、しょうもない設定示唆演出に対して辟易するようになった。きっとこれは、今パチスロをしている人の大半に当てはまるんじゃないだろうか。昔みたく出玉を伴う答え合わせで良かったのに、今は出玉も伴っていないのに示唆に右往左往するようになったんだから本末転倒なのだ。
そもそも、こんなめんどくさいシステムを押し通してるのって、初心者のこと一つも考慮してないよね……という話にもなってしまう。先日5ちゃんねるに「スロット初心者だけど設定判別するの無理だな」というスレッドが立っていた。
初心者であるというこの人物は、「設定画入っているのかもわからないし、そもそも設定示唆が出ない。ゲーム性も複雑すぎる」とさじを投げてしまっている。
設定示唆が出ないってことは設定が入っていない可能性も十分ある。が、昨今の台はホール側が設定示唆を表示するタイミングを時間ごとに設定可能なカスタム機能を搭載しているものもある。夜になったらトロフィーが出やすいとか、あるいは累計5,000G回すと俄然トロフィーが出やすくなるとか。
そんなことを素人さんが把握して立ち回るのは不可能と言っていい。まして示唆が出たところで偶数設定示唆(弱)みたいな、到底頼りにならない、打ち手をバカにしたような演出も多く出るわけだし。
で、結局虹色のトロフィーが出て6確した台を終日打つと分かるけど、奇数示唆なんかアホみたいに出るんだよね。結局。本当に、あるだけ無駄というか惑わされるだけ。そういう演出って、ホントに必要なのかなぁ。
現に初心者が懸念を表しているわけだし、こうして素人さんにそっぽ向かれてりゃ世話ないよね。僕みたいな20年選手の依存症は今更止まれないから文句言いつつ打つけど、初心者はそんな業界の不親切な台の嫌がらせに付き合う道理もない。
頭ん中に色んな情報を叩き込んで設定示唆云々の話までほとんど完璧にインプットして挑んでも、結局設定が入ってない店では覚えた知識の大半は無駄になってしまう。
設定を入れてない店では知識よりもヒキが大事になると思って遊んだ方が良いわけで、本当にそうなると、いつからか定番化した設定示唆演出なんて、マジで邪魔なんだよね。