「号泣した。あんな夫婦の形、理想やなぁ」 かつみ・さゆりの夫婦愛に「結婚欲」刺激される人が続出
3組に1組が離婚するといわれる現代に、「真の夫婦のあり方」を問うた内容だった。番組は6月6日の「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)。この日、出演した夫婦漫才コンビのかつみ・さゆりの回が感動的だと話題を呼んでいる。
さゆりは、一緒になれば半端ない苦労をすると知りながらも、自ら望んでかつみと結婚。本人は「世間知らずなお嬢様だった」からそれができたといっている。しかし、「世間知らずのお嬢様」の愛情は、世間が考える何百倍も深く濃く、肝の据わったものだった。(文:みゆくらけん)
借金、貧乏、失敗の連続でも離婚に至らなかった理由
かつみ・さゆりといえば、借金である。もともと多額の借金がありながら、次々にビジネスに手を出して負債額を増やしていくかつみと、そんな夫と離れることができず、一途な愛を捧げ続ける妻のさゆり。世間的にみれば、その構図は典型的な「ダメ男と依存女」だ。
2億近い借金を抱えて始まった二人の生活は、電気・ガス・水道が止まるなど日常茶飯事。催促の電話が鳴り響き、スーパーでの買い物は無駄買い防止に50円しか持っていかない。かつみと暮らし始めたさゆりは、最初の1ヵ月で5キロも痩せたという。
43社から借り入れた借金は、返せども膨らむばかり。ビジネスに懸けても失敗を続ける連続だった。2012年にオープンし、初めて順調に経営していた大阪・道頓堀の「ボヨヨンスイーツガーデン」も家賃高騰で、今年3月に閉店している。
さゆりからしたら、散々である。昼夜を問わず働き、過労から持病(子宮の病気)が悪化し倒れたこともあった。話を聞いていた関根勤はじめスタジオメンバーは「なぜ別れなかったのか」という顔をしていたが、さゆりはこう伝えた。
「(家族愛に恵まれなかったかつみに)『家族ってこんなに温かいものなんだ、ホントは』っていうのを知ってもらいたかった」
「沈むときは一緒に沈む覚悟で乗り込んでいる」
それは、母性愛ともとれる深い愛情だ。さゆりのあまりの健気さに、前半から感涙していた舟山久美子(くみっきー)は、もう涙が止まらない。さらにさゆりは「家族というのは見捨てないもの」とし、こう続ける。
「私はかつみさんの家族なんで、かつみさんが困ったときに絶対見捨てないです。沈むときは一緒に沈む覚悟で乗り込んでいるので、これからもずっと付いていきたいです」
これには関根勤もあき竹城も「素晴らしい夫婦、素晴らしい!」「いい夫婦だねぇ」と絶賛していた。そりゃそうだ。さゆりの言葉を聞いていたら、夫婦とは何かを考えさせられる。
本来、夫婦は運命共同体。経済力で相手を選んだり、すぐに離婚したり、そんなものは愛情とも呼べないチンケなものだ。夫婦愛に大切なのは「覚悟」だ。
と、ここまではさゆりの愛の深さについて書いているが、かつみはかつみで、深くさゆりを想っているのが伝わってくる。さゆりにこんなことを言わせているのだ。
「私は両親から無償の愛情をもらったと思ってるんです。でも、かつみさんからも同じぶんの私に対する無償の愛情を感じて今まで来れたんですよ。それって凄いことやと思うんです。親と同じぐらいの愛情を自分が心で感じれるって、何よりも一番の幸せ」
視聴者も感動「小学生の道徳授業にすべし」
血のつながった親子間の愛情。もともとは他人同士だった夫婦が、そのレベルまで行き着けるのは本当に幸せなことだ。「さゆりちゃんが生きてることが人生の支え」と泣きながら話すかつみは、こうもいう。「夫婦で大切にしているのは、自分よりも相手に幸せになってほしいと思う気持ち」。
番組を見た視聴者からも、感動の声が多数上がっていた。
「かつみさゆり見て泣いてる。さゆりちゃん聖母かよ」
「号泣した。あんな夫婦の形、理想やなぁ。結婚して20年経ってもあんなにお互い思い合えてお互いのこと1番に思うてたら幸せだろうなぁ」
「本当の夫婦のあるべき姿を見た。ああいう夫婦でありたいものよ」
「かつみさゆりの話は小学生の道徳授業にすべし」
クールさを保っていた高梨臨も大粒の涙を流し、「結婚にあまり興味がなかったんですけど…」と結婚欲を刺激された様子。ネットにも「こんな素敵なパートナーと出会いたい」「ちょっと結婚したくなったかも。いや、できたらね!」といった声が続々あがっていた。
筆者も妻として、夫へ対する日頃の想いやりのなさを反省した……。しかし、さゆりちゃん。前から思っていたけど、実はこの人が芸能界イチのほんまもんの美魔女ではないか?今年47歳であの可愛らしさ! あの美脚! 凄い。
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