100円の募金は大人として恥ずかしいのか 「一番悲しいのは無視されること」「金額の問題ではない」
この葛藤のせいで、手を差しのべたい気持ちがあっても躊躇してしまう。そしてその結果、「無関心を装って募金活動をしている人たちの前を素通りしてしまうことになる」と男性は伝えている。
「自分と同じような人がもっと気軽に募金に参加できるよう、『お札は受け付けません』という看板を掲げるなど、もっと工夫をしてほしい」
男性のこの訴えに、「真面目で、ものすごく人の目を気にするタイプの方なんですね」とコメントしたのはコメンテーターの中瀬ゆかり(新潮社)。筆者も同じくそう思うが、「大人が100円の募金」というのは、一般的に恥ずかしいことなのだろうか。
中瀬は「私は100円でもいいと思っている」「入れてもらった瞬間に募金してもらう立場の人は絶対に嬉しいと思う」とし、
「一番のアレ(悲しみ)は無視されるということ。私は恥ずかしがらず、小額でも入れます」
とコメントしていた。岩井志麻子からも「金額の問題ではないと思う」との意見が出ていた。
「〇〇円以下だと恥ずかしい」なんて思わないで
では実際に、募金に参加する人たちはどれぐらいの金額を入れているものなのだろうか?ガールズちゃんねるの「募金いくら入れますか?」というトピックを参考にしたところ、
「1回10円~200円」「しても100円まで」
「赤い羽根募金で1000円」「東北の震災の時は1万」
「熊本の地震の後コンビニで2万円募金してるおじさんがいた」
とバラけていた。やはり入れる金額は人それぞれで、「○○円以下だと恥ずかしい」の明確なラインはない。実際に小学生の頃にボーイスカウトで募金活動をしていたという人の
「1000円入れてくれる人なんてほとんどいなかったよー 100円までが多かったかな」
という声もあった。
ただ、傾向としてコンビニなど店舗のレジに設置してある募金箱に入れる金額は小額(18円のおつりなど)で、災害や福祉など振り込み型の募金の場合は数千円から1万円以上と高額になっているようだ。呼び掛け型の街頭募金の場合はその間の「100円程度の小銭~1000円」あたりが多い印象といえる。
ちなみに、中には募金する行為が「偽善者のようで恥ずかしい」と感じている人もいるようだ。募金した途端に大声でお礼をいわれたりすると、その場から逃げたくなってしまうのだとか。目立つことが苦手な日本人らしいエピソードだが、良い事をするのに勇気がいる、というのはなんだかおかしな話である。
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