明石家さんま「努力という言葉を辞書からなくせ」「必ず報われるわけじゃない」と持論語る
さんまさんは続けて、「努力という言葉を日本の辞書からなくせ」とも語る。
「努力するのは、当たり前のことにした方がいい。特別な言葉で『努力』という言葉をつけなくてもいい。『努力すれば』『私努力したのに』『努力します』と『努力』を逃げ言葉にする人が多すぎて困っている」
現実には、努力をしても報われないことがあるのは確かだ。それなのに「努力は必ず報われる」と信じていると、「努力したのになぜ報われないのか」と不満を抱くことになりかねない。さんまさんの言うように、「努力をすれば報われるかも」くらいに思っておくのがいいのかもしれない。
ネットでは、この発言に共感した人も多かったようだ。「努力してる人が皆成功するわけじゃないからね。さんまの言葉は理解できる」といった意見が散見された。
一方で、
「努力してる過程で発見することもある」 「報われることは少ないけどその努力は必ず身になる」
と反発する人もいた。たとえ努力が成功に結び付かなくても、努力する過程で得られるものがあるというのだ。
また努力は必ず報われるわけではないが、「努力なしで報われる事は難しい」という指摘も。確かに努力が報われないこともあるが、努力をしなければ成功することは難しい。いずれにせよ努力をしなければならない、ということだろうか。
「努力が報われる」と思う人はこの30年間で激減している
横浜市が2016年に実施した「市民意識調査」によると、「今の世の中は努力すれば報われる社会だ」という設問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた人の割合は、15.2%にすぎず、「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の43.4%を大きく下回っている。”努力は必ずしも報われるわけではない”という厳しい考え方を持っている人の方が多いようだ。
しかし過去には、「努力は報われる」と考える人の方が多かった時期もある。1988年度には、44.2%の人が「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答しており、「どちらかと言えばそう思わない」「そう思わない」の26.7%を上回っている。この30年弱の間に、日本は「努力が報われる」とは思えない社会になってしまったということなのかもしれない。
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