マツコ・デラックス老後の「看取り」不安を語る 「お金で若い子と縁を持っておくってのは大事だね」
「看取りボランティア」とは、自宅でガン患者が安心して最期を迎えられるよう支援する活動のこと。ただ、知名度が低く夜中に呼ばれることもあるといったハードさから、なり手は少ないという。
意見を求められたマツコさんは、「これボランティアの人に、本当にボランティアの精神だけでやってもらうのって、そろそろ限界がくるくらい、1人で最期を迎える人って絶対増えてくるじゃん」として、自身の不安を語りだした。
「自分なんかも他人事じゃない。もう結婚もしないだろうし子どもも出来ないだろうから、最期は1人じゃない?」
「だから…」と急に沈黙し、隣にいた若林史江さんを見つめると、「このくらい、10歳下くらいの友人関係だと、もしかしてそっちの方が先に逝くってこともある」として、こうしみじみ語った。
「だからやっぱりさぁ、お金で若い子と縁を持っておくってのは大事かもね」
「もう、ある程度(お金を)やるから、処理だけしろとね。最期を」
さらに「行政とかが処理はしてくれるんだろうけど、例えば”部屋の中で腐ってた”とかだとホント迷惑かかるじゃない?」と言い募り、「2日にいっぺんくらい電話くれて、出なかったら、死んだんだなと思って家に来てくれる(とか)」などと具体的な希望も述べている。
加えて(マネージャーの)中川さんを大事にして「子ども大学卒業するくらいは金出してやるから、最後処理だけしてくれ」って頼んでおかないとなどと、本気で考えていると真顔で明かした。
孤独死は「孤独な生活」の延長で起こる
話を聞いていると、「1人で生きてきた以上、1人で死ぬ」という覚悟は感じられる。マツコさんが恐れているのは、つまりは多くの単身者の気がかりである「孤独死」だ。もっと下世話な言い方をすれば、「死体の処理を腐らないうちにしてもらえればいい」ということではないだろうか。
であるならば、お金で若い人を縛るより、友人関係を幅広く手厚く保っておいたほうがいいような気が、筆者などはする。お金があるならケアマンションに入ったり専門家を雇うことだってできるだろう。
孤独死後の腐敗問題は「孤独な生活」の延長線上にあり、人と関わらないことから起こる。だが、単身であろうがなかろうが、ドラマのように家族に囲まれて死ねる人など、この超高齢社会でどれほどいることだろう。マツコさんの不安に共感した人は、本当に多いだろうと感じた。
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