マツコ&有吉、五輪報道に意見 「金メダル獲っても態度が悪ければ叩かれる」「悦に入ったアナウンサーの実況」
先月は平昌五輪の中継に興奮した人も多いだろう。3月7日放送の「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)で、「若いのに頭のいい受け答えをする人が多いが、今どきはアスリートも頭がよくないとダメなのでしょうか」という投稿が紹介された。
たしかにフィギュアの羽生結弦選手やスキージャンプの高梨沙羅選手のインタビューシーンを見ると「若いのにしっかりしている」という印象を受ける。しかしこれに対して有吉弘行さんは、
「今どきちゃんとしてないとすぐ文句言われる。金メダル獲ったって言っても態度が悪いって総叩きするバカがいる」
とコメント。マツコ・デラックスさんも、今はスポーツ協会側が選手に「こういう受け答えしろ」という研修を行っているといい、「昔の人がバカだったんじゃなくて、試合直後疲れているのに何社もインタビュー受けたら『あ?』ってなるじゃん。それがそのままオンエアされていただけ」と説明していた。
ここ数年の変化? マツコ「アスリートが言いたいこと全部言えてない」
実際、2010年バンクーバー五輪では、スノーボードの國母和宏選手が自身の腰パン履きなどの出で立ちに「反省してま~す」という受け答えをし、批判報道が起こった。マツコさんは、
「(着崩したファッションをする人が五輪代表なのが)それがイヤだったらオリンピック競技にしなきゃいい。元々そっちから出てきたスポーツなんだから。今はスノボの選手とか丁寧に受け答えしてるけど、あれやったらどんどんアメリカと離されると思うわよ」
と警鐘を鳴らす。有吉さんも「なんでスポーツ選手が試合終わった後に『うわあセックスしたいです!』って言うのダメなのよ。絶対総バッシングでしょ。『何を言ってんだ、不謹慎だな!』って。何が不謹慎なんだよ」と声を荒げた。
ただアスリートに限らず、マツコさんも「言いたいこと全部言えてない」と感じている。有吉さんも「ここ5~6年でそうなった」といい、残念ながら社会の風潮やSNSの普及から、世の中”総監視体制”や”総バッシング体制”になっていることを指摘した。
「『その涙の意味は?』って、そちらも乗ってくださいという質問じゃん」
またメディアの在り方についても疑問に思っているようだ。有吉さんは「その涙の意味は?」などと質問されても「はい?何言ってるんですか?」が本当のところなのでは、とコメントした。マツコさんも、
「1個そちらも乗ってくださいよという質問じゃん。それを金メダル獲った直後のアスリートに聞くって中々だよ」
と批判し、アスリートは”金メダル大喜利”を強要されていると指摘した。他にも「(選手が疲れているから)インタビューは1人1社にして」「実況で悦に入ったアナウンサーとか、お前の実況聞きたいわけじゃない」など憤りを顕にした。しかし解決策は「新しい世代にかけるしかない」といい、現状の変革は難しいと感じている。これに対してネットでは、
「今日のかりそめ天国、マツコと有吉が今の世の中について核心付いたことを言っていてグッときた~なんかすごくスッキリした」
「有吉『実況うるさいわぁ~』って。 良かった、実況に苦情言いたいのはスケオタだけではなかった」
など共感の声が相次いだ。