「ちなみに、2年目の社員の27%以上がすでに辞めたいと思っているというデータがあるんです」とMCのふかわりょうが付け足すと、山田五郎は「辞めたきゃ辞めればいい」とバッサリ即答。「ただ、今そう言うと本当に辞めてしまう人たちが多いわけで」とふかわが言うと、
「だから辞めりゃいいじゃないですか。本当に、その人の人生なんですから」
と繰り返した。負けじとふかわが「でも本当、人手不足の業種もたくさんありますし・・・」と食い下がると「また雇えばいいじゃないですか。それが雇用の流動化ってもんじゃないですか」と返し、さらに部下の「やる気スイッチ」についてもこうコメント。
「私たちの頃ね、やる気とかいう概念ないですよ。仕事だからやるんですよ。そこにやる気だとかやりがいだとかいう概念を下手に持ち込むからやりがい搾取みたいなのも生まれるんじゃないの?」
これには隣に座るコメンテーターの作家・岩下尚史も「仕事ですよ。部活動じゃないんだから。嫌々働いてましたよ。やる気なんか出すかいそんなもん!」と賛同していた。
一番困るのは「やる気のあるバカ」?
やりがいを感じられる仕事は確かに素敵だ。しかし「やりがいを重要視し過ぎる風潮には違和感がある」という声も多く聞く。そもそも仕事は食べていくため。そこに必要以上に「やりがいがあるかどうか」を持ち込むとおかしなことになってしまう。
さらに岩下尚史が「下手くそなやる気があるのは無駄ですよ」とコメントすると、山田五郎も「普通の一般企業でもよく聞くこと」として「一番困るのはやる気のあるバカ」だと伝えていた。的を射ているかもしれないが、非常に厳しいコメントである。
ともかく、2年目の社員の27%がすでに辞めたいと感じているということだが、食べていける給料がもらえているのに「やりがいをあまり感じられないから辞めます」という理由で辞めてしまうのはちょっとスッキリしない気もする。どうしても仕事が体質に合わないのならまだしも、「俺(私)の輝く舞台は他にあるはず」みたいなノリで簡単に辞めてしまうのは「甘えている」ととられてしまうかもしれない。