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絶対彼氏と観たくない!映画『娼年』の濡れ場は参考にしちゃダメ 観てほしいのは”女性への接し方”

「松坂桃李が濡れ場に挑んだR指定の映画」――現在公開中の映画『娼年』には、最初そんな印象を持っていました。だってあの松坂桃李さんが脱ぐんですよ。高校生は観られないんですよ。気になって仕方がありません。ツイッターで感想を見てみると、

「これから松坂桃李をエロい目でしか見れない」
「娼年すごかった…エロいとかじゃなくてなんかもう、ほんとすごい」

などの声が寄せられています。中には「松坂桃李とセックスした気になれる映画」なんてものもあります。しかしその一方で、「エロいですが興奮はない。ヒューマンものとして、素敵な映画でした」という声も少なくありませんでした。え、エロなの? エロじゃないの?

R-18にも関わらず大ヒット中の同作品、一体どんな映画なのでしょうか。彼氏が欲しいアラサー女子が観てきました!(文:市ヶ谷市子)

「女性は5人いれば5人だけの欲望がある」

映画『娼年』

映画『娼年』

主人公は「女なんかつまらない。セックスなんて決まった運動」と思っている大学生・リョウ(演:松坂桃李)。退屈な毎日を過ごしていたある日、会員制ボーイズクラブのオーナー・静香(演:真飛聖)に出会い、「娼夫」として働き始める。娼夫として女性と身体を重ねるたび、女性の欲望の奥深さに気づき、やりがいを感じていく、というストーリーです。

鑑賞前は、やっぱり「ドエロい松坂桃李にメロメロにされてしまうのでは」と思っていました。現に松坂さんはほどよく引き締まっていて触れたくなる体ですし、お尻にホクロがあるのか!などと興奮はしました。でも、濡れ場に胸キュンすることはありませんでした。

だって前戯がマジで痛そう。どうやらAVを観て研究したようですが、AVでももうちょっと丁寧に女性に触れるのでは……。絶対彼氏(仮)と観たくないし、その後ホテル行っても地獄を見る予感しかありません。真似しないでほしい。

しかしそれを上回るほど、この映画についてよく言われるのが「女性の欲望の多様さが描かれている」ということ。4月18日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で著述家の湯山玲子さんも、

「男性は『出したら終わり』ってところあるじゃないですか。女性は5人いれば5人だけの欲望があるということを、石田衣良の原作(『娼年』2001年初版発行)ですごく書かれているの。それが(映画に)いいバトンが渡せている」

とコメント。「女性は男性のように単純ではないから、ただいっしょに芝居を観たり、食事をするだけのことも多い」というセリフの通り、比較的女性は身体的な快感よりメンタル面に重きを置く傾向があるように思います。

また湯山さんは、原作者も映画監督も男性であることを挙げ、「男がこういう映画を作るときにありがちな女嫌い、ミソジニーがないんですよ」と熱弁を奮っていました。

心が満たされるから、R指定とは思えないほど爽やかな気分になる映画

なぜミソジニーがないと感じるのか。これはリョウの「女性の受け止め方」がポイントになっていると思います。彼を買う客の大半は年上の女性で「これがしたい」「これで興奮する」ということを明確に持っています。でも中々相手に言えない、言っても受け止めて貰えないこともありますよね。

彼のすごいところは、どんな欲望も「あなたはこれが好きなんだね」「こう思っているんだね」と嫌な顔せず受け止めてくれるところです。何をしてほしいわけじゃないんです。誰にも言えなかった欲望を吐露して、物憂げなイケメンに寄り添われたら、それだけで最高ではないでしょうか。

映画ではこの「受け止める」シーンが丁寧に描かれています。彼女たちは満たされたい部分がやっと満たされた上で交わっているので、濡れ場は「本当によかったね……」という気持ちでいっぱいになりました。

リョウの成長物語というより、女性客を通してリョウに承認欲求を満たしてもらっている気になりました。「松坂桃李が濡れ場に挑んだR指定映画」ではありますが、鑑賞後はさっき観たのがR指定だったとは思えないほど爽やかな気分でした。筆者としてはエロを目的にしすぎず観るのがオススメです。

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