「元SMAPの3人は良いタイミングでTVから脱却した」幻冬舎・箕輪厚介が指摘 TV局がタレント干すのは「若い世代から見てダサ過ぎ」
記事では、香取さんらの地上波テレビへの出演は、「テレビ局がジャニーズ事務所に配慮している」などと伝えている。これに対して箕輪氏は、「いろんな事情があることは重々承知」とした上で、
「このご時世に、一人のタレントを出さないみたいな判断をテレビ局がしている時点で、あまりにも若い世代からするとダサすぎて、ますます誰もテレビ見なくなるんじゃないかなっていう気はします」
と指摘した。テレビ制作側の姿勢が、若者のテレビ離れを加速しかねないと見る。MCのふかわりょうさんが、「ある種大スターを作ったのもそういう力関係(テレビや事務所)の賜物では」と問いかけると、箕輪さんは「そうですね」と認めつつ、こう考えを語った。
「いまって情報だだ漏れ社会なので、ツイッターで『香取慎吾出てないよね』『あの事情で』ってみんなが言い合うような世の中で、力強すぎる権威によって何かコントロールしようっていう発想は、ちょっと危ないと思いますけどね」
視聴者は「事情があって作り物を作ってるんだな」という気持ちになってしまうと分析している。
「テレビという箱の中では自分の人生がコントロールできない」
ふかわさんが「もし仮にテレビから外された場合でも、テレビじゃない世界で構築すればいいんですね?」と問うと、箕輪さんは
「まったくそう。元SMAP の3人は良いタイミングでテレビというメディアから脱却できたのでは。要するにテレビっていう箱の中でやっていたら自分では自分の人生がコントロールできないですから。強い事情で動かされるんで」
と持論を語った。言葉は穏やかだが、巨大な権威に対する批判である。
編集者としてだけでなく、ネット上で大きな訴求力を持っている箕輪さんは、大きなメディアに頼らずスポンサーをつけ、作家やタレントとしても活躍し、合同会社の代表社員も務めている。「大きな強いメディアを通す必要がどんどんなくなってるんですよね」という言葉には、実感がこもっていた。
最近は、権威を振りかざして自分の首を絞めていることに気づかない人の話題が多い。そんな人たちに、時代が変わっていると早く伝わると良いのだが。