平成生まれの7割「他人の視線にストレス感じたことある」コミュニケーションのデジタルシフト化が原因?
「他者の視線が怖いと思ったことがあるか」の問いに「よくある」「たまにある」と回答した人の割合も、平成世代(61.8%)が昭和世代(37.5%)を引き離している。他者からの視線を怖いと感じる人はどの年代でも女性の方が多く、10代女性の約4割が「よくある」と答えている。
「相手の目を見て話すことが苦手か」という質問に対しては、「平成世代」では53.5%が「苦手」と回答。全世代の43.8%よりも高い。
背景には、若い世代のコミュニケーションがSNSやネットなどデジタルシフト化があると見られる。友達と仲良くなる時に使うコミュニケーションツールを上げてもらったところ、全世代で「直接対面で話す」が最多だったが、平成世代ではおよそ3割が「LINEなどのメッセージアプリを使う」と回答した。40~50代(約10%)との差は大きい。
相手に直接伝えにくい内容もLINEなどを使って伝える傾向が高く、10代女性の25.7%、10代男性の20.9%は恋人との別れ話をLINEで行なっている。
この結果を受け、早稲田大学 国際教養学部の森川友義教授は、視線耐性が低い人の特徴を「デジタル依存しており、人ともあまり接せず、リアルでの自分に自信が持てない方は、視線耐性(=相手からの視線に耐える力)が低い傾向にあると言える」と分析。
森川教授は対策として、「リアルとデジタルとのギャップを埋めることが大切。そのために意識すべきは『インスタ映え』ならぬ『リアル映え』です。リアルの自分に磨きをかけることで、デジタル上での理想像に自分を近づける」と述べた。