オードリー若林、40歳になって他人のしくじりに共感 「人間ってそうだよな。そういう風にやっちゃうよね」と思うように
若林さんは続けて、35歳から40歳にかけての5年間で価値観が大きく変わったと語る。
「前半はガンガン行くんだけど、後半でいろいろ心が変わってくる。もう2人とも泣きそうだし口数も減ってくる。あと、口を真一文字に結んで頷く回数が増える。『それって性格だから直らないから、どう自分と折り合いをつけていくかだよな』みたいになってる」
としくじり自体だけでなく、それを自身の中で昇華させることの難しさにも同情するようになったと話した。
また、若林さんは「俺と吉村で『かわいいね~』っていうコメントが増えたんですよ。年上でも同じミスをしちゃったりという時に『かわいい』ってセリフが増えた。糾弾しなくなっちゃった」と他者に対して寛容になり、失敗したことをお茶目と思えるようになったようだ。
「あと、『その人だけの責任じゃないのにな』って思った。やっぱり、遺伝の要素と環境の要素があって、その化学反応で起きちゃってるから、『全部が全部本人のせいなのかな』ってなっちゃう」
失敗の原因はその人個人だけのものではなく、様々な偶然が重なって生じてしまったものであるため、責めるに責められなくなったと語った。
「しくじり先生」のレギュラーとしては、出演者のしくじりにツッコまなければいけない。ただ、自己責任論が蔓延する現代社会において、若林さんのような他者への寛容性は今最も必要なもののように思える。