懐かしい? 昔のパチンコ店の風景 ハネモノ機の充実、保留玉連チャン、パンチパーマに咥え煙草の店員 | キャリコネニュース - Page 2
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懐かしい? 昔のパチンコ店の風景 ハネモノ機の充実、保留玉連チャン、パンチパーマに咥え煙草の店員

先日、2ちゃんねるに「昔のパチンコ屋は良かったってよく聞くけど今と比べて良かった点、悪かった点を教えてください」というスレッドが立っていた。このスレッドに、昔と今を知るパチンコ依存症の人たちがいろんな書き込みをしてくれている。いくつか、その貴重な声を引用の元、紹介させていただきたい。

「良:朝から札などで設定発表あり イベントで台開けて設定6の確認までさせてくれる
 悪:開店直後が福男選びばりに猛ダッシュ たまにトイレで自殺者」
「良:ハネモノ機の充実 保留玉連チャン さりげなく裏モノ機を置いている
 悪:便所の汚さ ありえないパンク パンチパーマのガラ悪店員」
「今みたいに店員が愛想よくなかったけどそれがよかった。負けたときにニコニコされてたら余計腹立つ」
「今の店員は笑顔が張りついて気持ち悪い」
「常連のおばちゃんで毎日4万ぐらいモーニングで勝ってるやつがいて『自分の母親は働いているのに、こいつは朝並ぶだけで月収100万かー』ってうざかったな」

とまあ、こんな感じ。

まあ店員の質の変化は多くの人が感じているところではあるが、これはもうマジで変わった。人生の落伍者とか、素性が知れない食い詰め者や、ちんぴらみたいなのが店員だった頃なんて今は遠い昔。お客だってそういう店員がいるのを知って出向くから、変な緊張感めいたものが常にあったし。

僕も一度そういうお店で大連チャンしてしまったときは、後ろからパンチパーマのおじさん店員(店長かも)に「ぼっちゃん、いつまでも出てるね」とささやかれたことがある。アレめっちゃ怖かった。そんでまたそういう時に限って7が揃う揃う……。

ちなみに、「モーニングで毎日4万ぐらい勝っているやつがいた」という書き込みもあるが、モーニングというのは簡単に書くと仕込まれた当たりである。朝イチからのパチンコ稼働を上げるための機能で、開店してからすぐに座って単発打ちをして大当たりさせると、連チャンするというようなものだった。中には電源を入れると確率によって連チャンスタートするという機種もあった。パチンコだけでなく、パチスロにもモーニングに類似した機能を搭載する機種は、以前は山のようにあった。

本来の業態に戻りつつある今のほうが適切な環境なのでは

言うても僕はせいぜい17年前ぐらいのパチンコ店の雰囲気しかさかのぼって記憶してはいないので、本当に鉄火場だった時期は知らないのかもしれない。ただ、2000年代前半はまだパチスロの、いわゆるモーニング機能ってのは全盛期だった。

設定を打ち変えておくと、朝イチ0回転から128回転の間でボーナスが成立し、それが80%ぐらいの確率でループするのだ。交換率にもよるが、僕の住んでいた地域だと1回のビッグボーナスで6000円以上にはなった。これが80%でループをするので、よく朝10時の開店前から並んで打ったものだ。まあ、128Gまで回すとなると当然持ちメダルは減ることになるが。

もっとも景品交換所が午前11時までは閉まっていたので、大体待ち時間の間に余計な台を打ってメダルがなくなっていたんだけど。それでも今よりはだいぶ射幸性も高く、しかもギャンブルとしてはかなりヌルかったのは確かだ。

翻って今は規制、規制でパチンコもパチスロも、申し訳程度の出玉しか得られない。パチスロに至っては、現在主力となっている機種なんて、大半はどんなに爆裂契機を引き続けても、2400枚で一旦強制終了だ。そして投資金額は以前とさほど変わらない。打てば打つだけ、負ける可能性が高くなるといった有様だ。

でも、「まあこれはこれでいいんじゃないだろうか」と思わないでもない。もともとパチンコという文化は庶民の娯楽であったし、当初はお金に換金できる景品なんか用意されてなかったというし。

それがいつしかお金が絡む遊びになって、遊技が遊技でなくなって、自殺者が出るほど依存させるギャンブルになってしまった。現状の”負けは青天井、パチスロに至っては出玉は天井あり”みたいな状況は、依存症の人たちに気づきを与えるいい機会。転換点になるのかもしれない。

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