北海道在住の60代の女性は「東京で勤めていた時はずっと賃貸。定年後、田舎に移住して5000万円ほどで一括で家を建てました」と語る。一括で持ち家を買うとローンの支払いに苦しむことはないし、今後の家賃もかからなくなる。メリットの大きい買い方と言えよう。
神奈川県に住む60代の男性は40代でマンションを購入した。35年ローンを組んだ場合、年齢的に購入時期が遅いようにも感じられるが、
「収入があるうちに返済完了しました。今の地域が好きで、同程度の利便性と快適性の部屋を老後年金生活で生涯家賃を払い続けることは経済的に無理だと思うので、購入してよかったと思います」
と語っている。賃貸だと、高齢になると家を借りづらくなってしまう。その前に”終の棲家”を手に入れたのは安心だろう。
「子どもが独立後に中古マンションを5年ローンで購入」
福岡在住の60代女性は、長く賃貸生活を続けてきた。
「夫婦2人暮らしの時は職場近くの賃貸マンション、子どもが生まれたら保育所のそばの賃貸マンション、2人目が生まれ、上の子が小学生になったタイミングで足音騒音を気にしないためにも戸建ての賃貸。子どもが中高生になれば部屋を欲しがるので5DKの二階建てを借りました」
と、ライフスタイルにあわせて賃貸物件を転々としてきたという。そんな女性がマンションを購入したのは定年を迎える5年前のこと。
「子どもが高校を卒業して関東の大学に行くようになったら、大きな住まいは必要なくなるので、夫婦の終の棲家として、職場の近くかつJR駅、バス、空港にも近い4LDKの中古マンションを初めて購入しました」
定年を迎える5年前となると、購入する時期としてはかなり遅い。女性は「住宅ローンは5年で終わるように設定。夫婦共稼ぎでこのローンの支払いは苦になりませんでした」と振り返る。
福岡県内で駅にも空港にも近いということは、生活の利便性は相当高いだろう。「スーパーも金融機関も病院も徒歩圏内。旅行も楽に移動でき、車も不要なので満足しています」と綴っている。そして女性は、持ち家について
「定年退職して病気がちになり、足腰が弱くなって寝たきりになる直前まで雨風をしのげる家があることは、それだけで心のよりどころになります。住むところを持っているということは、生きていくうえでも心強いです」
と説く。持ち家の安心感と、充実したライフスタイルの両方を手に入れた女性。なんともうらやましい人生だ。
※キャリコネニュースでは引き続き「持ち家は必要だと思いますか?」や「仕事でやらかしたこと」などのアンケートを実施しています。