「持ち家は必要だ」という声は多い。東京都に住む30代女性もその一人だ。女性は「生涯賃貸は現実的でないし、賃貸の場合は年を取るほど住み替えが難しく、住む場所のグレードを下げなければいけなくなる」と理由を述べている。

持ち家の必要性に「将来のリスク」をあげる人は、ほかにもいる。静岡県に住む50代男性は、「年を取ってくると、賃貸も借りられない可能性も出てくる」と懸念する。一方で男性は

「職場の異動や結婚して子どもができたときの子ども部屋、また親の介護問題等色々な要素が多い30～50代では持ち家を買うと、引越しや生活スタイルを変えることが難しい」

とも述べた。そのうえで「子どもが独立した後は持ち家が必要になってくる」とも語り、持ち家が必要だとする考えの中で揺れ動く心境をのぞかせた。

兵庫県に住む50代男性は、「『自分の家』という安心感は他では得られない。加えて、高齢になると賃貸を借りられない場合もある」と持ち家の必要性を訴える。一方で男性は、

「購入の際は余裕のあるローン返済計画が必須。無理なローンを組むぐらいなら賃貸で良いのではないか」

とも綴っており、身の丈に合った住宅購入を勧めている。

埼玉県の60代女性は、「持ち家を購入しなかったことへの後悔」を綴る。女性は離婚後、県営住宅・民間賃貸住宅に住み、定年を迎えた。

「子どもたちが出ていったので、もう少し狭い部屋に引っ越そうとしましたが、60歳以上で新たに賃貸物件を借りるのは厳しかったです。家賃8万弱なのでローンが組めるうちに中古マンションでも購入しておけばよかった」

と後悔をにじませている。

「災害への不安」「住み替えできない不自由さ」持ち家のデメリット

一方で「持ち家は必要ない」との声も多い。東京都に住む40代の女性は、

「ローンだけが残ったまま、地震や台風の影響で破損したときのことを考えると恐ろしい」

と昨今多発する自然災害への不安から持ち家は不要だとする意見を寄せた。

東京都の30代男性は、「手放したいときに手放せないリスクが大きすぎる」と口にする。男性は、時代の流れの早さに対しリスクを感じており、「知り合いも持ち家を購入後、コロナで仕事がすべてなくなってバイトをしている」と実体験か持ち家に対するリスクを語っている。

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