“毒親育ち”が普通の家庭を見て驚いたこと「お母さんに叩かれたことがない」「毎日お風呂に入ることを知ったのは小6」 | キャリコネニュース
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“毒親育ち”が普通の家庭を見て驚いたこと「お母さんに叩かれたことがない」「毎日お風呂に入ることを知ったのは小6」

壮絶な毒親エピソード

壮絶な毒親エピソード

子どもは生きる場所を選べない。ひとたび酷い環境に生まれたならば、つらい経験をするかもしれないが、他を知れば知ったで、また違うつらさも出てくるものだ。ガールズちゃんねるに3月初め、「毒親持ちが普通の家庭を見てびっくりしたこと」というトピックを立てた女性も、そんな経験を持つ一人。トピ主はおしゃれをした時に、

「普通の家庭では母親がからかったり、けなしてこないこと。それどころか似合うと褒めてくれたり、もっと可愛くなるアドバイスをしてくれるということにびっくりしました」

と明かした。「そういうことがありますか?」という問いかけに、親に苦しめられた経験や恨みを語るコメントが7000件近く寄せられた。(文:okei)

家族団らん「テレビでしか見たことがなかったからビックリした」

「毒親」はもはや説明不要の言葉だが、幼いうちはそれに気付かず、友人の家庭と比較した時にハッと衝撃を受ける人が多いようだ。

「気軽に迎えに来てって頼んでた場面を見た時には衝撃的過ぎた」
「お母さんに叩かれた事がないと知った時。めちゃくちゃびっくりした。私は日常だったから」
「進学の心配や、将来の事を考えてくれていることにビックリした」

などのほか、友人の家に遊びに行った時に、家族団らんで食卓を囲んだことや「朝ごはんが出る」「おかずや味噌汁が並んだ温かいご飯」に驚いた人も多い。テレビでしか見たことがなく、ビックリしたと口をそろえた。

中には、歯磨きや入浴習慣をつけてもらえず、不潔だったために友だちができなかったと明かす人も。

「友達いないから、普通は毎日お風呂入ることを知ったのは小6の時だった」
「私は寝る前に歯を磨くことを知らなかったから全部虫歯。溶けてる歯も多かった」

という声は切ない。毒親というより“貧困家庭”が頭に浮かぶが、ネグレクト(育児放棄)と呼ばれる虐待であることもうかがえる。「テレビドラマとかで、“一番大切なのは家族”的なシーンを見て、おかしな設定だなと思ってた」という声もあったが、偽らざる本音だろう。「家族が一番大事」という価値観は、愛された実感なければ育たないのも無理はない。

結婚して初めて“汁物をこぼして心配された”ことに驚く人も

トピックには、毒親に育てられたために「結婚願望がない、子どもを作りたいと思わない」という人もみられた一方で、結婚して初めて「失敗したことを責められなかったことに驚いた」という人も複数いる。

「結婚したての時、汁物をこぼしたら大丈夫!?と心配されてビックリした。実家では怒鳴られ、激しく罵られたから、心配されるなんて想像も出来なかった」
「うちの中がくつろげる場所ということ。母が怖くてすぐ怒鳴ったり叩かれたので、いつもびくびくしていた。結婚して本当に安心できる場所を得たと思ったよ」

こう書いた人、「自分の子どもたちには家の中が本当にくつろげる場所であってほしいと思う」と語る。自分の親を反面教師にして、自分はそうならないようにと努力している人もいることが救いだ。

漫画家の田房永子さんは、母親との関係に悩む女性のエッセイマンガを数多く出しているが、その一つ『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)にも、友人がその子の母親に文句を言うのを見るとハラハラしてしまうという描写がある。友人の親子関係を見て、羨んだり「うちは普通じゃない」と気付いたりすることは、親との関係に苦しむ人によくあることなのだろう。

田房さんの作品は、結婚・出産後も母との過去に苦しめられながら、自分の家庭をより良く築くための試行錯誤や努力を見せてくれて、苦しみだけで終わっていないところがいい。トピックのコメントは深刻な経験談も数多くあったが、なんとか前向きに今を生きていただきたい。

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