ジャパンフリトレーは6月、激辛スナック『激辛マニア 禁断の唐辛子味』を発売した。ハバネロ種の約3倍のカプサイシンが入った国産唐辛子「辛富士」を使用。生産現場では安全のためにゴーグル、防塵マスク、手袋を着用するほどだという。
さらに商品のパッケージには「辛さに自信のある方のみご賞味ください」との文言が…一体どれほど辛いのか。幼い頃から辛い物好きの筆者が身をもってレポートする。
「コクのある旨味」と「圧倒的な痛さ」
商品のパッケージは黒と赤、そして黄色を基調とした明らかに「ヤバそう」な雰囲気。中央に描かれたドクロが「美味しいからたべてみな…」と挑発しているようだ。恐怖を感じる。
いざ封を開けると、意外にも歌舞伎揚げのような香ばしい匂いがする。どうってことないのかも……とも思ったが、これが嵐の前の静けさなのかと身構えた。
口に運ぶと最初は「少し辛いな」としか感じず、拍子抜けした。しかしこの「激辛マニア」の恐ろしさは「飲み込んだ後」にあった。調子に乗って二口目を食べようとすると、突然喉の奥から熱さと痛みが上ってきた。まさに自分の口から「火が出る」ような感覚。パッケージのドクロがほくそ笑んでいるように思えた。
最終的には口の中に「コクのある旨味」と「圧倒的な痛さ」が残った。とにかく痛くて居ても立っても居られないのだか、中毒性のある旨味につられて、つい次の一口へと手を伸ばしてしまう。筆者は牛乳を片手に、汗をかきながらもどんどん食べ進めた。
プレスリリースによると、同社の担当者は開発過程で舌が麻痺してしまったそうだが、それも納得できる辛さだ。やはり「辛富士」の名は伊達ではない。
半分ほど食べると舌の痺れが我慢できなくなり、昨晩漬けておいたキュウリを冷蔵庫から取り出した。キュウリの浅漬けにこれほど感謝したのは人生で初めてかもしれない。「激辛マニア」の方には是非食べてほしいが、苦手な方、そして子どもは注意したほうがよさそうだ。