ボウリング場でデートのはずが……マッチングアプリで闇の世界を垣間見た男性 | キャリコネニュース - Page 2
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ボウリング場でデートのはずが……マッチングアプリで闇の世界を垣間見た男性

男性は語る。

「数年前、私が20代半ばの時のことです。当時失恋したばかりで落ち込んでいた私を見かねた先輩に勧められ、生まれて初めてマッチングアプリに登録しました。早速1人の女性とマッチングし、メッセージのやりとりをしていたのですが、ある日女性の方から『ボウリングに行かない?』と誘われたんです」

マッチングアプリの初デートといえばカフェやレストランが定番だが、男性は「ボウリング好きの人なのかな」と思い、承諾したという。

女性から指定された埼玉県のとあるボウリング場に着いてみると、女性はなかなか現れない。代わりに、男性と同じように誰かを待っているような人が何人もいたそうだ。

「てっきり彼女は1人でやってくるのだと思っていたのですが、ようやくやってきた彼女は、7・8人くらいの男女と一緒でした。そして驚いたことに、私と同じようにその場で誰かを待っていた人たちは、みんな彼らに呼び出されてボウリング場にやってきたようだったのです」

一対一のボウリングデートではなく、彼女が知人らと主催するボウリング大会であった。この時点でもうヤバい。

男性は面食らったものの、促されるまま参加。しかし、主催グループによって振り分けられたチームでは、マッチングアプリでやりとりしていた女性ではなく、見知らぬ男女と組むことになってしまった。ますます意味がわからない。

「チーム分けは、主催者側の人間が2人、参加者側の人間が2人ずつという感じでしたが、今思えば、席の配置など、あまり参加者同士が会話できないようにされていたと思います。実際、僕は同じチームとなった参加者の人とは一言も話せませんでした」

とりあえず主催者側の男女は感じのいい人物だったものの、話しているうちに、いくつもの違和感を抱くことになったという。

「主催者側の人たちがみんな同じ水筒を使っていたり、彼らが事前に登録したらしいボウリングのメンバー表に、何かの商品名らしき見慣れない固有名詞があったり……。些細な違和感はたくさんありました」

「いちばん大きかったのは、彼らがまったく同じ話をしてくることでした。『君には夢がある? その夢を叶えるために、今何をしてる?』という質問をされ、適当に答えると、『もっと向上心を持ったほうがいい』とか『僕たちはみんなで投資をしていて、とても充実していて……』といったことを語られるんです。さすがに不気味に感じました」

ボウリング大会かと思ったら、突然始まる説教タイム。本当に何がなんだかわからない。ただ、ゲームそのものは何事もなく粛々と進行していったそうだ。そして、大会が終わると「またみんなで集まって、こういう楽しいことをしましょう」と言い置いて、主催グループは参加者を置いてボウリング場を去っていったという。

「登録して早々、マッチングアプリの洗礼を受けてしまった」

怪しさ満点だが、謎が残っていた。何だったのか。その正体がわかったのは、男性が帰宅した後のこと。マッチングアプリでやりとりをしていた女性から、「きょうは来てくれてありがとう」というメッセージが届いたことがきっかけだった。

「お礼の挨拶と一緒に、ある動画が送られてきたんです。それは海外風のアニメで、お金を稼ぐ方法について解説している動画のようでした。試しにその動画のタイトルで検索してみると、マルチ商法で有名な企業の名前がすぐに出てきて、『そういうことだったんだ』と思いました」

ここまでくれば意外でもないだろうが、まあ、実際やられるとドン引きである。

その後、相手女性からは「この動画を観てもらった後、もっと話がしたい。今度、渋谷で一緒にラーメンを食べない?」というメッセージが届いたという。

しかし、「例の企業」の本社が渋谷にあることを知っていた男性は「今度は無理やり入会させられるかもしれない」と思い、相手女性のアカウントをすぐさまブロック。マッチングアプリ利用も封印したそうだ。

マルチ勧誘の地獄のような世界を目の当たりにして、「登録して早々、マッチングアプリの洗礼を受けてしまった」と苦笑交じりに語る男性。実際その後、数年間はマッチングアプリを封印することになったそうだ。

状況が変わったのは、30歳を機に恋人を作ろうと一念発起したこと。今度は別のアプリにトライして、無事にマルチ勧誘目的ではない彼女と出会えたそうだ。

まあ、マッチングアプリも使いようということだろうが……。それにしても、運悪く最初の出会いで引いた「地雷」もしっかり回避して、挽回するのはすごい。その慎重さとメンタルは見習いたいものだ。

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