専業主婦を20年していた女性、働きだしたら旧友と絶縁することに
高校時代からの親友は、若くして一回り年上の男性と結婚したという。一方で、
「私は独身生活を謳歌して、同じ歳の主人と結婚。それなりに収入のある人だったので、結婚してからは働かずに子育てをしていました」
女性は結婚を機に家庭に入り、「ずっと長いこと20年専業主婦でした」と振り返る。しかし、「親友はご主人の仕事がうまくいかず、子どもを預けてパートとして働いて」いたという。
専業主婦とパート。立場は違っても、2人は交流を続けていた。
「子育て中は年に1度会ったり、メールやLINEでお互いの近況を話したり。しかし、彼女は勤めた職場が長続きしない。いつも、一緒に働く人の不満を言ってきた。私は『どうしてそんなところばかりに行くんだろう?』と不思議に思っていました」
その後女性は、エステサロンを経営している別の友達から「店を手伝ってほしい」と度々誘われるように。もともと客として通っていたというが、当初は誘いを断り子育てに専念していたという。
「しかしある時、『ほんとに助けてほしい』と懇願され、お手伝いに行くようになりました。結婚して以来、20年働いた事がない私。『働くってこんなに楽しいんだ!』と自分の居場所を見つけたようでした。下の子どもも中学生となり手が離れ、自分の時間がたくさん持てるようになったこと、主人のサポートもあり仕事量も増え、仕事が楽しく『自分にもできることがあるんだ』と自信になり、やりがいを見出しました」
「楽しく仕事をしている私にいろいろとイヤミを言うようになりました」
仕事を始めたことで充実した日々を送るようになった女性。しかしこの頃から、友人との関係が少しずつ変わっていく。
「2年が経ち、『独立して自分のサロンを持ってみないか?』と言われ、悩んだ末に独立することになりました。それを親友に話すと、それまで応援してくれていた態度が変わりました。どこの職場でも合わない彼女。楽しく仕事をしている私にいろいろとイヤミを言うようになりました」
女性が独立開業することを知った友人は、嫉妬なのか態度が変わってしまった。
「彼女にとっては、専業主婦だった私が良かったみたいです。自分の話を聞いてくれ、自立してない私に愚痴るのが心地よかったようです。あれやこれやと言いががりをつけ攻撃してくる彼女。とうとう、年賀状も来なくなりました」
変わってしまった2人の関係。女性は「若かった頃の私達とはもう違うんだ」と思うようにしているという。
「あまりに価値観が違い過ぎ、考え方も違う。どこかでもし偶然に会ったらあいさつはすると思いますが。元に戻ることはもう無いでしょう」