ブラックすぎた吹奏楽部の記憶「先輩に逆らうことなど無理。容赦なく殴る蹴るです」 40代男性の回想
殴る蹴ると聞くと運動部のようなイメージがあるが、男性が所属していた部活は「ブラスバンド部」だった。
「1年は一番下っ端で、早朝に部室を開ける鍵を持たされ、先輩のために部室を開けなければならない。合宿になると、もっと大変で合宿前に譜面をスコアから手書きで写すのですが、訂正があると1年はほぼ徹夜で書きます」
スコアとは演奏にかかわる全てのパートがまとめて書かれた楽譜で、写すだけでも相当な時間と労力が必要だろう。また「OBがとても力を持って」おり、部内は上下関係が厳しく
「先生があって、OBがあって、3年があって、2年があって、最後に一番下っ端が1年と言う構図が出来上がっており、当然先輩に逆らう事など無理です」
と恐怖の階層を語る。合宿ではさらに信じられない状況ばかりで、暴力が横行していた。
「合宿では1年がどの学年よりも早く起床して、宿泊施設の掃除をします。その際少しでもガタ!と音でもさせようものなら、先輩から容赦なく殴る蹴るです」
「身体が小さいからという訳の分からない理由でOBから食事を山盛りつがれ、嘔吐するまで食べさせられます。それが完食出来ないとまた殴る蹴る」
体格に個人差があるのは当たり前だ。無理やり食べさせ、暴力まで振るうなど許される行為ではないだろう。
「夜はミーティングと言う名の反省会で吊し上げに会うと大変で、夜中に呼びだされ、まだ殴る蹴るでした」
理不尽な状況に必死で耐えたことを綴った男性。そこまでして得たものは何かあったのだろうか。
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