「学生時代からの友人で、就職も同じ業界だったため、頻繁に会っていました」と絶縁した友人について回想する。
「共通の友人もおり、その子の初出勤、結婚、出産など、特別なタイミングではみんなで会う機会を私が設けていました。 結婚式にはもちろん参列し、友人代表のスピーチまでしました」
友人のために、おめでたい日は欠かさず祝福していた女性。しかしある時、
「よく考えてみるとその子主催で特別なことをしてくれた事は皆無だな…」
と友人とのアンバランスな関係に気付いた瞬間があったという。しかし、これまでの主催は「私が良かれと思ってやっていることなので、その時はあまり深く受け止めずに流していました」と疑問はあるものの、関係は良好のままだった。
絶縁を決意したきっかけは、女性が結婚を報告した時だった。これまで友人に対し全力で祝福してきたのだから、今度は友人が祝福をする番のはずだったが……
「結婚の報告をした時には、『お祝いパーティをやろう』と提案がありましたが、その子主催ではなく、裏で動いてくれてたのは別の友人」
「当日(その友人は)は『つわりがひどいから』と欠席。挙げ句の果てには、2万円が入った現金書留が届き、夫と苦笑いしました」
結局、友人の態度には誠意が感じられなかったようだ。ただ、友人も妊娠中ではタイミングが悪く、欠席で2万円を贈るのも一般的にはそれほど非常識とは言えない。しかし、女性がしてあげてきたことやご祝儀の額と比べると、まったく釣り合わないと感じたのだろう。
「思えば、その子は人のためにというよりも、自分が一番な子でした。いつでも自分が主役でいたいんでしょう」
と憤りをあらわにし、
「金の切れ目は縁の切れ目ですね。ご祝儀にも満たない端金で縁が切れました。人の幸せを自分のことのように喜んでくれる友達を大切にしようと思えたので、早く気づいて、縁が切れてよかったです」
と冷めきった様子で綴った。
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