「このまま流されたら死ぬ!戻らないと!」シュノーケリングで“死ぬかと思った”女性 | キャリコネニュース - Page 2
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「このまま流されたら死ぬ!戻らないと!」シュノーケリングで“死ぬかと思った”女性

「毎年宮古島(沖縄県)に行っていた私達には、奄美大島の海も魚も、地味で、物足りなく思っていました」と充実度が今ひとつだった模様。そのため、女性たちはこんな情報に飛びついた。

「ある晩民宿のおじさんと海岸で飲んでいたら、目の前の海は珊瑚が生き生きしていて、あの岩の所まで行けば魚の群れも見られるよと、リーフ(編注:サンゴ礁の外側)との境目の岩を指差して教えてくれました」

翌日「早速、シュノーケリング歴の長い3人(ダイビング歴400本、100本の友人と私)」で海に向かった。「その日は台風の余波が少しあって、リーフとの境目は波が立っていました」と少し危険な雰囲気もあったようだ。

「確かに珊瑚は生きてるなと、潜りながら楽しんでいたら、例の岩の近く迄やってきました。あそこまで行こう!と岩を目指して泳いで行くとあっという間にリーフの外へ流されていました」

「海の中は底が見えず真っ黒、魚の群れが横切り、海蛇がゆら~っと不気味に泳いで行きます。え? 私こんな所にいて良いのかな? と思った瞬間、ダイビング歴400本の友人が私達の両手をガシッとつかみ、ここにいちゃダメ! 帰るよ! と大声で叫びました」

「ハッと我に帰り、海蛇を見ると脚のつる私は、でも脚がつりそう……と泣き言を言うと、(友人は)何言ってるの! 自分で泳いで帰るのよ! と一喝。3人で一目散に岸を目指して泳ぎ始めました」

「いつもは気遣っていた珊瑚をキックしてバキバキへし折り、ウェイト捨てた方がいいの? このまま流されたら死ぬ! とにかく戻らないと! 必死になって岸まで逃げ帰りました」

急激な潮の流れに巻き込まれそうになった女性たち。これはサンゴ礁付近で起こる離岸流で「リーフカレント」と呼ばれる現象だろう。水難事故の原因の一つとして海上保安庁も注意喚起している。

宿に帰った女性たちが、おじさんに「ちょっと! あの岩まで行ったら死にかけたんだけど!」と報告すると、

「『え? 本当に行ったの? あそこに行く時は、俺でもガキ(身体を固定する金具)持って行くんだよ』なんて言い草! 呆れて言葉も出ませんでした」

地元の人も厳重な準備をして行くほどのスポットを気軽に紹介してしまったおじさんには呆れるが、女性は当時を振り返り、こう綴っている。

「途中ダイビング歴100本の友人が私の腕を引っ張って、2人の間に挟んで泳いでくれた事も後から聞かされて、全く気づかずどれだけパニック状態だったのかと思いました。ベテランの友人の的確な判断と、パニック状態の私への心遣いに感謝しています」

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