時間にルーズな人と付き合いを続けるのは難しい。神奈川県に住む20代後半の女性(営業/年収550万円)は、かつて親友だった同期・Aに思いを馳せる。Aは女性にとって楽しい人だったが、酷い遅刻癖があり、女性はいつも振り回されていた。
「Aの困ったところは、約束時間に近くなると一切連絡が取れなくなるのです。もちろん約束の時間になっても現れず、遅れる連絡もありません。たまらずこちらから『今どこにいる?どのくらいで着きそう?』と連絡をするのですが、時間が経ってやっと返ってきた返事にも、(Aは)現在位置を濁すばかり」
内心「またか」と思いつつ、Aの遅刻やドタキャンを許してきた女性。しかし、あるできごとをきっかけに、ついに女性は我慢の限界を迎えた。(文:福岡ちはや)
「バーゲン間に合わなくてもいいからさ。それよりごはん食べない?」
その日、女性はAとバーゲンに行く約束で、10時に待ち合わせしていた。しかしAは当日の朝になって、
「私、12時頃に到着でもいいかな? やることができちゃって」
と遅刻の連絡を入れてきたそうだ。
女性は仕方なく「わかった、じゃあ先に向かってるね」とAに返信し、1人でバーゲンに行った。しかし約束の12時を過ぎても、Aは一向に現れない。結局、Aから再び連絡が入ったのは15時近くになってからだった。
「Aが『今から向かうね』と。今から? まだ会場に向かってもいないの? Aの家から会場は遠く、この時間から向かって来るとしても、入場時間締切の16時半には間に合いません」
もともと10時の待ち合わせだったのに、15時になってもまだ自宅にいるA。いくらなんでも酷すぎる。ところが当のAは、
「私、バーゲン間に合わなくてもいいからさ。それよりごはん食べない? お詫びにおごるよ」
と軽い調子だったという。女性は「『おごれば許してもらえる』という彼女の浅はかな考えに引いてしまいました」と、当時の心境を綴った。
「彼女にとって私との約束は優先順位が低いんだな」
女性はAに「そういうのはいらないよ。どうして遅くなるってわかった時点で連絡くれなかったの? 心配したんだよ」とモヤモヤした気持ちと疑問をぶつけたが、彼女の答えはこうだった。
「昨日の夜連絡が来て、月曜の会議で使う仕事の資料を作っていたの。12時に間に合わなくてごめんね。12時に間に合わないって連絡してなかったね。約束してたけど、私はすぐに上司に送りたかったから、それはこっちを優先する。ごめんね」
Aの言い訳を聞き、「Aと距離を取る」と苦渋の決断を下した女性は
「同じ会社にいるからこそわかりますが、彼女の仕事の優先順位は自己満足なのです。うちの会社は、上司が部下に対して休日に無理に仕事をさせるはずがない」
「彼女にとって私との約束は優先順位が低いんだな。これからも変わることはないだろうな」
と悲痛な気持ちを綴っていた。
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【遅刻魔の友人と絶縁シリーズ】