「連絡先を変えて絶縁しました」――友人に「くだらない仕事」と言われて激怒した女性
仕事や趣味など自分が大切にしているものを否定されたら、相手が誰であってもたまったものではないが、気心の知れた友人には特に許せないと思うものかもしれない。山形県に住む30代後半の女性(事務・管理/年収300万円)は、ある出来事をきっかけに10年来の友人と絶縁したという。(文:ミッチー)
女性とその友人は中学の同級生として出会った。同じ高校に進学し、高校卒業後は、別々の学校ではあるが、一緒に首都圏の学校に通っていたという。
「社会人になってからも1、2か月に一度は遊んでいた」と仲良く過ごしていた2人だったが、雲行きが怪しくなってきたのは、社会人3年目の頃だった。
「実は、私と友人は美術館好きが高じて学芸員資格を持っています」
学芸員とは、博物館や美術館などで資料の管理や展覧会の企画などの業務を行う専門職のこと。好きな美術館で仕事ができると、2人で夢を語り合ったこともあったのだろう。
しかし、現実はなかなか厳しいもの。学芸員はとにかく求人が少ない上に、非正規雇用が多いという実情を知った2人は、お互いに別の分野に就職した。
「そのまま帰宅し、連絡先を変えて絶縁しました」
「私は仕事にやりがいを感じていましたが、友人はそうではなかったようです」
友人は学芸員ではない仕事に、かなり不満を抱えていたのだろうか。女性に会う度に「(私)は学芸員になりなよ~」を連発してきたという。友人が自分自身のこととして言うならまだしも、女性にとって余計なお世話以外の何ものでもないだろう。その時、女性は内心「学芸員の現実は友人だって知ってるのに…」と思っていたという。
何度言われても、受け流していた女性だったが、ある日ついに怒りが頂点を迎えてしまう。友人が女性にこう言ってきたのだ。
「(私)は学芸員が向いてると思うよ。今のくだらない仕事よりも」
ただ向いているというだけならまだしも、やりがいを感じていた仕事を否定してきたのだ。
「気に入ってる仕事をけなされついにプッツン」したという女性。それからの行動は速かった。
「そのまま帰宅し、連絡先を変えて絶縁しました」
連絡がとれなくなった友人と、それから会うことはなかったという。それでもお互いに美術館が好きだという共通点もあるので、ばったり出会ってしまいそうな気もするが、その可能性すら少ないだろう。なぜなら女性はその後、「元友人には何も知らせず帰郷」したからだ。
帰郷から10年経った現在。女性は過去を振り返った上で、こう語る。
「自分がこういう目に遭ったので、人の仕事や趣味、恋人をけなす真似は絶対にしないことにしています」
友人との関係にヒビが入らないように、相手の仕事や趣味を尊重する気持ちを常に持っておくことが重要だろう。
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